マンション住民も知らず知らずのうちに恩恵を受けている!?自治会の本当の話

オープンな運営が、人を呼びこむきっかけになる

吉田:年3回ですか。たぶんそのような事も知らない人も多くいるのかなと思いました。話が少し戻るのですが、他に自治会に加入するメリットはありますか?

高桑さん:夏祭りの出店の商品を購入する金額とかには差をつけているよね。自治会主催の祭だから、自治会員の方が安くて、そうでない人は正規の値段を支払ってもらっている。後は餅つき大会で配られる餅なんかも、第二住宅はオープンに配っているけど、他の自治会だと自治会会員証を見せないと餅を配らないといったところもあるくらいだから。情報発信も自治会員にしか自治会報を配らないところもあるからね。その辺りで言うと、第二住宅は自治会員でない人にも送っているよ。読んでくれているかはわからないけど。

吉田:確かに第二住宅の餅つき大会は非常にオープンですね。

高桑さん:うちは子ども会も、団地内に子供が減ってきたということもあるけど、あまり分け隔てなく、地域のためにといったスタンスでやっているからオープンなんだよ。その方が自治会員じゃない人も参加してくれるし、参加してくれればその場所で誘うことも出来るでしょ。

吉田:まさにそれで入居を決めたのが吉田家ですからね(笑)。最後まで引っ越しを渋っていた妻が、第二住宅の餅つき大会に住民でも無いのに家族で参加させて頂いて、そこで接して下さった皆さんの暖かさや多世代のコミュニティに、知り合いもいない場所だけどここなら安心して子育て出来るかもと思って住むことを決めたと実際に言っていましたからね。

高桑さん:分け隔てなくやっているからこその良い話だよね。こういった事を通じて、第二住宅の良さを知ってもらえればとも思っていますよ。

吉田:その加入率を上げるという視点について、これは他のマンションでの事例ですが、新しく入居される方がいる際に、マンションの住まい方の説明とあわせて自治会の紹介をしているようで、そこは加入率が高いようですよ。そういった活動を取り入れていくというのはどうでしょうか?

横山さん:実際にやり始めようとしているけど、これからかな。これだけ世帯数が多いと、なかなか対応しきれないというのもあるしね。かと言って管理を委託している会社の業務に入れるとなると、規約改正とか大きな話になってしまうから。そうなると、高層棟から2階建の低層棟まで様々なタイプの人が住んでいるこの団地だと難しくなるのではないかと思うよ。だから、あまり公にせずやっていくしかないかな、と思っているよ。

お相撲さんを招いての餅つきイベント。住民が集まりやすい企画をするのも自治会の大切な仕事です。

行政とのやり取りを一手に担う自治会!

吉田:少し話は変わりますが、先程出た市役所など自治体とのやり取りはどのような事をされているのですか?

上野さん:形としては、要望事項をお互いに出し合ってやりとりしていますよ。単独でやるということもあるけど、自治会連合会というのがあって、要望をまとめて市とやりとりしている事も多いしね。実際に、道路や公園の補修についても言えば対応してくれるからね。

横山さん:そういった行政とのやり取りは自治会でないとダメなんだよね。管理組合が言ってもその組織の性質が違うから自治体としても動きづらいというのがあると思う。

高桑さん:行政からの連絡事項をその地域の人に伝えるという役割も自治会は担っているから、掲示板の管理は自治会が担っているんですよ。

吉田:掲示板もですか。管理組合が運営していると思っていました。

横山さん:所有は管理組合だけど、掲示物については地域の情報も含まれるから自治会がやっている。他のところも自治会が掲示板の管理をしているはずだよ。

打開策のカギはマーケティングそのもの

吉田:お話を伺っていると、やはり少なからず多くの人が恩恵を受けているので、表現が適切かどうかはありますが、「運営の負担は背負わなくて良いからお金だけ出して」という、自治会に参加する仕組みも作ってみても良いのかなとは思いました。

また、住んでいる人の意見を汲み上げて運営に活かすといった取り組みもあると、もっと自治会への理解や興味関心がが深まるのではとも思いました。そういった意見を伝える場はあるのですか?

高桑さん:一つは、意見を連絡箱に入れてもらうというやり方があります。あとは花見などのイベントや総会といった皆が集まる場所で意見してもらう、というのもありますよね。

実際に、駐車場を作ろうという話が出て、近隣の団地自治会合同で決議して決めた事案があるんだけど、それも住民の要望がベースにあるからね。そういった事は意識してやっているよ。

吉田:色々とお話を聞かせて頂きありがとうございます。お話を伺う中で、私自身知らなかった自治会の活動を知ることが出来ましたし、あわせてその価値を実感することが出来ました。と同時に、やはり加入率を上げるための課題のようなものもおぼろげですが見えて来た気がしています。

高桑さん:ぜひ若い人の加入率を増やすところでは、吉田さんのような若い人に自治会の運営に携わってもらって、頑張ってほしいと思っていますよ。私たちは高齢者の気持ちは良く分かるけど、今の子育て世代の人が何を考えているかはやっぱり弱いからね。

吉田:期待していただいて、ありがとうございます。私自身もその部分で何かできることがないかと考えていますので、また改めてご提案させて頂きます。今日は本当に色んな事を聞かせて頂きありがとうございました。

皆さん:こちらこそありがとうございました!こういった情報発信で自治会の理解が進んで、興味関心を持ってくれる人が増えればと思います。


皆さんいかがでしたでしょうか?私自身も知らないことがたくさんありましたし、知らず知らずのうちに実は恩恵を受けている、それが自治会、と言う事が分かりました。また、もっと皆が参加できる自治会にして、加入率を増やしていくという方法もあるのかなとも思い、要望や声を吸い上げていく仕組みづくりや、高桑さんがおっしゃっていた自治会のサイトといった、意見を言いたくなるような情報発信も、私たち若い世代で協力出来る部分ではないかと思いました。

いずれにしても、住んでいる人にとって必要である自治会にしていくために、そしてその自治会が正しく理解されるためにやるべきことがまだまだあると、インタビューを終えて一人で勝手に燃えていた私でした(笑)。

普段注目されることの少ない自治会にフォーカスを当てるということで、チャレンジングな企画ではありますが、今後も他マンションの自治会長様へのインタビューを通じて、ユニークな取り組みや共通する課題などリアルな情報を皆さんにお届けしたいと思っておりますので、次回以降もぜひ楽しみにしていて下さい。

最後までお読み頂きありがとうございました!

2014/02/27