マンションの未来を学んでみよう!マンション管理が基礎からわかる学習館

4階修繕工事・設備改修スクエア

4階へ移ると、マンション管理会社の社員、現場の管理員・清掃員へ向けた体験型研修エリアと修繕工事・設備改修スクエアとなります。
研修エリアでは、消防設備が並び、火災報知機を実際に鳴らすことができ、共用部分と専有部分の分電盤を実際に触って体験したり、マンション全体の電気設備を学べたりもできるのです。これからのインターホンのコーナーや清掃研修のコーナーもあります。

漏電対策をシミュレーションするための分電盤。

換気ダクトの中の汚れの様子と洗浄の仕方を社員だけでなく居住者向けにもわかりやすく展示。

修繕工事・設備改修スクエアでは、長期修繕計画を基にどのような改修ができるかを展示しています。
給水管や排水管の経年劣化の様子と対策、タイル面や防水工事の事例など、大規模修繕工事・設備更新の前に知っておきたい情報が洩れなく学べます。玄関扉やサッシ、給湯器の更新のコーナーもあります。

右:改修前の鉄の手すり。左:改修後のステンレス製の枠組みと合わせガラスの入った手すり。

マンション屋上の防水の種類。各種類の特徴や長所・短所などを確認できます。

マンション管理に関わる人だけでなく、マンション理事・所有者の人も改修工事の際にどんな選択肢があるのか、確認をして準備できるので、このように目で見て体験できる機会は貴重ですね。

3階社宅・リノベーション

3階へ移ると、社宅スクエアとリノベーションスクエアとなります。

社宅スクエアでは、食堂でくつろぐための空間づくりや、社宅・寮生活の社会人が快適に夕食を取れるような工夫を展示しています。厨房では、メニュー開発や衛生研修等も展開されます。あなぶきグループの取組みを知っていただけます。

クッキングイベントもできるダイニング空間や、スポーツ観戦もできるリビング空間が併設。

寮生活支援アプリ「ハピメシ」。夕食をスマートホンで予約すると、食堂の冷蔵庫に料理人が保管しておいてくれる。食堂が無人になっても、帰宅後に予約した食品を取り出し、カード決済ができる。

リノベーションスクエアでは、ライフステージの変化と共に、居住スペースのリノベーション事例を紹介。また、ゲストハウス(民泊)活用のための洗練されたリノベーションも見ることができます。
モニタールームでは、VRで施工事例を体感することもできます。

子どもが巣立った後のセカンドライフ向けリノベーション。

人生100年時代のユニバーサルリノベーション。

ゲストハウス向けリノベーション。和モダンの空間で5人が寝られる。

修繕やリフォーム・リノベーションの技術をうまく取り入れると、ライフステージの変化に合わせて、長くマンションで暮らすことができそうです。

EVカー充電ステーション

1階へ移動すると、電気自動車の充電ステーションが備わっています。充電器や電気自動車をマンションでシェアすることができます。普段電気自動車に蓄えた電気は、災害時などにマンションに戻すことができるそうです。

電気自動車の蓄電経路。クリーンエネルギーをリユースできるとエコにもつながる。

また、災害用ベンダーとしての自動販売機も備えており、災害時の地域貢献も念頭に置いているということです。マンションに設置すると災害対策とともに収益を図ることもできます。

1階には、新しい外壁素材のコーナーも。

いかがでしたか?充実した内容のあなぶきPMアカデミーTOKYO。社員教育だけでなく、多くのマンション管理に携わる人や理事会に関わる人、マンション所有者にとって学びとなりそうな施設です。実際に参加された方からは「フロアごとにコンセプトが明確であるので、理解しやすい」、「マンションの未来の方向性が見える」、「居住者目線に共感できる」という声と共にデザイン性を評価する声も上がっているそうです。

最後に、館長の仲井さんへ今後のIoTに期待することをうかがいました。「テクノロジー(新しい技術)に期待することは、広範にあると思います。マンションの無人化・省力化、新しい防犯の形、災害に強いインターネット技術……。中でも、ヘルスケアが引続き焦点と考えるので、暮らしにおける運動・食事をつなぎ、ITで『さりげないセンシング』をサポートする等、引続き大学や企業と連携を取り、開発していきたいと考えています」

今、子どもや高齢者などの見守りに関する実機展示も予定しているとのこと。
未来のマンションは、IoTが生活の様々な面で身近になり、AIによるサポートもと共に生活することが自然になっていきそうです。

▼この記事に関してはこちらも併せてご覧ください。
熊本地震から1年、室内の家具固定をしていないと起こりうる危険をいま一度チェック!

マンションの管理組合業務はもっと効率化できないの?マンション管理支援ツールを使って成功した事例を紹介します

(文 衣笠 可奈子)

2019/11/29