マンションのコミュニティ事例!ものづくりでつながるマンションのシェアスペース~日の出ファクトリー~

つながりを生み出す3つの機能

“日の出ファクトリー”には3つの機能――共に作業ができる「ATELIER」、暮らしをつくるための「WORKSHOP SPACE or SHARE SPACE」、作品を見たり購入したりできる「GALLERY」があります。どのような使われた方をしているのか紹介してもらいました。

1.ATELIER

「日の出ファクトリー」の会員がアトリエ(作業場)として利用できます。下の写真は“植物のある暮らし”を提案する「エンジョイボタニカルライフ推進室」の作業風景。作業中にマンションの住人が植物の相談に訪れることもあります。

「マンションの日当たり悪い場所で、いかに植物を育てるのか?」といったことを活動で発信しています。

2.WORKSHOP

部屋はレイアウトを由自在に変えることができます。会場を2つに分けて別のワークショップを同時開催することもできるし、6つあるテーブルを1つにつなげ作業することもできます。
【今までに開催されたワークショップ例】
・植物の植え替えやコケのテラリウムを作るワークショップ
・お正月飾りを作るワークショップ
・電子工作ブロックを使ってプログラミングを学ぶワークショップ
・近所にある輸入壁紙店の輸入壁紙を使ってカードケースを作るワークショップ

輸入壁紙を使ったカードケースを作るワークショップ&子どもたちは秘密基地作りの様子。「日の出ファクトリー」と地域のママとの共同開発商品をつくり、地域マルシェで販売もスタートしています。

3.GALLERY

「Hinode Sunday Market」の名前で、2か月に1回のペースでマルシェを開催しています。“日の出ファクトリー”に入居している作り手の作品・手作り帽子・古道具・刺しゅうのアクセサリーなど、豊島区にゆかりのある作り手を中心に、わくわくする品揃えになっています。
子ども用ハンドメイド帽子「erikun_made」の製作者は、マンションの住人で2歳の女の子のママ。普段はオンラインのみで販売している商品をマルシェで販売しています。同じマンション内だから商品も搬入しやすく、部屋で夫と過ごしている子どもの様子も見に行けるメリットを生かして活動しています。

子ども用ハンドメイド帽子「erikun_made」の一角。マルシェにはマンションの旧住人も遊びに来てくれることもあります。引っ越してしまっても愛着のあった場所なので、マルシェのように開かれた場所があると、気軽に戻ってきやすいのかもしれません。

●その他

フリースペースとしてイベント貸しをすることもあり、テレビ番組の撮影用控室や、結婚パーティー会場として使用されることもあります。

「まちに開かれた場」だから「暮らしを楽しめる場」になる

“日の出ファクトリー”のあるテナントエリアでは良い循環が生まれています。マルシェやワークショップに来た人が都電テーブルでご飯を食べたり、都電テーブルに来た人が“日の出ファクトリー”に寄ってくれたり……。“まちに開く”意識があるテナントが集まっているから、テナント同士が交流し合いコミュニケーションが生まれています。更に、1F にまちの保育園・東池袋が入り、多様な繋がりへと広がっています。
中島さんは「ネットで何でもでき、わざわざ集まらなくても作業ができる時代ではあるけれど、同じ価値観を持つ人同士が同じ場所で居合わすことで化学変化が起きる。この場をそんな拠点にし、まちとの関係性をつくっていきたい」と言います。
これからも“日の出ファクトリー”は、作り手たちのシェアスペースとしてだけでなく、マンション住人や近隣住民の方も楽しめるような、「まちに開かれた場」にすべく挑戦が続いていくのでしょう。

マンション内に“日の出ファクトリー”のような場があれば、知り合いを増やす機会も増えコミュニティにも自然と入っていくことができ、気軽に暮らしを楽しめそうです。
つい広さや設備などハコモノで考えてしまいがちなマンション。“日の出ファクトリー”は「どんな暮らしができるか」「どんなコミュニティがあるのか」という視点も大事なのだと気付かせてくれました。

文:斉藤陽子(Loco共感編集部)

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