マンション管理組合同士でつながるメリットとは?ブラウシア主催の住民意見交換会から学ぶ

質疑応答の関心は「住民の合意形成」「修繕積立金」「コミュニティづくり」

意見交換会に参加した管理組合の皆様は、80戸から1000戸以上までのさまざまな規模のマンションでした。マンションの規模によって違うことはあるでしょうが、参加者の皆さんとの質疑応答で目立ったのは「住民の合意形成」「修繕積立金」「コミュニティづくり」。その質疑応答を数例ご紹介しましょう。

 ブラウシアでは住民の合意形成がうまくいっている秘訣は何でしょう?


情報公開と透明性にあると思います。
住民の皆さんに関係する理事会議題については、月次の広報誌で周知徹底するようにしています。また、管理会社の見直し、大規模修繕等、住民生活に関係する大きな案件については、住民説明会を開催するとともに、検討進捗を定期的に広報することで、住民の皆さんに対する確実な情報報共有を心がけています。「一部の理事役員だけで密室で決めた」と誤解されないようにすることが重要です。

 ブラウシアでは理事会の出席率が高いようですが、どのようにしているのですか?


理事になってもまったく出席していない人も何名かいらっしゃいます。出席しない方には、面談を個別に行い就任を促しますが、それでも難しい場合は、その年度はスキップし、来期に再チャレンジしてもらいます。全住民が理事役員を平等に就任頂くよう、心がけています。
また、毎年、最初の理事会の後は、意見交換を目的とした懇親会を開催しています。新任の方は何事も初めてのことで、大変不安な状況でもありますし、先輩理事の皆さんと懇親することで、仲間意識が芽生え、その後の理事活動に大変プラスに働きます。また、お互い親身になってくると、なかなか理事会をさぼれなくなりますしね(笑)。

 WEBデザインから電気設備に至るまで協力してくれる多彩な人材はどうやって把握していますか?


理事会に出席していても、能ある鷹は爪を隠すという通り、1年くらいでは誰がどのような特技を持っているかわかりません。数年かけて深く知り合っていくうちに、人となりが見えてきます。やはり、焦らず時間をかけてゆっくり人間関係を構築していくことが、得意分野に即した担当役員就任につながり、結果、理事会組織の強化につながると思います。また、仲間意識も芽生えますので、自然と自らの意思でマンションのために貢献したいという気持ちにもなっていきます。

「感動した」「このマンションに住んでよかった」テレビ紹介で住民の意識が変わった

お子さん達の笑い声が聞こえるブラウシアの中庭。

ブラウシア管理組合の皆さんにとって、他のマンションと情報を共有する場を持つということには、どのような意義があるのでしょうか?

高田前副理事長
「私達も、他の管理組合から学ばせていただいていることが大変多いのです。我々も、大規模修繕計画見直し、シェアサイクル導入、マンション防災立上げの際、まずは、他の成功している管理組合さんからお知恵を借りました。ひとつの管理組合だけで考えるのでは、限界があると思います。また、今回のような各管理組合の困りごとやその取り組みを聞かせていただく事は、我々のマンション運営に対するヒントにもなります。互いに大変有意義な会だと考えています」

吉岡元副理事長
「ブラウシア管理組合の理事は、皆さん現場主義というかフットワークが軽い。こちらから他のマンションに伺って学ばせてもらうことはもちろん、植栽グループは、植栽管理と改修工事をお願いする会社さんのところにも直接伺って打ち合わせします。ちゃんと見て話して聞いてという、対面のコミュニケーションが結局のところ間違いないし、有益なことが多いのではないでしょうか」

また、テレビでブラウシアが紹介されたことで、住民の意識も変わってきました。
住民の方から「テレビを見て管理組合の頑張りを初めて知りました。大変感動しました!」「このマンションに住んでいて良かった!」と声をかけられることが多いのだとか。外から自分達のマンションの取り組みを見ることで、住民にとってもブラウシアに対する愛着が増すという効果につながっているようです。

高田前副理事長
「メディアへの取材対応もそうですが、ホームページやFacebookからブラウシアの情報を積極的に発信していくことは、内に向かっても外に向かってもマンションの評価を高めていくことにつながります。それが引いては資産価値向上にもつながってきているようです。これからブラウシアに引っ越してくる新しい住民にとっても、こうした情報発信は役立ちますから」

マンション住民が情報共有できる場があれば、さまざまな取り組みができるはず

意見交換会後の懇親会。地元の飲食店から取り寄せた食事とビールでカンパーイ。マンションを話題にして、複数の管理組合の理事さんが語り合いました。

日本初の鉄筋コンクリート造りのアパートは、長崎県の軍艦島に建設された旧三菱高島炭坑端島アパート(1916年)だと言われています。軍艦島のアパート以来、日本の集合住宅の歴史は約100年以上続いてきた訳ですが、マンションコミュニティの重要性を再発見することになったのは東日本大震災以降かもしれません。大震災がきっかけとなって、意識的にコミュニティづくりに取り組むマンションが増え始めました。
それまでは、個々に活発な取り組みを行うマンションはあっても、それらがヨコにつながって情報を共有するということはあまり目立って行われてこなかったように思えます。しかし、ここ数年、複数のマンション同士がヨコにつながって、学びや防災に役立てようという動きがさまざまなところで同時多発的に行われています。

マンション・ラボでもヨコにつながるマンション連携の事例を以下の記事で紹介してまいりました。

▼首都圏の理事経験者同士がオンラインとオフラインでつながる情報交換の場
つながる首都圏のマンション、理事経験者同士の学びと情報交換の場「RJC48」

▼同じエリアの3つのマンションがつながっている事例
マンションは、つながるとパワーアップする!?3つのマンション共同主催の防災「炊き出しフェス」

長期修繕計画、コミュニティづくり、防災、管理費、マンションにはさまざまな課題がありますが、解決策や事例を数多く知ることが課題解決のスピードアップにもつながります。何より、今回の意見交換会に参加して感じたのは、ブラウシアの取り組みを知ることでワクワクする「やる気」がもらえること。そして悩んでいるのはうちのマンションだけではないのだということ。
ブラウシアが積極的にバックアップするマンション同士のヨコのつながりが、もっと全国的に広がっていくといいですね。参加した皆さんが、それぞれのマンションでどんな取り組みにつなげていくのかが楽しみです。

取材協力:ブラウシア管理組合

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ブラウシアには、管理組合によって運営されている公式ホームページやFacebookページがあります。その他活動は以下をご覧ください。

ブラウシア(管理組合の公式サイト)(外部リンク)
ブラウシア管理組合Facebook公式ページ(外部リンク)

2017/02/07