住まいの未来はここにある 【HOUSE VISION 2 2016 TOKYO EXHIBITION】レポート

【HOUSE VISION 2 2016 TOKYO EXHIBITION】とは?

ゆりかもめ「青海駅」からすぐ。港に面した広大な会場

ゆりかもめ「青海駅」からすぐ。港に面した広大な会場

ゆりかもめ「青海駅」の目の前、海風吹く広大なスペースに出現した【HOUSE VISION 2 2016 TOKYO EXHIBITION】。「新しい常識で都市に住もう」という理念のもとに第1回のエキシビションが開催されたのは、2013年春のことでした。あれから3年半。日本のみならずアジア各国へも拡大しながらシンポジウムや研究会を重ねてきたHOUSE VISIONが、さらにスケールアップしてお台場に再び現れました。

企業と建築家・クリエイターの協業によって生まれた12の作品が展示されています。

企業と建築家・クリエイターの協業によって生まれた12の作品が展示されています。

第2回目の開催となる今回のテーマは、「CO-DIVIDUAL分かれてつながる/離れてあつまる」。ひとり暮らし世帯が増加するなかで“個”に分断されていく人々が、テクノロジーや価値観の変化を通じて、どのように再集合できるのか。会場には、その具体策やヒントを「家」というプラットフォームに落とし込んだ12の作品が展示されていました。

「これからの都市生活はどうなる?」「近未来のマンションライフは?」。マンションに暮らす私たちにとっても気になる展示がずらりと並ぶ【HOUSE VISION 2 2016 TOKYO EXHIBITION】。その模様をレポートします。

【HOUSE VISION 2 2016 TOKYO EXHIBITION】

開催期間:2016年7月30日(土)~8月28日(日)

開催時間:11:00~21:00(最終入場受付20:30)

入場チケット:一般1800円、学生1500円、一般3回券4500円、学生3回券3500円

交通:ゆりかもめ青海駅より徒歩1分、りんかい線東京テレポート駅より徒歩8分
http://house-vision.jp/

原寸大が持つリアル。12棟の“住まいの形”をめぐる。

中央の観覧ブリッジから枝分かれするように、会場内に点在する12もの展示。企業とクリエイターの協業によって生み出されたそれぞれの“家”は、これから先の住まいの在り方を示唆する、独創的な作品ばかりでした。

Airbnbと建築家・長谷川豪さんのコラボレーションで生まれた「吉野杉の家」

Airbnbと建築家・長谷川豪さんのコラボレーションで生まれた「吉野杉の家」

たとえば、奈良県の吉野町で作られた「吉野杉の家」は、1階をコミュニティスペース、2階をゲストルームとして使用する空間。会期終了後に再び吉野町へ帰郷し、実際に「Airbnb」に登録され宿泊施設として利用されるとか。コミュニティと観光の新たな関係性を感じさせる展示です。

住友林業とプラントハンター西畠清順さん、建築家・隈研吾さんが手がけた「市松の水辺」

住友林業とプラントハンター西畠清順さん、建築家・隈研吾さんが手がけた「市松の水辺」

会場の最奥に位置する「市松の水辺」は、木材と水、そして植物が織りなすオアシスのような場所。「都市のどこにでも庭を創出できる」をキーワードに構築された空間には、未来の庭の在り方へのヒントが詰まっているかのよう。マンションの共用空間にも取り入れられるかもしれませんね。

無印良品と建築家のアトリエ・ワンが手がけた「棚田オフィス」

無印良品と建築家のアトリエ・ワンが手がけた「棚田オフィス」

会場の中心に建つ「棚田オフィス」もユニークな展示のひとつです。都市と農村の二拠点居住を念頭に構築された櫓のような空間は、会期終了後に千葉県鴨川市の棚田に移築され「良品計画」のサテライトオフィスとして活用されるそう。パソコンさえあれば、どこでも仕事ができる時代。未来の働き方は、今よりももっと自由になるのではないでしょうか。

TOTO、YKK APと建築家・五十嵐淳さん、家具デザイナー・藤森泰司さんによる「内と外の間/家具と部屋の間」

TOTO、YKK APと建築家・五十嵐淳さん、家具デザイナー・藤森泰司さんによる「内と外の間/家具と部屋の間」

パナソニックと建築家・永山祐子さんによる「の家(正しくは「の」の上に点)」

パナソニックと建築家・永山祐子さんによる「の家(正しくは「の」の上に点)」

三越伊勢丹と建築家の谷尻誠さん・吉田愛さんが手がけた「遊動の家」

三越伊勢丹と建築家の谷尻誠さん・吉田愛さんが手がけた「遊動の家」

窓や家具の在り方を再定義した「内と外の間/家具と部屋の間」や、IoT(Internet of Things)が描く未来の住まいの形を具現化した「の(・)家(正しくは「の」の上に点)」、世界を飛びまわって仕事をする「ニュー・ノマド」を仮想の施主としたライフスタイル重視の家「遊動の家」など、会場には実に多彩な作品が展示されていました。

「住まいはこうあるべき」。そんな常識から一度自由になってみることで、日本の住空間はもっと面白くなるはず。会場に点在する12の作品は、いずれもそんな“ワクワク”を与えてくれるものばかりでした。

さて、レポート後半ではマンションライフにより身近な展示についてご紹介します!

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2016/08/29