パリの大気汚染 アパルトマンの室内汚染にも注意

3月半ば、フランス各地で大気汚染が問題化しました。風のない好天の日が続き、排気ガスが拡散しなかったことが理由のようですが、パリでは、車の利用を控えてもらうため、3月14日から17日まで公共機関の地下鉄やバスを無料化しました。

3月17日は、パリとパリ郊外の22市で、偶数ナンバーの車のみが利用できるという運転規制も導入されました(電気自動車や3人以上の相乗りは例外)。

凱旋門の上から見たシャンゼリゼ大通り。車の流れが絶えることはありません

公害を理由にこれほどの規制がかけられたのは、1997年以来のこと。空がかすんで、周囲では「のどが痛い」「肌がかゆい」といった症状を訴えている人もいました。

つねに大気汚染が問題視されているパリでは、晴れていても、エッフェル塔がかすんでみえることがよくあります

こうした大気汚染に対して国は、車の利用を控える、外出やスポーツは控えるように呼びかけていました。

また忘れていけないのは、アパルトマンやオフィスでの換気。外の空気が入ることを心配して、ついつい閉めきったままにしてしまいますが、室内に汚染した空気がこもっている可能性があるので、「1日10分は換気をすべき」と環境の専門家は指摘していました。

このように、今回の大気汚染であらためて考えさせられたのが、室内での大気汚染について。フランスでも少しずつ語られるようになってきました。空気を浄化する植物も話題ですよね。

パリを含むイル・ド・フランス地方の工業・調査・環境丁DRIRE(Direction régionale de l’Industrie, de la Recherche et de l’Environnement )は、大気汚染についてのパンフレットの中で、室内の汚染に対しても言及。室内汚染は、ダニやペット、一部の植物、タバコ、掃除や大工に使う製品などが要因とのこと。

汚染を減らす方法や保護の仕方について、パンフレットに細かくまとめられていましたのでご紹介します。

-室内でタバコを吸わない
-朝と夕方、 5分ずつ換気をする
-寝室にペットを入れないようにする(アレルギー源を運んでくる可能性があるため)
-寝室にぬいぐるみをあまり置かない。最低でも月2回、40度で洗う
-最低でも1年に1度はカーテン、ベッドカバー、枕カバーを洗う
-ベッドのマットレスにダニ予防シートを敷く
-ほうきではなく、掃除機を使う
-換気の悪い部屋で大工製品(ペンキ、のりなど)を使わない

ベッドリネンについては、「最低でも年に1度以上は洗う」というくだりにびっくりしましたが、フランスではあまり洗わない方もいるのかも……。

パリ南西部のアンドレ・シトロエン公園の気球。大気汚染の指標を感知する装置が付いています

とくに注意すべき点は、アパルトマン内を暖めすぎないことだそうです。DRIREは暖房は22度以下が望ましいとしています。パリのアパルトマンは、長い冬に備えて気密性高い構造になっていますので、換気も重要です。

アパルトマンやマンションは、私たちにとって長い時間を過ごす場。室内の空気についても考える機会が必要ですね。

2014/04/04

プロフィール

三富 千秋

パリ在住のフリーライター。パンや菓子、料理など食の話題を中心に雑誌や食専門誌に発信しているほか、フランス人のライフスタイルについてのコラムも執筆。フランス人の日常生活をさらに知るべく、フランス各地で取材中。


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