パリで実現!倉庫をエネルギー自立型ホールに改装

昨年5月、エネルギー自立型アパルトマンがパリに誕生したことをお伝えしました。

2013年11月には、パリ北東部の18区に、エネルギー自立型の建物「オール・パジョル」が完成しました。最寄り駅のマルクス・ドルモイMarx Dormoyから歩いて5分。角を曲がるとすぐ、ガラス張りの新しい建物が現れ(ある会社の建物でした)、その向こうに天然木の美しい建物「オール・パジョル」が見えてきました。

会社のオフィスも、オール・パジョルの建築にあわせて改装

まだ工事は終わっていないようです

太陽光パネルを配した屋根のデザインもリズミカル。太陽光電池による発電量や二酸化炭素の削減量を示したパネルもありました。

発電量を示すパネル。この部分は図書館です。

ここはもともとSNCF(フランス国鉄)の倉庫だった場所で、裏には線路が走っています。敷地面積は8000㎡におよび、そのうち3500㎡が太陽光電池で覆われているそうです。

私が訪れた2月初めは、まだすべての工事は終わっていませんでしたが、103室を備えるユースホステルと図書館が昨年オープン。さらに商店やオフィスが入居する予定。さらに裏には公園を準備中でした。

ホールの中心にあるユースホステルの入り口

ここにはもうすぐパン屋さんが入店する予定。

建築を担当したのは、エコロジー建築におけるフランスの第一人者、マリー=エレーヌ・ジュルダさん。彼女のインタビューによると、フランス最大の太陽光発電センターだそうです。また、木とコンクリートを併用した画期的な建物でもあるとのこと。

当初はすべて木材で造ろうと考えたそうですが、石やコンクリートに比べて内部に熱がこもってしまうため、木とコンクリートの両方を使うことに。コンクリートを使った分、予定より建築費は低く抑えられました。

さらに隣の新しい建物は、ホールに先立って2012年にオープンしたパリ市のスポーツ施設。やはり太陽光電池を備えています。

スポーツ施設も環境に最大限配慮して建設されました

ホールの反対側の通りでは、保育園の子供たちが散歩中。周辺では、改装が進むアパルトマンもありました。

ラ・シャペル地区とも呼ばれるこのあたりは、実は雑多で未開発なイメージが強い界隈。あまり尋ねる機会はありませんでしたが、このように心地いいデザインの建物が誕生したことで、一気に周辺の雰囲気が明るくなったように感じました。

周囲のアパルトマンの住民にとっても、最新設備がそろった図書館や緑豊かな公園ができて、より暮らしやすい環境になるでしょう。こうした設備を大いに活用して、住民同士の交流も広げてほしいと思います。

2014/03/04

プロフィール

三富 千秋

パリ在住のフリーライター。パンや菓子、料理など食の話題を中心に雑誌や食専門誌に発信しているほか、フランス人のライフスタイルについてのコラムも執筆。フランス人の日常生活をさらに知るべく、フランス各地で取材中。


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