共同創作や環境に配慮した、フランス人のDIY事情

前回お伝えしたサロン「クレアシィオン&サヴォワール・フェール」にあわせて、フランス人のDIY(do it yourself)に関する調査が発表されていました。

その調査によると、 「DIYをしている」と答えたフランス人は61%にも上っています。DIYには、家の修理といった日曜大工はもちろん、リサイクルやリメイク、手芸、カスタマイズなどが含まれています。

毎年11月初めに開かれる「クレアシィオン&サヴォワール・フェール」は、手芸や日曜大工の材料やキットを求める人たちで、今年もにぎわっていました

サロン中はさまざまな工芸・手芸教室も開催

木材を販売するスタンド。みなさん、木材の選び方や切り方も真剣に学んでいます

もともと、簡単な家の修理くらいは自分たちでやってしまう人が多いフランスですが、DIY人口は近年、ますます増えているよう。自分の手で何かを作り、世界にたった一つのものを持つ喜びに加えて、環境問題や経済的な理由も大きいといえます。

同サロンでは、近年のDIYの傾向を5つのキーワードで表していました。

アップサイクル
同じ状態に戻すリサイクルをさらに進化させ、廃物や不要になったオブジェをより価値のあるものに変えること。

これまでにご紹介した、ミツバチの巣箱やエコ・デザイン・コンクールなども、アップサイクリングのひとつといえます。

ミツバチの巣箱
http://www.mlab.ne.jp/life/style02/style02_20130820/

エコ・デザインコンクール
http://www.mlab.ne.jp/life/style02/style02_20130409/

幸福感
結婚式前の友人とのパーティーなどは、手製の招待状やアイデアいっぱいのテーブルセッティングなどで、手づくりイベントに。

オーガニック、エコロジー
日曜大工や手芸には環境に配慮した材料を使ったり、自家製のナチュラル化粧品をつくる。

オーガニック生地を扱っているLes Trouvailles d'Amandine

Neelamは、インドの職人たちが手がけたコットンやリネンなどを販売

カスタマイズ
購入した家具や服、バッグ、靴などにプラスして、世界でたった一つの特別なものに。

ソーシャルショッピング&共同創作
ネットショップを開いたり、家族、友達、恋人同士、さらにはソーシャルネットなどを通じて知り合った人たちと、共にものづくりをする。

ちなみに手芸における2013~14年秋冬のトレンドは……

プリント-タータンチェック、ヒョウ柄、迷彩色
素材-毛皮、ツイード、羽、モヘア
-ネイビーブルー、グレー、ロゼ、白

こうしてみると、DIYにおいても環境問題は重要な課題です。さらに注目したいのは、“共同創作”というテーマ。近年、フランスでは編み物が再びブームになっているのですが、編み物を教えてくれるおばあちゃんのグループも誕生しているそうです。パリでも、そして日本でも、共同住宅や地域といった単位の中で、趣味を通じた“共同創作コミュニティー”が増えていくといいですね。

2013/12/16

プロフィール

三富 千秋

パリ在住のフリーライター。パンや菓子、料理など食の話題を中心に雑誌や食専門誌に発信しているほか、フランス人のライフスタイルについてのコラムも執筆。フランス人の日常生活をさらに知るべく、フランス各地で取材中。


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