アートする庭~パリのグラン・パレで「ラール・デュ・ジャルダン」展

1900年のパリ万博万国博覧会のために建設されたグラン・パレ Grand Palais。現在は国立グラン・パレ美術館としてさまざまな展覧会が開かれています。

なかでもアールデコ様式のガラス屋根が美しいスペースは、有名ブランドのファッションショーの会場になったり、冬期はスケート場に変身したり、多彩な目的で使われるユニークな展示会場です。

1万3500㎡におよぶこのガラス屋根のスペースで6月初めに開かれたイベントが、「ラール・デュ・ジャルダン L’Art du jardin(庭のアート)」。ガラスから差し込む自然光の下に森や池、菜園が登場し、巨大な温室と化しました。

シャンゼリゼ大通り沿いにあるグラン・パレの正面。重厚な石柱と美しい彫刻が印象的で、19世紀を代表する建築のひとつです。

鉄とガラスで覆われた巨大な展示スペース。12年間をかけた修復工事の後、2005年にリニューアルオープンしました。

アールデコ調のガラス屋根の下に、印象派の絵を想起させる睡蓮の池が! 定期的に蒸気が池を包みこんで、幻想的な雰囲気を漂わせていました。

観葉植物や熱帯植物、野菜や花、庭やバルコニー用の家具、植物の絵画、ガーデニング関連の書籍も販売されていました。

古い木のテーブルも、庭の一部になっています。

カフェも木の小屋。その名も『ドーム・スイート・ドーム Dome Sweet Dome』。

キンレンカはフランス語でカプシーヌCapucine 。女性の名前のひとつです。今回のイベントでは、花が名前についている人は入場無料に! 素敵なサービスですね。

ガーデニング専門店「トリュフォー」は、300㎡の菜園を発表。私たちの原風景に訴えかける“レトロ”“ビンテージ”がテーマです。

長方形の板に緑を植えた“緑の壁”。現在、さまざまな場所で見かけるようになりました。

懐かしいオブジェがレトロな気分を盛り上げます。

(写真左)庭のあちこちに置かれた白い風船が、アクセントになっています。/(写真右)ベランダや小さな庭にも応用できそうな野菜の寄せ飢え。

(写真左)古びた子供用の自転車も、のどかな雰囲気づくりに一役買っています。/(写真右)懐かしい2CV車とニワトリ小屋も。50~60年代の田舎の光景です。

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2013/07/18

プロフィール

三富 千秋

パリ在住のフリーライター。パンや菓子、料理など食の話題を中心に雑誌や食専門誌に発信しているほか、フランス人のライフスタイルについてのコラムも執筆。フランス人の日常生活をさらに知るべく、フランス各地で取材中。


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