パリの春は蚤の市シーズン!

3月最後の日曜日の31日、時計の針を1時間戻して、夏時間がスタートしました。例年より寒かった冬が終わって日も長くなってくると、自然と気持ちも明るくなってくるのものです。

そして春は、蚤の市が始まる季節でもあります。

パリ12区のアリーグル広場の蚤の市は、火曜日から金曜日の午前、土曜日の終日、開かれている。規模は小さいけれど、安いものがたくさん。

蚤の市はフランス語でブロカント brocante またはピュス puces と呼ばれます。ちなみにピュスとは、「蚤」の意味!

ブロカントを使う人が多いですが、好んでピュスと呼ぶフランス人もいます。

またブロカントで売っているものは、日常生活で使われてきたものがほとんどで、価値のある古美術品はアンティキテantiquité と呼ばれて区別されています。

陶器が綺麗に陳列されています。

額入りの立派な絵画もあります。

本もずらりと売られています。

なかには古いテレビやスピーカーも。

パリの蚤の市といえば、サン・トゥーアン(クリニャンクール)やヴァンヴが有名です。

この2つの蚤の市は1年中開いていますが、3月終わりから、週末だけの小さな蚤の市がパリのあちこちで開かれるようになるのです。

規模は場所によってさまざまですが、地下鉄の駅周辺の歩道や広場にずらりとスタンドが並びます。

こちらは、パリでもっとも美しいといわれるアレクサンドル三世橋の下で行われた蚤の市。

3月終わりでしたが、まだ寒い1日でした。

ときにはガラクタにしか見えないものもあるのですが、有名な常設蚤の市に比べて、掘り出し物を見つける楽しみが大きいともいえます。

以前のコラムでも、古い家具のリサイクルや慈善団体「エマウス」の廃品回収活動について紹介しました。

話題のリサイクル家具、パリらしいアートなセンスで生まれ変わる

ブロカント専門の情報誌。フランス各地の蚤の市情報が載っています。

お金をかけすぎないインテリアとおしゃれは、パリジャンが得意とするところですが、さらに驚くのは、路上に置いてあるものを拾ってきてしまうこと!

正確には「捨ててあったもの」なのですが、気に入ったものがあると、家に持ち帰るのです。たしかにパリを歩いていると、たくさんの粗大ゴミに遭遇します。

もちろん粗大ゴミを捨てる場合は、パリ市に連絡して決まった時間帯に住居前の歩道に置いておくのが決まりなのですが、みんなの決まり文句は「だれかが持っていくでしょ」。事実、パリ市が回収に来る前になくなっている場合も多いのです……。

これまでに知り合いの家で見かけた“拾い物”は、重厚な絵画、木の椅子やスツール、テーブル、バルコニー用の板など。

たしかに、壊れている箇所を直したり、好みの色に塗り替えれば、どれも拾ってきたものとは信じられないものばかりです。

粗大ゴミの放置は真似しないとしても、ものを長く使い続ける気持ちは見習いたいものです。

2013/04/19

プロフィール

三富 千秋

パリ在住のフリーライター。パンや菓子、料理など食の話題を中心に雑誌や食専門誌に発信しているほか、フランス人のライフスタイルについてのコラムも執筆。フランス人の日常生活をさらに知るべく、フランス各地で取材中。


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