省エネ性能がひとめでわかる、フランスの家電製品のエコ表示

以前の記事「アパルトマンを温めるセントラル・ヒーティング」でも環境にやさしい暖房に関する話題をお話しましたが、省エネ対策は、フランスでもますます関心が高まっている問題です。

洗濯機のレーベルのモデル

なかでも家電製品は、環境のためにも、電気代を節約するためにも、省エネ性能が重要な選択基準になりますね。エネルギー消費の基準を分かりやすく示してくれるレーベルは、フランスでは1994年から登場しています。2010年末にはヨーロッパ共同体EUの統一レーベルが発表されて、2011年11月から製品への貼付が義務付けられました。

レーベルを貼付するのはメーカーや販売会社ですが、EU内で製造された製品だけでなく、EU内で販売する家電製品すべてに貼る義務があります。このEUレーベルが貼付されている製品は、冷蔵庫や冷凍庫、テレビ、洗濯機、食器洗浄器、そしてヨーロッパらしくワインカーブも含まれています。オーブンやエアコンなども、将来的に追加される予定のようです。

電気店に並ぶ冷蔵庫には、それぞれ消費エネルギーを示したレーベルが貼ってあります。

エネルギー商品の表示は、もっとも消費量が少ないAA+++から最も多いDまでの7段階が基本。Dの下にE~Gが加えられて、10段階になっている場合もあります。その製品のランクは右側に黒字で示され、その下には年間のエネルギー消費量が記されています。

A+の冷蔵庫。EU基準のレーベルの横に、店が独自にA+シールを貼ってアピール。

さらにその下に、冷蔵庫・冷凍庫なら収容量と騒音レベル、洗濯機には消費水量と洗濯可能な重量、脱水のパワー、脱水時の騒音レベル、そしてワインクーラーは収納できる瓶の本数と騒音レベルが、イラストと数字で書かれています。

電気店に行くと、冷蔵庫と冷凍庫はAランクばかりが並んでいて不思議に思っていたのですが、これは2010年からAランクの製品しか販売ができなくなったからとのこと。製造の段階で既に、メーカー側の省エネ努力が求められているということになります。

電化製品を買い替えるとき、いまではこのレーベルを確認するのが当たり前になりつつあります。フランスの調査では、75%の人が省エネ基準を確認してから買うと答えているそう。

日々の生活の必需品であるだけに、レーベルを上手に活用して、それぞれのライフスタイルにあった省エネ家電を選びたいものですね。

2013/02/06

プロフィール

三富 千秋

パリ在住のフリーライター。パンや菓子、料理など食の話題を中心に雑誌や食専門誌に発信しているほか、フランス人のライフスタイルについてのコラムも執筆。フランス人の日常生活をさらに知るべく、フランス各地で取材中。


ブログ村「パリ情報ブログランキング」に参加しています