パリで見つけたユニークなクリスマスツリー

もうすぐ今年もクリスマス。パリの街はイルミネーションで華やかさを増しています。伝統的にキリスト教徒が多いフランスでは、クリスマスは1年でもっとも重要な行事。12月1日から、アヴェントと呼ばれる日めくりカレンダーを用意して、12月25日のクリスマスを待ちます。

以前紹介したモーリス・ラルエさんのアパルトマン。本物のもみの木を使った、クラシックなクリスマス・ツリーのデコレーションです。

そしてクリスマスのデコレーションで欠かせないものが、クリスマスツリー。ほとんどの家庭で、自宅にツリーを置いて、自分たちで飾り付けをします。靴下をツリーに下げる国もあるようですが、フランスでは、12月24日のイブの夜、寝る前にツリーの下に靴下や靴を置きます。そして翌朝、子供たちはツリーの下に、サンタさんからプレゼントを見つけるのです!

さて、このクリスマスツリー用のもみの木は、12月に入ると、ガーデニング店や花屋さんにずらりと並び始めます。もみの木のツリーが圧倒的に人気ですが、近年ではエコロジーの観点から、人工樹木のツリーを買う方も増えているようです。“人工”というと味気ないですが、最近の人工樹木はとても精巧にできていて、天然木に近い雰囲気が味わえます。

右の写真は、大手ガーデニング店「トリュフォー Truffaut 」の人工樹木の『ホワイト・リヴァー』(高さ240cm、299.95ユーロ)
©Truffaut http://www.truffaut.com/

さらに、オブジェのようなデザインのツリーもあります。樹木のイミテーションではなく、素材もさまざま。ツリーをかたどったオブジェ、と呼んだ方がいいかもしれませんね。「トリュフォー」のツリーのオブジェは、エコな素材がメイン。


左)24個の小さなLED電球がついた、光るツリー(高さ38cm、24.95ユーロ) ©Truffaut

右)マツ科のトウヒという木を使った素朴なデザイン(高さ42cm、19.95ユーロ) ©Truffaut

次に、「美しく、機能的で、誰もが利用できるデザイン雑貨」がコンセプトの「アビタHabitat」のツリーを紹介します。「アビタHabitat」は毎年、シャープなデザインのツリーを発表しています。

ARGENTIA
大きさが異なる4つのガラスを重ねたツリー「アルジャンティアArgentia」(高さ120cm、120ユーロ)。中に入れるオブジェによって、雰囲気が変わります。

SATELLITTE/SLOT
合板でできたキャンドルスタンド『サテリット Satellite 』(高さ30cm、22ユーロ)と『スロット Slot 』(高さ40cm、15ユーロ)。
http://www.habitat.fr/

そして、アパルトマンにツリーを置くスペースがないという方には、壁に貼るステッカーを。これまで何度かパリのお店を紹介してきましたが、クリスマス用のデザインも多種多様です。

「リリプースlilipouce」のステッカー。(3サイズ、28~69ユーロ)薪やそりなどを周りに置いたら、あっという間にお部屋がクリスマスの雰囲気に。
©Lilipouce http://www.lilipouce.com/

最後に、昨年も紹介した「マリー・クレール・イデ」主催のサロン「クレアシィオン&サヴォワール・フェール Créations & savoir-faire- Marie Claire Idée」から、身近な材料でできる、ユニークなアイデアを紹介しましょう。

布や糸巻きを使ったツリー(マリー・クレール・イデのスタンドにて)

『手芸工房のクリスマス』と題した「ルー&ミー Lou & Me 」のツリーは、ボタンやボビン、はさみまでもがモチーフに。ミシンにかたどった紙がアクセントになっています。手芸をしない人でも真似したい、シンプルでキュートなアイデア。

ガーデニング・グッズの専門店「ボタニック・エディション Botanique Editions」は、荷台として使う木製パレットをツリーに。ガーデニング用品の楽しい収納場所にもなりそうです。

ポップな色あいのグラフィックデザインが人気の「フィフィ・マンディラック Fifi Mandirac 」は、なんとハシゴをツリーにしてしまいました。真っ白にペイントしたハシゴは、折り紙やマスキングテープを貼ってデコレーション。木の棒には毛糸玉やテープ、折り紙がリズミカルに踊ります。

ツリーの下には、靴下の代わりに靴底のデザインがキュートなヒールを置いて。

ツリーの下に忘れていけないものが、もうひとつ。サンタクロースへのお礼です! クッキーとミルク、ニンジン1本を置くのが習慣だそうで、寒い空から来てくれるサンタクロースとトナカイへのおもてなしです。

ナントの雑貨店「アンリ&アンリエットHenry & Henriette」は、テキスタイル・デザイナーのマイヨMilloとコラボレーション。かぎ針で編んだレースのボールを壁に並べたら、レトロであたたかな雰囲気のツリーが完成。

2012/12/17

プロフィール

三富 千秋

パリ在住のフリーライター。パンや菓子、料理など食の話題を中心に雑誌や食専門誌に発信しているほか、フランス人のライフスタイルについてのコラムも執筆。フランス人の日常生活をさらに知るべく、フランス各地で取材中。


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