パリのドアノブ専門店~モダンなデザインが揃う“金物屋“~

前回はアンティークの型を多く扱うドアノブ専門店「オ・プログレ」を紹介しました。今回は、ずばりその名も「ラ・カンカイユリ」、フランス語で金物屋という意味のお店です。オーナー自身も「何種類あるか考えたこともない」と言って笑うほど、多彩な品揃えが自慢のお店です。

セーヌ川の近くにある「ラ・カンカイユリ」。

なかでもモダンなデザインが中心ですが、セレクションの基準はまずクオリティーとのこと。時間や天候、日々の衝撃に対する耐久性、握り心地、ドアにしっかり固定できるかどうかなど、細かい点も確認しているそうです。

店内には、真っ白な壁にノブがずらり。

素材はステンレスから木、ガラス、レザー、陶まで。さらに光沢のある表面やマット仕上げなど、同じ素材でも仕上げ方法によっても印象が変わります。個性的なところでは、ブロンズを竹で編みこんだり、鋳鉄と銅、真珠と樹脂といった異素材を組み合わせたデザインも。銀とクリスタルでつくられた1個640ユーロ以上という、豪華なノブもありました。陶製のノブは、フランスを代表するリモージュ焼きの産地でつくられていて、透けるような白さが印象的。手に持ったときの感触もあたたかさを感じます。

独特の艶と品がある陶製のノブ。作品のように大切に使い続けたいものです。

レザーのノブは、時とともに色も変わって、味がでてきます。

ブロンズを竹で編みこんだデザイン。

子ども部屋向きの、楽しいデザインや色。

こちらはパリにあるアジア雑貨店で見つけたドアノブ。アジア風のデザインもとても人気があります。

また「ラ・カンカイユリ」では、有名デザイナーによるモデルも豊富にそろっています。フィリップ・スタルクのアルミニウムやステンレス製のシャープなデザイン、スペインの建築家アントニオ・ガウディが「カーサ・バトリョ」のためにデザインしたノブの複製もあります。

スペインを代表する建築家アントニオ・ガウディのデザインの復刻版。

こうしてみると、ドアや玄関、窓、洋服棚など、部屋のあちこちでノブが使われています。雰囲気ふだんあまり気に留めない部分ですが、こうした小さなパーツにこだわってみるだけで、より自分らしい部屋になるはずです。アクセサリーのように、選んでみたいものです。

La Quincaillerie
3 / 4 boulevard Saint Germain, 75005 Paris
Tel: 01 46 33 66 71
http://www.laquincaillerie.com/

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2012/10/09

プロフィール

三富 千秋

パリ在住のフリーライター。パンや菓子、料理など食の話題を中心に雑誌や食専門誌に発信しているほか、フランス人のライフスタイルについてのコラムも執筆。フランス人の日常生活をさらに知るべく、フランス各地で取材中。


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