パリのバカンスシーズン ~留守中の安全対策~

本格的なバカンスシーズンが始まりました。パリの小中学校は7月4日で授業を終了して、9月3日まで2カ月間の長い夏休みに入ります。大人たちは2カ月間とはいいませんが、この間に1カ月間、休みを取って、海や山へと出かけていきます。日本人にとってはうらやましい限りですが、法律できちんと、年間5週間の有給休暇が認められているのです。夏に4週間、冬のクリスマスシーズンに1週間と分けて取る人が多いようです。

1カ月の長期間、どのように過ごしているかというと、地方に持っているセカンドハウスや、1週間単位で貸してくれる別荘で過ごす人が多いですね。高級なセカンドハウスだけではなく、家族から家を受け継いだり、地方の小さな家を購入して、毎年バカンス中に少しずつ自分たちで工事をしながら住んでいる人もいます。またキャンピングも大人気で、毎年同じキャンピング場やバンガローで過ごす家族もいるほど。

さて、楽しいバカンスの一方で気になるのが、留守にしているパリのアパルトマン。出発前に、できるだけの安全対策に気を配りたいものです。2回に分けて、パリジャンが行っている対策を紹介します。

一番の心配の種は、空き巣。パリでは3年連続で空き巣被害が上昇しています。パリ市警察の発表では、2011年は12,515軒の被害があったそうで、とくに12時から18時、そしてバカンス中が多かったとのこと。

“トランキリテ・バカンス”のポスター。楽しいバカンスには安心して出かけたいものです。

長期不在する際、警察はこのようなアドバイスをしています。
-貴重品やジュエリーなどは安全な場所(銀行など)に保管しておく
-普段と変わらない印象を与える工夫をする(隣人に、シャッターを開閉してもらったり郵便物を回収してもらうなど)

留守をすることを留守番電話やブログ、ファイスブックなどで公表することも避けるべきでしょう。
そして警察は、バカンス中“トランキリテ・バカンス”というキャンペーンを行っています。

直訳すると“静かなバカンス”という意味で、7月1日から8月31日の間、最低7日以上留守にする場合、前もって依頼しておけば管轄区内の警察官が巡回に来てくれるのです。アパルトマンの中までは入りませんが、共同住宅の共有部分を定期的に確認してくれます。タバコ屋や薬局といった商店も、対象です。

また、アパルトマン以外のパリならではの住宅は、セーヌ川に浮かぶペニッシュ(船)。夏の間はペニッシュでバカンスに出る人もいれば、ペニッシュをセーヌ川に残したままバカンスに出る人もいます。後者の人も、“トランキリテ・バカンス”のサービスに申し込むことができます。

セーヌ川に浮かぶペニッシュ(船)を、住居にしている人もいます。

みなさんはどんなバカンスを予定されていますか?
フランス人のように1カ月とはいきませんが、どうぞ楽しいバカンスをお過ごしください。

2012/07/23

プロフィール

三富 千秋

パリ在住のフリーライター。パンや菓子、料理など食の話題を中心に雑誌や食専門誌に発信しているほか、フランス人のライフスタイルについてのコラムも執筆。フランス人の日常生活をさらに知るべく、フランス各地で取材中。


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