フランス人が愛する間接照明の灯り、ユニークな光のインテリア

個性的なランプシェードで、壁、床、天井がキャンバスに!?

パリに来て、日本に比べて、家の灯りが薄暗いと感じた方は多いのではないでしょうか。フランス人は、蛍光灯をあまり使わず、間接照明を好むからなんです。ランプの種類やランプシェードのデザインによって、部屋の雰囲気もがらりと変わるので、インテリアショップには、ランプシェードの種類がとても豊富です。

壁に掛けて、天井から吊るして、床やテーブルにさりげなく置いて……。電源という機能性だけではなく、インテリアの一部として、ときには影も意識したアートとして、日常生活のあらゆる空間でおだやかな光を楽しんでいます。

今回は、ランプ作家セリーヌ・サビーさんの作品、そして前回の「タレンツ」と前々回ご紹介した「レタブリシエンヌ」で見つけたユニークなランプを紹介します。

セリーヌ・サビー Céline Saby

セリーヌさんのランプシェードは、シルクスクリーンでモチーフを描いた筒状のもの。床にも、棚にも、テーブルにも、限られた狭い場所にも気軽におけるので、フランスでは人気のあるタイプです。軽いので、置く場所を替えるのも簡単です。

新作の「ジャングル」シリーズ。植物や鳥がモチーフになっています。

新作の「ジャングル」シリーズ。植物や鳥がモチーフになっています。

星の模様のくらげ。

星の模様のくらげ。

生成りの生地に、簡潔なラインで描いた花。和菓子が大好きというだけあって、どこかしら和風の雰囲気が漂う作品もたくさんあります。

生成りの生地に、簡潔なラインで描いた花。和菓子が大好きというだけあって、どこかしら和風の雰囲気が漂う作品もたくさんあります。

天井から吊るすタイプも。

天井から吊るすタイプも。

白地に花一輪という大胆なデザイン。色はなくても、存在感があります。

白地に花一輪という大胆なデザイン。色はなくても、存在感があります。

セリーヌさんの作品は、3人のアーティストとの共同アトリエ「アトリエ・ボー・トラヴァイユ」で、毎週土曜日に販売されています。

Atelier Beau Travail – 67 rue de la Mare, 75020 Paris (土曜日14時~19時)
http://www.beautravail.fr
http://www.celinesaby.com

タレンツTalents

和紙やフエルトといった変わり種や廃材を利用した作品、影も美しいシェードなど、アーティストたちの個性が光るランプシェードばかりです。

店内の一室は、ランプ専門のコーナーになっていました。天井から、プラネタリウムのようです。

店内の一室は、ランプ専門のコーナーになっていました。天井から、プラネタリウムのようです。

一枚の絵画のように、額に入った灯りは、“金の蝶々”と名づけられています。ランプ作家 Bastien Carré の作品。

一枚の絵画のように、額に入った灯りは、“金の蝶々”と名づけられています。ランプ作家 Bastien Carré の作品。

白く塗装したアルミニウムの薄い丸いプレートでできた、シンプルすぎるほどシンプルなランプ「シルコロCircolo」。灯りをつけると、美しい影が現れます。Lahumière Design

白く塗装したアルミニウムの薄い丸いプレートでできた、シンプルすぎるほどシンプルなランプ「シルコロCircolo」。灯りをつけると、美しい影が現れます。Lahumière Design

ペイパー・クリエーターのJean Michel Latellier の作品。ランプではありませんが、後ろから光をあてることで、ランプシェードに。

ペイパー・クリエーターのJean Michel Latellier の作品。ランプではありませんが、後ろから光をあてることで、ランプシェードに。

くしゃっと絞った紙のオブジェに

くしゃっと絞った紙のオブジェに

フエルト製のオブジェ兼ランプシェード。

フエルト製のオブジェ兼ランプシェード。

そっけない電球に、カラフルな紐をつけて、フエルト製の“カバー”を添えただけで、陽気なランプに変身。

そっけない電球に、カラフルな紐をつけて、フエルト製の“カバー”を添えただけで、陽気なランプに変身。

廃材を使ってランプを作るアンジェロ・リギデルさんの作品。お菓子の型も、ランプに再利用!

廃材を使ってランプを作るアンジェロ・リギデルさんの作品。お菓子の型も、ランプに再利用!

こちらも廃材を使ったリサイクル・オブジェ。ジャムのびんが利用されています。

こちらも廃材を使ったリサイクル・オブジェ。ジャムのびんが利用されています。

現代アーティストのアヌシュカ・ポトドゥヴァンさんは、陶器のコーヒーカップをランプシェードに。

現代アーティストのアヌシュカ・ポトドゥヴァンさんは、陶器のコーヒーカップをランプシェードに。

レタブリシエンヌL’Etablissienne

身近なもの、不要なものが、おしゃれなランプシェードになって、場所の雰囲気をがらりと替えてくれることもあります。「レタブリシエンヌ」は、アイデアの宝庫でした。

アルミニウムのざるをシェードに。穴からこぼれる灯りも、効果的です。台にした木の板も、ドアの一部だったもの。

アルミニウムのざるをシェードに。穴からこぼれる灯りも、効果的です。台にした木の板も、ドアの一部だったもの。

実はこの壁には、丸い蛍光灯が設置されています。雰囲気に合わず悩んでいたオーナーのローランスさんは、電球にかぶせるタイプのランプシェードを、横に向けて、壁に掛けてみることに。不要になっていたランプシェードを再利用し、かつ蛍光灯の光を和らげることができて、一石二鳥の解決法でした。

実はこの壁には、丸い蛍光灯が設置されています。雰囲気に合わず悩んでいたオーナーのローランスさんは、電球にかぶせるタイプのランプシェードを、横に向けて、壁に掛けてみることに。不要になっていたランプシェードを再利用し、かつ蛍光灯の光を和らげることができて、一石二鳥の解決法でした。

ランプではありませんが、もうひとつ、ローランスさんのおもしろいアイデアを紹介します。汚れていた天井を隠すために、彼女が使ったのが、ござと麦わら帽子!  ナチュラル・テイストな部屋になりました。

ランプではありませんが、もうひとつ、ローランスさんのおもしろいアイデアを紹介します。汚れていた天井を隠すために、彼女が使ったのが、ござと麦わら帽子!  ナチュラル・テイストな部屋になりました。

2012/01/06

プロフィール

三富 千秋

パリ在住のフリーライター。パンや菓子、料理など食の話題を中心に雑誌や食専門誌に発信しているほか、フランス人のライフスタイルについてのコラムも執筆。フランス人の日常生活をさらに知るべく、フランス各地で取材中。


ブログ村「パリ情報ブログランキング」に参加しています