ヨーロッパ最大級のプロ向けインテリア展示会「メゾン&オブジェ」レポート

パリ郊外の展示会場で年に2回、開かれているヨーロッパ最大級のプロ向けインテリア展示会「メゾン&オブジェ」が、1月22日から26日まで開かれました。

フランスはもちろんヨーロッパ、世界各国のメーカーが参加し、2977のブースが並びました。

 総面積13万㎡を誇る会場は7つのホールに分かれています。写真は子供向けの雑貨やファッション小物を扱うホール6。

総面積13万㎡を誇る会場は7つのホールに分かれています。写真は子供向けの雑貨やファッション小物を扱うホール6。

肌寒い空模様の会場。暖冬が続いていましたが、展示会が始まった頃は一気に寒くなりました。

肌寒い空模様の会場。暖冬が続いていましたが、展示会が始まった頃は一気に寒くなりました。

春夏シーズンに向けての新作が多く発表されたこともあり、ホームインテリアのカテゴリーでは、自然をテーマにしたディスプレイや自然素材を使った軽やかなオブジェが目立ちました。

まずホール1の入り口には、こんな休憩コーナーがありました。

メタリックな素材や色が、本物の植物の緑とも不思議と調和しています。

メタリックな素材や色が、本物の植物の緑とも不思議と調和しています。

白やゴールド、黄色のメタル製スツールはオランダのメーカーPols Pottenのもの。床に寝転がっているのはロブスターのオブジェは手作りだそう(anne-claire petit社)。天井からつるされている植物は、根っこまで見えます!

紙や藤といった自然素材を使ったランプも、ますます注目度がアップしています。

パリ9区にショールームもあるParis au mois d’aoûtは、和紙のちょうちんをモダンに表現。紙のほかコットンや藤と組み合わせたものも。

パリ9区にショールームもあるParis au mois d’aoûtは、和紙のちょうちんをモダンに表現。紙のほかコットンや藤と組み合わせたものも。

チュニジアのCinq Etoilsesは、地元の工芸品を現代的なデザインで発信。ランプはイグサや藤製。

チュニジアのCinq Etoilseは、地元の工芸品を現代的なデザインで発信。ランプはイグサや藤製。

食器で知られるベルギーSeraxは、白やブルーに色付けした葦(ヨシ)とメタルを組み合わせたコレクション「ストロー」から、ランプシェードの新作を展示。

食器で知られるベルギーSeraxは、白やブルーに色付けした葦(ヨシ)とメタルを組み合わせたコレクション「ストロー」から、ランプシェードの新作を展示。

今年の展示会のテーマは『ワイルド』で、館内で特別展も開かれていました。同展のキュレーターによると「消滅の危機と再生への希望のはざまで、自然は再び上を向き、野性的なものから聖なるものまで、根源的な状態で表れる」とし、自然の素材、形、デザイナーの作品を紹介していました。

枝の自然な形を生かしたランプは、ドイツで活躍するMarco Iannicelli の作品“リトル・ツリー・フレンド”。

枝の自然な形を生かしたランプは、ドイツで活躍するMarco Iannicelli の作品“リトル・ツリー・フレンド”。

レザーと木材という2つの素材だけでつくられた“トラックス”。ソファ、ベッド、ベンチなど、使い方は自由。椅子の修復家であるEmmanuelle Hegaret の作品。

レザーと木材という2つの素材だけでつくられた“トラックス”。ソファ、ベッド、ベンチなど、使い方は自由。椅子の修復家であるEmmanuelle Hegaret の作品。

ハンノキにスミを詰めた“ビオグリル”は、植物由来の着火材で火をつけたら、すべてが燃料になるという100%ナチュラルな調理器。バーベーキュー・グリルの中に入れても、土や砂の上に直接載せても使えるそう。

ハンノキにスミを詰めた“ビオグリル”は、植物由来の着火材で火をつけたら、すべてが燃料になるという100%ナチュラルな調理器。バーベーキュー・グリルの中に入れても、土や砂の上に直接載せても使えるそう。

特殊な繊維でつくられたプランター“バックサック”は、フランスではおなじみの製品。こんな風にライトアップすれば、名もない草もオブジェに見えてきます。

特殊な繊維でつくられたプランター“バックサック”は、フランスではおなじみの製品。こんな風にライトアップすれば、名もない草もオブジェに見えてきます。

今回のメゾン&オブジェでは、リサイクル素材を使ったりフェアトレードの考えなどに基づいた製品に対して“エコ・デコ(レーション)”マークをつけたり、素材見本を展示するスペースが設けられたりしていました。デザインやインテリアを語るとき、自然や環境といったテーマが欠かせないものであることを、実感したサロンとなりました。

2016/02/01

プロフィール

三富 千秋

パリ在住のフリーライター。パンや菓子、料理など食の話題を中心に雑誌や食専門誌に発信しているほか、フランス人のライフスタイルについてのコラムも執筆。フランス人の日常生活をさらに知るべく、フランス各地で取材中。


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