パリ市庁舎広場に不思議な木の家が出現!正体は廃材を活用した移動ハウス

10月26日、パリ市庁舎前の広場に不思議な木の家が誕生しました。

屋根の形も印象的。

屋根の形も印象的。

“パヴィヨン・シルキュレールPavillon Circulaire”(巡回する家の意味)と名づけられた家の特徴は、ほとんど廃材や不要になった建材でつくられていること。近づいて見ると、壁になっているのは樫の木のドア!パリ19区の公団の改装に伴って捨てられるはずだったドアだそうで、180枚が使われています。

さらに、展示会場で作品を飾っていたパネルを床や壁に、工事中のスーパーの屋根に敷いていたウールを壁の防音材に、この夏セーヌ川沿いで開かれた「パリ・プラージュ」(セーヌ川を海岸に見たてたイベント)で使った木板はウッドデッキに。

さらに、建築の際の発注ミスで保管されていたガラスや工事中終了後に余った支え木、道路に設置されていた街灯も再利用。ごみとして捨てられた椅子も、修理・リメイクして並べられました。

 家の中。骨組みと防水シートを除いて、すべては廃品や余った建材でつくられています。


家の中。骨組みと防水シートを除いて、すべては廃品や余った建材でつくられています。

 街灯のランプ部分だけをとりだして、天井から吊るして照明にしています。

街灯のランプ部分だけをとりだして、天井から吊るして照明にしています。

1102_4

50脚の椅子が、修理・塗装して生まれ変わりました。

 どんな建材が使われているのか、イラストで説明しています。


どんな建材が使われているのか、イラストで説明しています。

パヴィヨン・シルキュレールは、パリ・アルスナル建築博物館が、ごみ問題や環境問題を訴えるひとつの方法として企画。11月終わりからパリで開かれる「国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)」にあわせた展示です。

建設は9月15日から始まり、工事中は無料見学会も開かれていました。私が参加したのは9月26日で、ドアを壁に設置し始めた頃でした。

ヘルメットをかぶって見学。

ヘルメットをかぶって見学。

木のドアが少しずつ壁に設置され始めていました。

木のドアが少しずつ壁に設置され始めていました。

工事現場に置かれた建材。

工事現場に置かれた建材。

工事中のパヴィヨンを後ろから見たところ。

工事中のパヴィヨンを後ろから見たところ。

2016年1月3日までパリ市庁舎広場に展示され、その後はパリ15区のスポーツセンターのクラブハウスになるそうです。

期間中は、環境や建築、リサイクルなどに関する討論会やイベント、余った木材を使ったオブジェ作り教室なども開催。パヴィヨンは入場無料でカフェにもなっていますので、この期間にパリにいる方は、気軽に見学してみてください。

Pavillon Circulaire
場所:Place de l’Hôtel de Ville, 75004 Paris
2016年1月3日まで、毎日10時~19時

2015/11/05

プロフィール

三富 千秋

パリ在住のフリーライター。パンや菓子、料理など食の話題を中心に雑誌や食専門誌に発信しているほか、フランス人のライフスタイルについてのコラムも執筆。フランス人の日常生活をさらに知るべく、フランス各地で取材中。


ブログ村「パリ情報ブログランキング」に参加しています