見直そう!犬のクレート活用術~クレートに慣れるトレーニング~

こんにちは、ドッグアドバイザーの高田由香です。前回に引き続き、今回もわんちゃんのための上手なクレート活用術についてお話いたします。

早速ですが、まずわんちゃんがクレートに入らなくなってしまう原因を探ってみましょう。その原因の多くを占めるのが「飼い主さんが『手に負えない時』だけクレートに閉じ込める」ことです。

来客時や留守番時、飼い主さんが目を離す時にクレートを有効活用するのはとても良い事です。
しかし、「お客さんが来た時に吠えたりまとわりついたりしてうるさいから」、「家族の食事中、食べ物をねだってしつこいから」など飼い主さんの手に負えない時だけクレートに入れられると、わんちゃんは「クレートは自分が邪魔にされたり仲間はずれにされる時に入れられる物」と認識してしまいます。

また、わんちゃんが苦手な場所(動物病院やトリミングサロンなど)に連れて行く時だけ暴れないようにクレートに入れることも原因のひとつです。わんちゃんはクレートと自分が苦手な場所を結び付けて考えて、「これに入るとまたイヤな場所に連れて行かれるのではないか」と不安になってしまいます。

クレートが苦手なわんちゃんは、まずおうちで、ゲーム感覚でクレートに入る練習をしてみましょう。

クレートに慣れるトレーニング!

【1】わんちゃんが好きなおやつやおもちゃでクレートの中に誘導し、最初は入ることができただけでごほうび、その後クレートに入ったら扉を閉め「1,2,3」と3秒数えたら扉を開けてごほうび、次は5秒、次は10秒…というように、少しずつ扉を閉める秒数を増やしていきます。

【2】次に、わんちゃんがクレートの扉を閉められることに慣れてきたら、クレートをタオルで覆ってみたり、飼い主さんが部屋から出て姿を見えなくしてみます。その状態でも落ち着いていられたら、ごほうびをあげたり、たくさんほめてあげたりします。

【3】更に、「クレートの中にいることは普通のこと」と認識してもらうために、飼い主さんがリビングで寛ぐ時や食事をする時、わんちゃんをクレートに入れて飼い主さんのそばに置いてみましょう。クレートに入れてもけして仲間はずれにしたり邪魔にしたりしているのではない、と伝えてあげてください。

クレートは、楽しいクレートトレーニングと使い方の工夫で、わんちゃんの「心落ち着く安らぎ空間」になるのです。ぜひ上手にクレートを活用してみてください。

プロフィール

writer高田 由香
日本ドッグパーク普及協会認定ドッグアドバイザー。日本ペットマッサージ協会認定ペットマッサージセラピスト。
短大卒業後、証券会社に入社。結婚を機にコーギー2匹を飼い始めるも、しつけに大苦戦。犬について学ぶスクールに通ううちに犬の魅力に取りつかれ、会社を辞めドッグアドバイザーになる決心をする。
2006年、世田谷・用賀に「犬の保育園 Parco del Caneカーネ保育園」を開園。園長となる。
犬の保育園の他、ペット共生マンションでのしつけ教室やセミナー、ペット博でのペットマッサージのデモンストレーション、朝日新聞デジタル「&」、ジョンソン株式会社「DOG TOWN」等ウェブサイトでのペット相談やコラム執筆など、多分野で犬に関わる毎日を送っている。
愛犬は、パピヨン、小型犬ミックス、チワワ2匹の4匹。キースホンド、コーギー、ダルメシアンの飼育経験あり。

2014/08/22