バルコニーからの転落など、マンションでのペットの事故を防ぐには?

こんにちは、ドッグアドバイザーの高田由香です。

春はいろいろなことが始まる季節です。ペットとのマンション生活をスタートさせる飼い主さんも多いのではないでしょうか?

楽しいペットとの生活を一変させてしまうのがペットにまつわる事故です。マンションで実際に起きてしまった事例をご紹介しながら、防止策をお話致します。

犬・猫共通に起きてしまう事故

犬・猫共通に起きてしまう事故で多いのが、「玄関ドアからの逃走」と「バルコニーなどからの転落」です。

「玄関ドアからの逃走」について

①家の中で自由に放し飼いになっていた小型犬が、玄関ドアが開いた途端外廊下に飛び出して行ってしまった。

②旅行に行くためペットシッターに猫の世話を依頼していた。ペットシッターが玄関ドアを開けた途端、見慣れぬ人に驚いた猫が外に逃げて行ってしまった。

犬も猫も驚いて興奮した状態で玄関ドアを開けた人の横をすり抜けて逃走してしまうケースが多いようです。玄関ドアに直接行けないようにペットの可動範囲を仕切ったり、玄関に逃走防止ゲートを設置するなどの対策をとるようにしましょう。特にペットにとって見慣れない人が玄関ドアを開ける時は要注意です。また、怖がりな性格でなくても、喜んで興奮状態になることも考えられますので、十分に注意が必要です。

「バルコニーなどからの転落」について

①飼い主さんの留守中、雷の音にパニック状態になった中型犬が外に逃げようとしたのか、少し開けてあった上げ下げ式の窓から飛び降りてしまった(そのおうちは2階でした)。

②普段から日向ぼっこに猫をバルコニーに出していたが、道路に車が走るのを見下ろしているうちに柵を上って下に落ちて行ってしまった(そのおうちは5階でした)

①のケースは、夏場に暑いと思い、上げ下げ式の窓の下の部分を開けて出かけた事が災いしてしまいました。窓はわんちゃんが四足の状態では届かない位置にあったそうですが、2本足になったらぎりぎり届くような位置だったとのこと。2本足でジャンプして窓の隙間から外に出たようです。

パニック状態の時は思いもよらぬ行動に出ます。わんちゃんの場合、留守番させる時2本足でジャンプしたら届く位置の窓を開けない事や、窓の位置に行けないように可動範囲を制限することなどをおすすめします。

②の場合ですが、猫は動く物や光る物にとても興味を示します。5階から見下ろしていた走っている車を捕まえようと本能的に飛びついてしまったのかもしれません。俊敏な動きで捕まえることがとても難しいので、猫はバルコニーに出さない事をおすすめします。日向ぼっこは室内で日が当たる気持ちの良い場所を見つけてあげてください。

犬のバルコニーからの転落事故も多いです。犬の場合、バルコニーの柵をすり抜けてしまう事例がありました。犬もバルコニーに出さないようにした方が安心です。

事故に遭ったペットの飼い主さんは、みなさん「まさかうちの子があんなことをすると思わなかった」とおっしゃります。子犬や子猫の時は十分に動きに注意していても、何年か一緒に暮らしているとペットとの生活に慣れて注意を怠りがちになってしまうことがあるようです。ペットをおうちに迎え入れた時の気持ちに戻って、今一度おうちの中で危ない場所はないかを見直してみていただきたいと思います。

次回は、マンションの敷地内で起きてしまったペットの事故と防止策についてお話致します。

プロフィール

writer高田 由香
日本ドッグパーク普及協会認定ドッグアドバイザー。日本ペットマッサージ協会認定ペットマッサージセラピスト。
短大卒業後、証券会社に入社。結婚を機にコーギー2匹を飼い始めるも、しつけに大苦戦。犬について学ぶスクールに通ううちに犬の魅力に取りつかれ、会社を辞めドッグアドバイザーになる決心をする。
2006年、世田谷・用賀に「犬の保育園 Parco del Caneカーネ保育園」を開園。園長となる。
犬の保育園の他、ペット共生マンションでのしつけ教室やセミナー、ペット博でのペットマッサージのデモンストレーション、朝日新聞デジタル「&」、ジョンソン株式会社「DOG TOWN」等ウェブサイトでのペット相談やコラム執筆など、多分野で犬に関わる毎日を送っている。
愛犬は、パピヨン、小型犬ミックス、チワワ2匹の4匹。キースホンド、コーギー、ダルメシアンの飼育経験あり。

2014/03/25