マンションでの快適なペットライフの為に~子犬を周辺環境・留守番・音に慣れさせるには?~

こんにちは、ドッグアドアバイザーの高田由香です。
前回から、わんちゃんとより楽しく快適なマンションライフにするためのお話をしております。
今回は、マンションライフで子犬を慣れさせたりしつけてあげたりするとよいことについてお話致します。

子犬を飼い始めたら慣れさせたい3つのポイント

周辺環境に慣れさせよう

おうちに迎え入れて2~3日経って体調が落ち着いたら、バッグに入れたり抱っこをしたりして、マンション内や周辺を一緒に「見学」させてあげましょう。

地面を歩いてお散歩できるのはワクチン接種が終わってからですが、なるべく小さいうちからおうちの周辺環境には慣れさせてあげたいものです。

今後お散歩コースになるような場所をわんちゃんと一緒に見学して、どんな楽しいものがあるのか、気を付けたほうがいいものがあるのかを飼い主さんが頭に入れておいてください。

マンションで慣らしておきたい大切な物のひとつが「エレベーター」。見知らぬ人や犬と一定時間至近距離で過ごすスペースに、子犬のころから慣れておきましょう。

飼い主さんが「こんにちは」とエレベーターに乗ってきた方に明るく声を掛けて、「ここは安心な場所なんだよ」とわんちゃんに伝えてあげるとよいでしょう。

マンションの共用部分で気を付けることについてはこちらで詳しく解説しています。
マンションでペットを飼った時の共有部分での配慮と使用方法

留守番に慣れさせよう

子犬の頃から「1匹でおうちで過ごす」ことに少しずつ慣らしましょう。
飼い主さんが数分でも見えないと鳴き叫んだり、暴れてしまうようになると近隣に迷惑ですし、何よりもわんちゃんの心と体に大きなストレスがかかります。

わんちゃんは広い場所を与えると音がした場所に走って行ったり、何か動くものが見たら吠えてみたり、不安になりがちです。

留守番の時は、サークルやゲージなどに入れたり、自由に動ける範囲を一部屋だけにするなどして行動範囲を制限してあげるとよいでしょう。飼い主さんのにおいがついたものを置いておくと安心度が増すと思います。

わんちゃんが不安に思う可能性がある要素を取り除いてあげることも大切です。
以前しつけ相談にうかがったおうちで、留守番中にベランダに向かってずっと吠えてしまうわんちゃんがいました。原因は、窓の外で風に揺れる洗濯物でした。

また、夕方になると決まって吠えだすわんちゃんがいました。そのわんちゃんは、留守番中、外が暗くなってくると不安になってしまうようでした。飼い主さんにわんちゃんが過ごす部屋の電気だけをつけて外出してもらったところ、問題は解決しました。

音に慣れさせよう

マンションで一番ご相談が多いのが「玄関のチャイムに吠えてしまう」というご相談です。

わんちゃんが何もしていない、落ち着いている時に「シーッ」と声を掛け、わんちゃんが「え、何?」と飼い主さんに注意を向けたら、「いい子だね」とほめたり、ごほうびをあげたりしてみてください。そうすることで「静かに落ち着いて黙っていること=『シーッ』の状態」ということを覚えます。

次に、ご家族の誰かにチャイムを鳴らしてもらったり、チャイムと似た音を鳴らして「シーッ」と声を掛けます。吠えないでいられたらすぐにたくさんほめます。吠えてしまったら「あれ?あれ?」などと言いながらわんちゃんの目を見て飼い主さんに注意を向け、「シーッ」と声を掛け「『シーッ』の状態」を思い出させてあげてください。
楽しみながら根気よくしつけをしてあげてみてください。

吠え声を抑える工夫についてはこちらで解説をしています。
マンションなどの集住環境でペットを飼育する際のマナー~鳴き声を「騒音」にしない工夫~
子犬は思いもよらないいたずらをしてみたり、意外なものをこわがってみたり、飼い主さんが想像しない行動をたくさんするものです。ひとつひとつを「問題だ」と深く考えすぎず、「こんな一面もあるんだ」と楽しみながらわんちゃんの性格を理解していってあげてください。

いたずらするのは元気な証拠、人や犬をこわがったりするのは成長の証拠、くらいにどっしり構えてあげてくださいね。

マンション向けの犬を選ぶポイントについても解説しています。ご参考にどうぞ。
マンションでもペットを飼いたい!マンションライフに合った犬種選び①
マンションでもペットを飼いたい!マンションライフに合った犬種選び②

プロフィール

writer高田 由香
日本ドッグパーク普及協会認定ドッグアドバイザー。日本ペットマッサージ協会認定ペットマッサージセラピスト。
短大卒業後、証券会社に入社。結婚を機にコーギー2匹を飼い始めるも、しつけに大苦戦。犬について学ぶスクールに通ううちに犬の魅力に取りつかれ、会社を辞めドッグアドバイザーになる決心をする。
2006年、世田谷・用賀に「犬の保育園 Parco del Caneカーネ保育園」を開園。園長となる。
犬の保育園の他、ペット共生マンションでのしつけ教室やセミナー、ペット博でのペットマッサージのデモンストレーション、朝日新聞デジタル「&」、ジョンソン株式会社「DOG TOWN」等ウェブサイトでのペット相談やコラム執筆など、多分野で犬に関わる毎日を送っている。
愛犬は、パピヨン、小型犬ミックス、チワワ2匹の4匹。キースホンド、コーギー、ダルメシアンの飼育経験あり。

2013/12/17