タブレットを使ってシニアのマンションライフをスマートに!便利に!

いまシニア世代にタブレット端末が人気です

持ち運びができて、画面が大きく操作しやすいタブレット端末は、アクティブシニアに人気のIT機器になってきました。タブレットを活用して、マンションコミュニティの交流に役立てることはできないでしょうか?

そこで今回は、シニア世代のタブレット端末活用術について、シニア向けタブレット教室の運営会社や、タブレット教室の参加シニアから、使用感や交流につながるアイデアを伺いました。

タブレットを相棒に!高齢になってできなくなったことをITのチカラで補なう。

名刺には「ハッピーライフアドバイザー」の肩書きもある、マミオンの森さん。マミオンは、全国でシニア向けパソコン教室を展開する企業です。

マミオンの森さんは、「90歳を過ぎた自分の祖母でも喜んで通える、そんなパソコン教室を開きたい!」という思いからこの仕事をスタートされたそうです。

「祖母は、80歳を過ぎても一人で海外旅行に行くような、好奇心旺盛な人でした。筆まめで手紙を書くのも大好き。毎日手紙を書く人でしたが、歳を重ねるにつれ、手が震えて手紙を書くのがつらくなっていきました。悲しいことですが、高齢になるといままで出来ていたことが少しずつできなくなります。

そんな祖母がパソコンでメールを書くことができれば、また新しい喜びが味わえたかもしれません。残念ながら亡くなった祖母にパソコンを教えることはできませんでしたが、祖母のような方々が、ITを使いこなすことで、もっと暮らしを楽しむことができればいいなと思っています」。

森さんがおっしゃるように、シニアがタブレットやパソコンを活用することで、あきらめていたことを取り戻し、新しいことへ挑むきっかけにできるはずです。

「タブレットは起動も速いので、古いパソコンからタブレットへ切り替えたというシニアのお客様は増えています。お孫さんや姪・甥にプレゼントされたという方も多いですよ。ただ、何に使えるのかわからないという方がほとんど。教室ではゼロから楽しめることをお教えしています」と森さん。

たとえば、テレビで観た健康情報や場所をインターネットで調べる、旅行したい場所をマップで調べる、アメッシュで天気予報をチェックするなど、生活の中ですぐに役立つ使い方を知るとなじみやすいようです。

「字を大きく表示出来る電子書籍は、老眼のシニアには強い味方です。世界の大学の講義をインターネットで無料受講することだって、『アナと雪の女王』の方言バージョンを練習、カラオケや振り付けをYouTubeで覚えて人気者になることだってできます。タブレットを使って楽しめることは無限大にありますよ。

また、インターネットは何か怖いという固定概念を捨てて、どんどん自由に使っていくとよいと思いますよ。LINEの乗っ取りなど、いろいろ不安になる事件はありますが、なぜ起こっているのか、予防策はどうすればいいのか、ちゃんと知って自己防衛すれば、むやみに怖がることはありません。

そのためにも、ITに強い良い息子・良い娘をお持ちになっているといいですね。いなければ、ITに強いご近所さんやお友達づくりです(笑)。タブレットはシニアライフを豊かにするための相棒です。新しいライフスタイルの扉にしてください」。

森さんからポジティブなアドバイスをいただきました。では、実際にタブレット初心者のシニアはどうお考えでしょうか?タブレット教室参加者に感想を訊いてみました。

タブレットが開く、豊かで楽しいシニアライフの可能性!

アクティブシニアが住まうスマートコミュニティ稲毛では、広大なクラブハウスでさまざまなアクティビティが行われています。そのひとつが「タブレット教室」です。定員の8倍もの応募があった人気の教室。タブレットのどこに魅力を感じたのか、参加者にお話を伺いました。

タブレット教室の様子。ちょうど質問しやすい規模のクラスです。教室が開催されているクラブハウスにはWi-Fiが完備されていて便利です。

Googleマップで、以前のパリの住まいを検索していた男性。ストリートビューに、なんと「近所に住んでいたフランス人夫婦が映っていた!」とびっくり。ストリートビューは個人情報保護の観点から通行人の顔をぼかしてありますが、雰囲気がそっくりだったとか。早速彼らにメール連絡してみますと嬉しそうでした。

以前旅したことのある場所、パリのエッフェル塔をGoogleマップで検索中。以前旅した場所を、ストリートビューで見られるのは楽しいですね。

先生からYouTubeで動画を検索する方法を教わります。「あら、動画も楽しいわね」。「うふふ」。

タブレット教室の参加者は、50代後半から70代後半の方までさまざま。皆さん口々に「参加して良かった」「上級クラスがあったらまた参加したい」「未知のものは楽しいですね」と、好感触でした。

タブレットで何がやりたいですか?という質問には、「旅先にタブレットを持参して地図をチェックしたい」「出先でインターネットを見たい」など、持ち歩けることに魅力を感じているご様子でした。

明るく見やすい大画面タブレットですが、持ち歩くには少々重いという意見もありました。スマートフォンとタブレット、どちらにすべきか悩んでいた方も。タブレット教室は、IT好奇心を刺激する時間だったようです。

スマートコミュニティ稲毛の担当者の木村さんにお話を伺いました。

「すでに次回の教室の応募も行ったのですが、やはり応募者が多く、反応がいいですね。タブレット端末への関心の高さがわかります。パソコンよりも使いやすく持ち歩けるタブレットは、行動派のアクティブシニアにはぴったりニーズが合致しているのだと思いますね」。

マンションで「タブレットのミニ勉強会」や「お茶会」の実施を!

これまでの話を振り返ると、マンションコミュニティでもタブレットを使ってシニアライフを楽しくするために取り入れられることが多くあります。

たとえばマンションのシニア住民向けに、「タブレットのミニ勉強会」や気軽な「お茶会」を実施してみてもいいかもしれません。

マンション住民の中にはタブレットに興味があるシニアも多いはず。買った人にどう使っているのか見せていただく、気軽なシニア向けタブレット情報交換の場をマンション内で呼びかけてみてはいかがでしょうか。

すでにタブレットを持って使っている先輩シニアがいれば、まだ触ったこともない人に、どんな風に使っているのかレクチャーしてもらうというのもよさそうです。使いやすい、シニア向けのアプリの紹介をしてもらうのもいいですね。互いに教え・教えられることで学ぶことは多く、スキル向上に役立ちそうです。それでもわからない場合は、講師を招いて本格的な教室を開催するという方法もあります。

マンションの共有部分にWi-Fiを入れて、タブレットで交流会

最近のマンションでは、エントランスホールやパーティルームなどの共有部分に無線LANを導入して、パスワードを知るマンション住民だけが使えるWi-Fi環境を整えているケースもあります。

共有部分にWi-Fi環境が整っていれば、自分の部屋でだけでなく、マンションのシニア仲間とのタブレット勉強会や交流会も気軽に開催できますね。

住民の中には、シニアだけでなく、タブレットに興味のある子育てママや中高年層もいるはず。タブレットを知りたい人で共有スペースに集えば多世代交流の場にも展開できるのではないでしょうか。

タブレットをきっかけにした勉強会は、共有施設の活性化や住民交流の場にもなりそうです。

シニアに便利なアプリもいろいろあります

タブレットには、メールやブラウザの他に、さまざまなアプリがあります。シニアのタブレットライフが広がりそうなアプリを使って楽しんでみましょう。

老眼を吹き飛ばそう!大きな画面でラクラク読書「紀伊國屋書店Kinnopy」(iOS/Android用)
「紀伊國屋書店Kinnopy」
http://k-kinoppy.jp

毎日を健やかに!測定した血圧を入力して健康管理「血圧ノート」(iOS/Android用)
「血圧ノート」
http://karadanote.jp/app/ketsuatsu_note/


家に閉じこもりがちな方も多いシニア世代ですが、タブレットを活用すれば、そのフィールドは世界にまで広がります。さらに、教える・教わる関係をつくれば、若い世代や中高年世代も交えた多世代交流の可能性も秘めていそうですよ。
タブレットが、シニアのマンションライフを豊かにするための便利なツールとして、どんどん活用できればいいですね。

2014/08/19