外国籍の方に聞いてみた!日本のマンション暮らしってどう?~西アフリカ共和国・サコさん~

今日は西アフリカ共和国の、コートジボワール出身のサコさんに登場していただきます。

今回ご協力いただいたサコさんです。ついつい楽しくて騒いでしまう、パーティの主役であるリビングルームにて撮影。

今回ご協力いただいたサコさんです。ついつい楽しくて騒いでしまう、パーティの主役であるリビングルームにて撮影。

読者の中にはあれ?と思った方々もいるのではないでしょうか?テレビによく出ているとっても明るいサコさんは、在日コートジボワール協会会長。そして職業はネットワークエンジニアです。よく外人タレントさんと間違われますが、それは多才な彼の一面であって本職はネットワークエンジニアなんです。

一方コートジボワール政府からは「特別顧問」という役職をもらっていて、政府の軍事関係などのセキュリティ、電力や水力のインフラの施設でよりよい環境作りをまかされています。安倍首相がコートジボワールに訪問した際は通訳として活躍しました。

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そんな才能豊かなサコさんは、今の駅近にあるデザイナーズマンションに住んで2年目。色々便利なところやリクエストなどを聞いてみました。

日本のマンションはここが良い!設備が便利で豊富!

サコさん「前のマンションは床暖房があって、とても快適でした。今は残念ながらありませんが・・・。そして外部から来る人へのセキュリティがしっかりしていて、3回くらいチェックがあるので安心です。

また、テレビの収録など決まった時間に家に帰れない事もあるので、留守中にきた宅配も、宅配ボックスに入っているので気にしないで外出できます。これも便利なシステムだと思います。このマンションは24時間いつでもゴミを出せるのも良いですね。

僕はお風呂が好きなのですが、バスルームも大きくてとってもリラックスできます。特に温度を設定すると、お湯が好みの温度で出て来るのはハイテクだと思います!外国人はみんなとっても驚いていますよ。バスルームでは冷暖房もあり、24時間の換気も出来るのでカビ知らずです。

収納のクローゼットが多いのも嬉しいですね。備え付けなので、新たに家具を買う必要はないし。ダイニングの家具はIKEAで揃えましたが、もっと大きなテーブルなどもほしいと思います。今、使いやすいように考えているところなんです!」

日本に住む外国人の人々には、日本の水まわりの設備はとても良いと聞きますが、サコさんも同じようですね!日本の設備は、もっと海外に普及してもいい気がします。

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ダイニングテーブルも全て白で統一。IKEAで購入したとのこと

オープンキッチンだから、友だちと会話しながら料理できます

オープンキッチンだから、友だちと会話しながら料理できます

こちらは寝室。ゲスト用の寝室でもあり、リビングとはスライド式のドアで区切られています

こちらは寝室。ゲスト用の寝室でもあり、リビングとはスライド式のドアで区切られています

日本のマンションはここが不便!壁が薄いのでパーティーに気を遣う・・・

サコさん「壁がとても薄いので、あまり夜遅くパーティーをして騒げないところ。アフリカの人たちは、みんなで集まって踊ったり太鼓を叩いたりするのが大好きな明るい国民なんです。そのままのライフスタイルでパーティーをしたらたちまち苦情がきました。もっとしっかりした防音効果のある壁であればいいのですが・・・。

あと、バルコニーも大好きで利用したいのですが、プライバシーが保てないくらい外壁が低い位置にあります。もっと高くしてもらえたらチェアを置いて、テーブルも置いてというように利用出来るのですが。

サコさん宅のバルコニー。これからますます開放感を味わいたくなる季節ですから、お洒落なベランダ用の椅子とテーブルでご飯を食べたりしたいですよね

サコさん宅のバルコニー。これからますます開放感を味わいたくなる季節ですから、お洒落なベランダ用の椅子とテーブルでご飯を食べたりしたいですよね

もっと便利になると良いなと思うことは、賃貸なのでそのままキッチンも使っていますが、たくさんの人を招待するのが大好きなので、食洗機がもっと大きい方が嬉しいです。ドイツ製のミーレなどあれだけ大きなのが入っていたら楽ですね!」

なるほど。いまは防音設備の整ったマンションに住まない限り、宅内で太鼓を演奏したりするのはなかなか厳しいですね。タワーマンションではほぼ常識となっているパーティールームなどがあればいいのですが・・・。

サコさん、日本のマンションの住み心地は、全体的にはどうですか?

サコさん「部屋の内装が、今はまだチープな感じがします。これからインテリアコーディネーターを頼んで手を加えたいと考えているところです。

少しでも祖国アフリカの雰囲気を演出しようと、動物をそろえ始めたところ。

少しでも祖国アフリカの雰囲気を演出しようと、動物をそろえ始めたところ

玄関先にある小物を置く場所にもアフリカっぽいものを飾る予定です。

玄関先にある小物を置く場所にもアフリカっぽいものを飾る予定です

マンション自体のデザインは好きですよ。エントランスはカッコいいし。でも、疲れて帰って来る所なのでもっともっとグリーンがあれば癒されるだろうなって思っています。はじめからついているLEDも味気ないし、いつもコンビニにいるような気分になってしまいます。

スタイリッシュなエントランスのデザインは、遊びに来る人たちもビックリします。モダンな作りでお気に入りの場所。

スタイリッシュなエントランスのデザインは、遊びに来る人たちもビックリします。モダンな作りでお気に入りの場所

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あとは、バスルームの中の照明がやたら明るすぎて、朝寝起きで電気をつけると、眩しすぎてしまいます。

僕の住んでいるマンションは、住人同士のコミュニティは殆どありません。一体誰が住んでいるかはわからないし、引っ越して来ても挨拶まわりは一切ありません。

僕の故郷では必ず挨拶をして、チキンのごちそうを皆に振る舞う習慣があるんですよ。日本では引っ越しそばを配るのかなって思ったらそんな機会はありませんでした。多分ひとり暮らしの人も多いはずですが、挨拶をして少しでも親近感をもてたらお互い助け合う事が出来るはずです。たとえば「孤独死」なんて日本が多い気がします。

でも、色々考えてみましたが、全体的には日本のマンションは不便な所よりも便利なところのほうがたくさんあると思いますよ!」

サコさん、ありがとうございました!日本のマンションが外国の方にとっても快適な点が多いことは、日本人としては嬉しい限りです。
ただ、サコさんの話す改善案についても、目を向けていかなければならないと思います。特に、チキンのごちそうをふるまう習慣があるサコさんにしてみたら、日本のマンションコミュニティはきっと寂しく感じるでしょうし、そもそもご近所への挨拶は日本でも礼儀の基本だったはず。今後は建物や設備などのハードだけでなく、挨拶やコミュニケーションなどソフトの面でも外国の方から支持されるマンションができるといいですね。
本当に勉強になりました。

サコさん、今回はとても参考になるお話をありがとうございました!

2016/05/27

プロフィール

パッハー 眞理

ウィーン生まれで東京育ち。ピアノ教師でライター。35年居住していたオーストリアをあとに2011年春からインドのデリーへ。2014年からは東京を拠点として海外記事を日本のメディアに発信中。


著書に『アウガルテン宮殿への道』(ショパン刊)、『ニッポンの評判』(共著・新潮新書)、『値段から*世界*が見える』(共著•朝日新書)、『インディ泥んこウィーン生活』(文芸社)がある