野菜別、マンション家庭菜園での種と苗の選び方

野菜別育てやすさで選ぶ種と苗

ホームセンターなどで野菜の種や苗を売っているところをご覧になったことはありますか?よく見ると、同じ野菜なのに種と苗の両方が売っている場合があることに気づくと思います。そうなると種で育てるのか苗を植えるのか迷ってしまいますね。そんな時役立つ種と苗の話をしたいと思います。

人参

簡単にいうと、葉物の野菜は種が、実をつける夏野菜などは苗が向いています。でも、最初のうちは欲しい野菜が種と苗両方で売っていたら、苗を買っておくと安心です。それぞれのメリット、デメリットなどについて、もう少し詳しくご説明いたしましょう。


●種から育てる

まける時期が長く、収穫時期が短いもの、たくさんの株が必要な葉物などは種から育てることが多いです。(代表的な野菜:小松菜、ほうれん草、水菜など)

人参の種<メリット> ・安価で大量の苗が出来る ・たくさんの品種から選べる ・変わった品種もある

<デメリット> ・間引く作業が必要 ・発芽条件が厳しく生育が難しいものも

 

●苗から育てる

枝に実をつける夏野菜など、たくさんの株が必要なく、収穫までに要する時間が長いものは苗が向いています。(代表的な野菜:トマト、なす、きゅうりなど)

人参の苗<メリット> ・植えてから収穫までの時間が短い ・間引く必要がない ・数を少なく買えるので狭いスペースでも栽培可能

<デメリット> ・単価が高い ・種類が(種にくらべると)少ない

 

こうして細かく比べてみると、種のメリットは、苗のデメリットになる感じですね。育てたい野菜に合わせて選ぶのが理想ですが、初心者さんなら、まずは苗からはじめてください。しかも病害虫にかかりにくい「接木苗※」がおすすめです。

接木苗とは?

接木苗とは、上部が収穫したい野菜の苗、下部が連作障害や病気に強く根はりのいい苗で、それを繋いだもののことを言います。上と下の苗は切り口をぴったり合わせてしばらく安定させると繋がります。手間がかかるので、普通の苗より割高になります。

接木苗の仕組み

<接木苗のメリット>

・病害虫に対する抵抗力が強くなる ・連作障害の発生が少なくなる

※連作障害とは同じ場所で同じ野菜や同じ科の野菜を育てると極端に生育が悪くなったり、特定の病害虫が発生しやすくなることです 特に夏野菜で代表的なトマト、ナス、ピーマン、は同じナス科で植える時期もいっしょなので接木苗は有効だと思います。

良い苗と種の見分け方

これからの季節、野菜の苗がどんどん売りに出されます。元気な苗を買えるように、今から良い苗を見極める目を鍛えておきましょう。

<良い苗のえらびかた>

・カビや白い斑点など異常の見られないかチェック
・双葉がしっかり綺麗な黄緑色をしていて、徒長(とちょう)していないかチェック
・ポットを裏返して根っこの状態をチェックし、ポットからほんの少し出るか出ないかのものを選ぶ

徒長とは、日照不足や肥料不足によって植物が必要以上に伸びた状態のことをいいます。ひょろひょろと長く伸びている苗は、元気に育っているのではなく、徒長している場合が多いので気をつけてください。徒長しているかどうかの見極めのポイントは葉と葉の間です。茎から葉が出ている植物の場合、徒長すると葉と葉の間が長くなります。

<良い種のえらびかた>

よい種、といっても種袋に入っていて見ることは出来ませんが、種袋の裏にいろいろ重要な項目がありますのでご確認ください。 種には有効期限が印字されていて大抵来年の日付が入っています。あとは種をまける時期や収穫時期の確認です。有効期限やまき時期が長いほど種を使えるので、たくさん種が入っていても使いきれるのでおすすめです。

種袋に“早生(わせ)”とか“はやどり”と書いてあるときは、その野菜は収穫時期が他の品種より短く、早めに収穫できるということです。逆に“晩成”は他の品種より遅いということになりますが、じっくり育つ晩成のほうが美味しいという傾向にあるようで、悩みどころですね。

そういえば私は先日通販で野菜の種を購入しましたが、届いた種の有効期限が今年の5月でとてもがっかりしました。表紙しか載せない通販の盲点です。

少しだけ種をまきたい時は、種の大きさの大きいものがより良い種です。他一晩水に漬けるなど種によって情報が違う場合もありますので、購入時は種袋の裏を、じっくり読んでいただければと思います。

2011/04/15