外国籍の方に聞いてみた!日本のマンション暮らしってどう?~インド・ヨギさん~

今回はインド人街として有名な西葛西でマンションを購入されている若きエリートのプラニク・ヨゲンドラ氏、通称ヨギさんのお宅訪問です。

ラジャスターン地方のターバンでポーズをきめてくれたヨギさん。

ラジャスターン地方のターバンでポーズをきめてくれたヨギさん。

西葛西というと、IT技術者を中心としたインド人が約2千人暮らしており、日本に暮らすインド人の約1割が西葛西に住んでいます。

UR都市機構が入居条件を緩和したおかげで、東京駅に近いここの団地(集合住宅)に多くのインド人が住むようになり、次第にインド料理店、香辛料販売店やインド人学校も出来ました。

ヨギさんは銀行IT関連の仕事をしながら、中学2年生の息子さん(陳明君)と、「インド家庭料理店レカ」を経営しているお母さん(レカさん)の3人家族。

では、さっそく日本のマンションのいい面、悪い面を聞いてみましょう!

日本のマンションはここが良い!壁が薄いので部屋のスペースがたくさん取れる!

ヨギさん「いい所は、インドと違って壁が薄いため、部屋のスペースがたくさん取れることです。間取りは72平米で3LDK。もしインドだと、レンガ造りのため壁が厚く、同じ72平米でも1LDKか2LDK以上は出来ません。日本のマンションの場合はよくこの広さでこれだけの間取りが取れているなと感心します。日本の壁はコンクリートではなくボードで出来ているため、簡単に画鋲で子どもの絵の作品や学校の行事予定表などが貼れるのも利点です」

と、やさしいパパの一面を見せてくれましたヨギさん。また、押し入れも奥行きがあって収納力も抜群とのことです。

ヨギさん宅のお祈りのコーナー。上部にイルミネーション?のLEDが取り付けられています。

ヨギさん宅のお祈りのコーナー。上部にイルミネーション?のLEDが取り付けられています。

また、前回のサコさんと同じように、マンションに入る所のセキュリティがしっかりしており、下でインターホンをならさないとアポイントなしの客など入れないという事も安心だと言います。

ヨギさん「収納も中々うまく作られているなと思います。特に日本のマンションは靴箱が必ず玄関に大きなスペースをとって設置してあるので、3人の靴の収納には嬉しいです。また、寝室にある収納もそれなりの量が入るので、たくさん持っているシャツをハンガーにかけて仕舞う事が出来ます。」

以前の記事でインドのキッチンには収納がたくさんあるとお伝えさせていただきましたが、ヨギさんの目から見て日本のマンションの収納量に満足いただけていて良かったです!

以前掲載した記事はこちら

まるでホテル!?日本人の駐在員妻が経験したインド・デリーでの豪華なマンションライフ

逆に、日本のマンションで不便な点はあるのでしょうか?

ヨギさん「不便な点は、母は日本語が読めないので、英語表記のないお湯の出し方やトイレの使い方に慣れるのに、少し時間がかかりました。せめて英語のマニュアルもあればいいのですが。インターホンにしろ、外国人が初めにぶつかる壁でしょうか。

また、欧州でもそうだけれど、同じ家の中には各部屋に鍵が必ずついてます。日本の場合は全く「ふすまの文化」からきているのか、いまだに鍵がついている部屋はありません。プライバシーがないのでちょっと解せないです」

なるほど、私も自宅では各部屋に特別に鍵をつけてもらいました。

ヨギさんのお宅を拝見!卓球台が家の中にある!?

玄関に置いてあるグッズたち

玄関に置いてあるグッズたち

ここからはヨギさんのお宅の中を拝見させていただきましょう。インドならではのインテリアの特徴が表れていますよ。

ヨギさん「寝室はピンクの壁紙を貼っていますが、インドでは多くの家庭の寝室がピンクです。安眠できると言われているためです。」

ヨギさんの寝室

ヨギさんの寝室

息子さんの寝室

息子さんの寝室

日本では壁紙は白が定番なので、読者の皆さまも驚かれたのではないでしょうか。ちなみに、トイレもピンク系で揃えられていて、キッチンは黄色の壁紙が主流だそうです。

トイレの壁紙。寝室に負けず劣らずピンク色!

トイレの壁紙。寝室に負けず劣らずピンク色!

そして、次の部屋を見てびっくり!なんと部屋の中に卓球台!?

ヨギさん「前使用していたリビングは、大きな卓球台を置いています。息子は卓球のクラブに所属しているので家で練習をすることが多いです。」

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卓球台の下では何と母親のレカさんのマッサージ用の布団が敷かれています。寝っころがって、電気のマッサージチェアならぬ、布団で1日の疲れを取るのだそうです。

また、ヨギさん一家は健康に気をつけているらしく、ジムにあるような電動自転車もあり、腹筋を鍛えるためのマシーンもありました。

ヨギさん一家の健康マシーン

ヨギさん一家の健康マシーン

特に下の階には響かないように、防音を兼ねた特殊なカーペットを敷いているのだそうです。

息子さんのドラムセット

息子さんのドラムセット


ヨギさんは日本のマンションでもインドの住まいの環境を再現していて、とても快適に暮らしているようでした。寝室やトイレの壁紙がピンク色が定番と言うのは、日本とは大きく異なる点ですね。卓球台を部屋の中に設置するという大胆さもとても興味深かったです。

取材が終わった後、マンションから徒歩数分のところにある、テレビや雑誌でおなじみのお母さんがオーナーである「インド家庭料理店レカ」で食事をし、心も暖まったところでインド人街をあとにしました。

2016/07/15

プロフィール

パッハー 眞理

ウィーン生まれで東京育ち。ピアノ教師でライター。35年居住していたオーストリアをあとに2011年春からインドのデリーへ。2014年からは東京を拠点として海外記事を日本のメディアに発信中。


著書に『アウガルテン宮殿への道』(ショパン刊)、『ニッポンの評判』(共著・新潮新書)、『値段から*世界*が見える』(共著•朝日新書)、『インディ泥んこウィーン生活』(文芸社)がある