フリーWi-Fiの危険性やトラブル、その対処法を伝授!

何も考えずに気軽に使っていたフリーWi-Fi、実は意外な落とし穴があるようです! そこで今回は、セキュリティソフトで有名な株式会社シマンテックの方に、トラブルの事例や対処法についてお話を伺いました。

フリーWi-Fiって危険なの?

街中どこでも「Wi-Fiが使えます」「フリーWi-Fi」の表示を見ることが多くなりました。

フリーWi-Fiは、公衆Wi-Fiとも呼ばれ、外出先のカフェ、公共施設、交通機関などで開放されている、無料の高速データ通信サービスです。
街に出てWi-Fiをオンにすると、以下のようにさまざまなWi-Fiネットワークが表示されますよね。

Wi-Fiをオンにすると、見知らぬネットワークが数多く表示されます。

Wi-Fiネットワークの種類を簡単に紹介すると、
・誰かがプライベートやオフィスで使用している、パスワードで保護された鍵マークのついたWi-Fiサービス
・携帯電話会社各社が自社ユーザーのために提供している、有料Wi-Fiサービス
・店舗や公共施設が不特定多数の人に提供している、無料Wi-Fiサービス
などがあります。

さまざまな場所で自由にインターネットが楽しめるフリーWi-Fi。ですが、あらためて危険性も指摘されています。

株式会社シマンテック、マーケテイング部 部長の古谷 尋さんにお話を伺いました。

——最近フリーWi-Fiが街中に増えてすごく便利だと思っていました。でも、危険性もあるようですね。

古谷さん
フリーWi-Fiの中には、携帯電話会社やカフェなどのWi-Fi名と似たニセの名前のフリーWi-Fiネットワークをつくり、そこにアクセスさせて悪さをしようとするサイバー犯罪者が存在します。また、メールアドレス登録やパスワード入力しなくても簡単に利用できるようにして、多数の利用者を待ち構えていることもあります。いずれも巧妙に仕込まれているので、一般の方が安全かどうか判断するのはとても難しいといえますね。

フリーWi-Fiの被害例とは?

カフェで仕事をする人も増えてきましたが、いま使っているそのWi-Fiは安全?

——知らないうちに、悪意のあるフリーWi-Fiを使っている可能性があるんですね! もし使ったらどうなってしまうのでしょう?

古谷さん

スマホやタブレットなどは、電波の強いWi-Fiを自動的に選ぶようになっていますから、知らないうちに悪意のフリーWi-Fiを使っている可能性はありますね。悪意のあるフリーWi-Fiを使うと、IDやパスワード、クレジットカードなどの個人情報を盗まれたり、フィッシングサイトへ誘導されたりと、サイバー犯罪に巻き込まれる可能性があります。実際、原因が特定できないネット関連事件は、こうしたフリーWi-Fiの利用によるものも少なくないと思います。

ここで、古谷さんに具体的なサイバー犯罪のケースをうかがいました。

事例1:「ニセWi-Fi」をつくり、罠にはめる

カフェや公共の場で開放されているWi-Fiサービスと、ほとんど同じ名前の「ニセWi-Fi」をつくって使わせます。「ニセWi-Fi」を使った人の個人情報や送信したメール内容まで、その場でサイバー犯罪者に盗み見され、メールを送信した相手にも迷惑をかけてしまう可能性があります。

事例2:災害時に開放されたフリーWi-Fiも狙われている

大地震や集中豪雨などの大災害のときに、政府や通信団体がWi-Fiサービスを開放することがあります。こうした災害時も、サイバー犯罪者は見逃しません。安否確認のために慌てて入力した個人情報が盗まれてしまう場合もあります。災害時だけでなく、大きなイベントなどで開放されたフリーWi-Fiも狙われやすいです。

事例3:携帯会社のアクセスポイントも危ない

携帯会社各社が提供しているフリーWi-Fiのアクセスポイントも、似たような名前のフリーWi-Fiを設けて狙われている可能性があります。よく確認しないで、携帯会社の名前があるからと使ってしまうのも危険です。

——確かに、よく確認しないで利用するのは危ないですね! 怖くなりました。

古谷さん
人気YouTuberさんがどのようにフリーWi-Fiから情報が盗まれるのかについて、わかりやすくデモンストレーションされています。こうした情報を見ていただけるとわかりやすいと思いますよ。

人気YouTuberさんによる動画 ※外部リンク

フリーWi-Fiに関する危険性もあわせてご覧ください。

フリーWi-Fiを使う危険性について

●個人情報を盗み見される
→フィッシングサイトへ誘導される
→写真やクレジットカード情報が盗まれる

●送受信したメール情報を盗み見される
→自分だけでなく送信先のメールアドレスにも迷惑をかける可能性がある
→フィッシングメールの送信

●IDとパスワードが盗まれる
→SNSアカウントの乗っ取り
→アドレス帳から友人情報まで盗まれる

おすすめする最新の対策方法

——フリーWi-Fiに危険な面があるのはよくわかりました。でも、とても便利なサービスですよね。もっと安心して利用するために、なにかいい方法はないでしょうか?

古谷さん
まず、以下の点には必ず注意してください。
・接続時に、ログインや登録が必要なセキュリティ保護されたWi-Fiを使う。鍵マークのあるWi-Fiサービスが目印!
・セキュリティ保護されていないフリーWi-Fiを使うときには、メールを送信しない・ネットショッピングや銀行口座などのサイトにアクセスしない。
・スマホやPCの自動接続をオフにしておく。自動接続がオンだと、過去に接続したことがあるWi-Fiサービスと同じ名前のWi-Fiだった場合、同様の名前でサイバー犯罪者が設置したニセWi-Fiに勝手に接続してしまうため。

——なるほど! 他に方法はありませんか?

古谷さん
当社が提供している「ノートン WiFi プライバシー」は、スマホやPCでフリーWi-Fiに接続してやりとりするさまざまなデータを、VPN(※)という安全なトンネルを使って送受信できるため、危険を避けることができます。

フリーWi-Fiを使うときには、VPN(仮想プライベートネットワーク)を使ってセキュリティを確保するのが最重要!

※VPNとは?
公衆のフリーWi-Fi接続から仮想プライベートネットワーク(VPN)を構築して、フリーWi-Fiスポットから送受信する大切なデータを暗号化して、第三者に情報が読み取れないようにする仕組み。ネットに接続された機器に割り当てられた名前=IP (Internet Protocol)アドレスを防御するため、オンラインでの活動も第三者から追跡できなくなります。

——VPNを使えば、気にせずに安心してフリーWi-Fiが使えそうですね!

古谷さん
そうですね。車に乗るなら自動車保険に加入するように、ネットを使うならセキュリティソフトを使うようにしていただけると、サイバー犯罪被害はかなり防げるようになると思います。

セキュリティの重要性を知り、対策して、安全に使おう!

家族が知らない間にフリーWi-Fiを使って、犯罪に巻き込まれる可能性も!?

便利なフリーWi-Fiですが、今回お話をうかがって、安全なものを選ぶようにしないとサイバー犯罪に巻き込まれるかもしれない、ということがわかりました。特に、スマートフォンでパケットを使いすぎないようにするため、フリーWi-Fiをよく使っている方も多いと聞きます。もしかしてサイバー犯罪者の仕掛けた罠があったら?と思うと心配ですよね。

ネットの利用が当たり前になっている割に、セキュリティや危険性について学んだり話す機会が少ないように思います。あらためて「なぜフリーWi-Fiを安易に使ってはいけないのか」「ネットは便利だけどこんな危険もある」など、家族でときどき話し合い、必要な対策を行って、安心して利用したいものですね。

以前の記事「ネット詐欺の進化する手口と被害、その対策を一挙紹介!」もあわせてご覧ください。

2019/03/19