北欧デザインハウスな暮らし 北欧家具のヴィンテージな魅力を引き出す、職人の技「リペア」仕事

ダメージを受けた家具を蘇らせる「リペア」

さて、今回は私達がお客様に家具をお届けする前に必ず行っているヴィンテージ家具に欠かせない作業、「リペア」(修復)についてお話します。

北欧ヴィンテージ家具と言われるものは、1950~70年代に生産されたものがほとんど。古いものは約60年前に作られたことになります。人間なら還暦! そんな歴史を刻んできた家具たちが今でも十分に機能し、使い続けられるのは“リペア”と言われる修復作業を施しているから。ほとんどの家具がデッドストックではなく、作られた時から北欧で使い続けられてきたものばかり。私達のショップに届いた時にはかなりのダメージを受けているものも少なくありません。打痕・キズ・シミ・カケ・ぐらつき…。あげればきりがないほどのダメージを受けた家具を蘇らせるのが“リペア”。

いったいどんな作業をしているの? というお客様からの質問も多いこのリペアの一部をご紹介します。

「リペア」で木部についた“シミ”をなくす。

人気の家具、ライティングビューロー。引き出した天板部に大きなシミが…。

人気の家具、ライティングビューロー。引き出した天板部に大きなシミが…。

カップについた水が原因と思われる輪ジミ。ダメージレベルは中級。

カップについた水が原因と思われる輪ジミ。ダメージレベルは中級。

ヴィンテージ家具の特徴として、木部の表面に塗膜加工がされていないため、水に弱いというデメリットがあります。長時間水滴がついたままのカップを置きっぱなしにすると、このような輪ジミができることもしばしば。

きれいになるの? と思ってしまうようなシミですが、大丈夫! キレイになるんです。

まず、家具表面の古い塗装を薄利剤を使って落とします。お化粧でいうところのクレンジングのような工程。

次にサンディングと言われるやすりをかけて表面を滑らかにする作業を行います。これで表面についたシミや、目に見えないようなキズを取ります。削りだすのはコンマ数ミリ。経験と感覚がモノをいう職人技。このサンディングの出来の良し悪しでリペア後の仕上がりが全く異なる大事な作業です。

サンディング。メの細かなサンドペーパーを使って丁寧に行います。

サンディング。メの細かなサンドペーパーを使って丁寧に行います。

その後、水性塗料で木部を着色し、オイルウレタンを塗布(汚れ防止・保護)、最後にワックスをかけてリペア終了。

リペア終了。シミが抜けて新品のような仕上がりに。

リペア終了。シミが抜けて新品のような仕上がりに。

見違えるようにキレイになりました。

このリペアは全て手作業。一つひとつの家具の状態を確認し、感じながら進めます。この繊細な作業をすることで50年近い時を経た家具を機能的には新品の状態にして、お客様にお届けし、さらに50年使っていただきたい、というのが私たちの想いでもあります。

最後はちょっとイイ話になってしまいましたが、ヴィンテージ家具への興味、持っていただけたら嬉しいです。

では最後にビフォアー・アフターを見てください。
「なんということでしょう~」って聞こえてきませんか~(笑)。

<Before>
リペア前

リペア前

<After>
リペア後

リペア後

 

2011/09/22

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