今年は梅雨入りが早かったですね。
日本ではジメジメとした6月ですが、北欧では暗く長い冬が明け、太陽が最も輝き長くなる夏至の金曜から日曜(通常6/19から6/25)にかけてが最高のサマーシーズン。誰もが待ち望んでいた「ミッドサマー(夏至祭)」はスウェーデンの人々がこよなく愛する夏のお祭りです。
クリスマスよりも盛り上がる? 夏の大イベント
クリスマスよりも盛り上がるのでは? と言われるミッドサマー。金曜日のミッドサマーイブには各地の広場に人々が集まり、“メイポール”(スウェーデン語でマイストロング)と呼ばれる白樺の葉で覆われた20mほどのポールに、ルピナスやマーガレットの花を飾ります。

写真左:ミッドサマーのシンボル「メイポール(スウェーデン語ではマイストロング)」。 写真右:マーガレットなど摘んできた野の花を楽しそうにポールに飾る子どもたち。
そしてミッドサマーのシンボル“メイポール”が広場の中央に立てられたのを合図に、子どもから大人たちまでがポールの周りを輪になって歌い踊ります。

メイポールの下で民族衣装をまとい踊る人々。衣装の色や柄はエリアによって異なるそう。
ダンスの後は定番のミッドサマーディナー。家族や友人たちと集まり、新じゃがとディル(北欧でよく使われる香草)を一緒に茹でたものに、シル(鰊の酢漬け)、サワークリームを添えて、スナップスを片手にスコール!(乾杯!)
いつまでも沈まない太陽の下、いつまでも宴が続きます。
“メイポール”を花で飾りつけるように、この時期の北欧は花や緑が美しいシーズンでもあります。長い夏休みの過ごし方として家の庭のお手入れをする、というのは北欧のスタンダード。天気のよい休日はショッピングモールに人が少ない、なんて日本では考えられないこともしばしばあるそう。この時期はフラワーショップの溢れんばかりの花や、家々の窓辺を飾る花など沢山の美しい花々を見ることができるので、歩いているだけでも本当に楽しい! まだ北欧に行ったことがないという方にはぜひ訪れてほしい北欧のベストシーズンです。

溢れんばかりの花・花・花。デンマークのフラワーショップ。

古い荷車・自転車に花を飾って。
でも、そんな簡単に北欧に行けない! という方に朗報です。
2011年6月20日(月)~27日(日)に、東京・青山の紀ノ国屋インターナショナル店で北欧フェアが開催されます。ブログ内でも紹介したミッドサマーディナーにかかせないシルやフィンランドのパンなど北欧の食材が手に入るほか、私たち北欧デザインハウスも食卓やキッチンを彩る雑貨の数々を販売します。青山でミッドサマー体験してみませんか?

日本で手に入る“メイポール”6月25日にぜひ飾って(Sサイズ22㎝ 2,520円/Lサイズ36㎝ 3,150円(各税込)。
※在庫の有無や家具の詳細についてはショップにお問い合わせください。
2011/06/09