ミニ胡蝶蘭などの洋ラン系の花は、きちんと温度管理さえすれば、実はマンションで育てやすいもの。夏のマンション室内に涼しげな印象をプラスする、おすすめのラン系の花の種類と育て方をご紹介します。
ミニ胡蝶蘭は、夏向きインテリアとしてもオススメ
胡蝶蘭(コチョウラン)を育てるというと、「難しそう」と思う方も多いようですが、胡蝶蘭をはじめとした洋ラン系のお花はけっこう丈夫。直射日光を必要とせず乾燥にもある程度強いため、マンションの室内でも育てやすいです。ミニ胡蝶蘭であれば3,000円前後で購入でき、お花も1、2ヶ月位持ちますので、夏の間中楽しめます。リビングのローテーブルなど、いつでも眺められるような場所に、ガラス系の鉢に入れて飾ると、クールで華やかな夏向きのインテリアになります。
胡蝶蘭の育て方と手入れ方法
基本的には、買ってきたビニールポットのまま育てても大丈夫です。土に根を伸ばすのではなく、水苔や木のチップなどの表面に根を這わせて張り付いて育っています。ビニールポットごと、ひと回り大きい安定感のある鉢にすっぽりはめて飾ってください。水苔の表面が乾いたら水遣りのサインです。
余談ですが、よくお祝いの鉢で見るように、胡蝶蘭を雛壇のように針金で支える仕立ては日本だけのもの。おもしろいですね。本来はランダムな方向に伸びて育ちます。
先端から新しい花が咲いていきますので、根元に近い方の古い花から摘んでいけばOK。土で育てる花とは違って、虫も付きにくく、土の管理も必要ありませんので、実は初心者にもおすすめなのです。胡蝶蘭やラン科の花を育てる際に注意したいのは、以下の点です。
- 直射日光に当てない。
- 寒さに弱いので室内の温度管理を注意する。
- 花と花が擦れて傷むので、風に当てない。
- 葉がシワシワになると乾燥しているサイン。すぐ水遣りを!
夏のリビングにワンポイント。育てやすいラン科の花ラインナップ

ミニ(ミディ)胡蝶蘭 黄味を帯びた色合いがカジュアルな雰囲気に

ミニ(ミディ)胡蝶蘭 上品なピンクグラデーションにブルーのガラス鉢で涼しげに

ミルトリア 洋ランの一種 鮮やかな色彩とユニークな形が魅力

エピデンドラム 小花が茎の一番上に半円状に咲く 様々な色彩種を組み合わせても楽しい
咲き終った胡蝶蘭のお手入れについて
いただきものの胡蝶蘭の鉢植えを、咲き終わったら捨てている人はいませんか?胡蝶蘭はきちんとお手入れをして管理をすれば、何度も開花を楽しめる花です。
花が咲き終わったら、花茎を根元から2~3節程度を残して切ります。水やりは、水苔が十分乾いたら与える程度で、乾かしぎみで管理します。冬の温度管理(15℃以上)に注意すれば、また花を咲かせてくれるはずです。ぜひ一度試してみてください。
2011/07/14