NHKドラマ『植物男子ベランダー』に学ぶ、マンション“植物生活”のススメ

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マンションで大人気のベランダでのガーデニング。実際どのくらいの方が行っているの?ということで、マンション・ラボで「バルコニー(ベランダ)ガーデニングに関するアンケート」を実施してみたところ、3割以上の方がガーデニングを行っている結果となりました。

また、予想以上に男性、なかでもシニアの方は多く、植物男子ならぬ植物紳士の存在に気付かされました。ガーデニングは、紳士の素敵な趣味としてじわじわ広がってきているのかもしれません。男性は、こだわりはじめると道を究めていく人が多いはず。ベランダでのガーデニングの楽しさを伝えれば、マンションライフはもっと楽しくなるのではないでしょうか?

さらに現在テレビでは、『植物男子ベランダー』なる植物生活ドラマ(?)が放送中ではありませんか! もしかして、いま植物男子がキテルのでは?

そこで、早速NHK BSドラマ『植物男子ベランダー』のプロデューサーに、番組のお話を伺ってまいりました。『植物男子ベランダー』ファンも、マンションの植物紳士ベランダーも必見です!

NHK BSドラマ『植物男子ベランダー』にハマル植物ファンが急増中!

NHK BSプレミアムで放送中のドラマ『植物男子ベランダー』は、いとうせいこう氏の『ボタニカル・ライフ 植物生活』『自己流園芸ベランダ派』を原作にした、田口トモロヲ氏主演の“植物ドラマ(!?)”です。現在、第2シーズンを絶賛放送中。

都会のマンションのベランダで育てる植物の成長に一喜一憂する主人公「俺」の姿は、マンションで植物を育てている人にとって、「ウンウン!そうそう!」と共感できるエピソードが満載です。

植物男子ベランダー2

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都会の片隅でひっそりと暮らす中年のバツイチ男、自称「ベランダー」による植物愛に満ち満ちたドラマ。

現在第2シーズンを、BSプレミアム 毎週木曜日午後11:15〜放送中。

『植物男子ベランダー2』公式HP
Twitterでも主人公「俺」が絶賛つぶやき中
SEASON1『植物男子ベランダー1』公式HP

ボタニカル・ライフ 植物生活/自己流園芸ベランダ派


いとうせいこう『ボタニカル・ライフ 植物生活』(新潮文庫)
いとうせいこう『自己流園芸ベランダ派』(河出文庫)

番組の原作は、いとうせいこう氏の『ボタニカル・ライフ 植物生活』(新潮文庫)および『自己流園芸ベランダ派』(河出文庫)。「試しては枯らし、枯らしては試す」。庭のない都会暮らしのベランダで植物生活を楽しむ自らを「ベランダー」と呼び、その植物生活(ボタニカル・ライフ)を綴ったエッセイ。

『植物男子ベランダー』ドラマ化のきっかけ

NHKエンタープライズ エグゼクティブ・プロデューサー川崎直子さん。ご自身は、植物を枯らしてしまいがち派。現在、多肉植物を育て中。

——川崎さんが、いとうせいこうさんの2作品をドラマ化しようと思ったきっかけは何ですか?

川崎さん「たまたま、いとうさんのこの本を手にしたのがきっかけでした。それまでにもいとうさんの『想像ラジオ』などを読んでいたのですが、『ボタニカル・ライフ 植物生活』は、“あ、これだ!”と。ちょうど、植物をテーマにした番組をやりたいなという思いを抱えていたところでの、出会いでした」

——“植物で番組をやりたい”というのは?

川崎さん「私自身、2011年に家族の死や仕事の悩みやいろんなことがあって、そして3.11
もあって・・・。何か張り詰めた気持ちが凝り固まった状態になって、いつも眉間のしわが取れない・・みたいなかんじになってしまって・・・。それがある日、花屋さんの店先に並んでいる植物を見て、ふわっと肩の力が抜ける思いがしたんです。植物が持つオーラみたいなものが、人の心に働きかけてくれることを実感して、何かそういう植物のパワーみたいなものを番組にしたいと考えていたのです」

——『植物男子ベランダーSEASON2』の原作を読んだ川崎さんは、“前代未聞の植物バラエティ番組”をつくろうと考えます。そして、出来上がったのが2013年11月に「植物男子ベランダー」パイロット版として放送された「ボタニカル・ハードボイルド」の巻と「花はどこへいった」の巻の2作品(この2作品は、ベランダーファンの間ではいまでも伝説のエピソードとして語り継がれているほど人気!)でした。

その後、2014年に連続ドラマとしてSEASON1(全13話)が、そして今年2015年にSEASON2が放送されることになります。

次回6月18日午後11:45〜放送予定「第6話 その男、茂木梅吉」のシーンより、ハードボイルドを気取る主人公(田口トモロヲ)と、盆栽好きの茂木梅吉(松尾スズキ)。主人公もユニークですが、さらに一癖も二癖もある個性的な脇役が絡んできます。(C)NHK

川崎さん「私はドラマ制作出身ではなく、ドキュメンタリーやアート分野の番組を制作してきました。だから本格的なドラマのノウハウを知らないんです。そこで、一人芝居的なミニドラマを主軸にした、楽しみながらタメになる、一風変わったバラエティ的な番組を作れたらいいかなと…

——SEASON1では多肉植物同士が純愛ドラマを繰り広げた「多肉愛の劇場」などのミニコーナーも楽しく、植物ファンなら思わず“クスッ”とする見所満載。

川崎さん「監督の望月一扶ディレクターが、脚本も手がけ、いとうせいこうさんの原作のモノローグに、ドラマオリジナルのサブキャラクターを彼が創作して、独特の世界観と演出スタイルを生み出しました。それが番組の個性になっていますね。田口トモロヲさんの一人芝居的な部分や、植物紹介、植物をテーマにした歌やラップを紹介する音楽コーナーなど、ちょっと変わった植物バラエティ番組になりました」

——また、ドアーズの「Hello, I love you」が流れるオープニングに始まり、ちょっと切ない大橋トリオのエンディングタイトルまで、望月一扶ディレクターによるロック選曲のセンスも番組の魅力のひとつ。随所に効果的に使われている曲の数々に、ロックファンならおもわずニヤリとしてしまいます。

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2015/06/17