「いつもすぐ枯れてしまうベンジャミン」基本の育て方とアドバイス

今回は、読者の方からの、ベンジャミンの悩みに回答します。

読者のお悩み「いつもすぐ枯らしてしまうベンジャミン」

ご相談者の枯れてしまったベンジャミン。

お悩み

Aさん(東京都在住・男性)
「ベンジャミンを買ってくるんですが、いつもすぐ枯らしてしまいます」

【アドバイス】

写真を見る限りでは、日の当たる窓ぎわではなく、外光の差さない室内にベンジャミンを飾っているようです。

ベンジャミンは、十分な日当たりが必要な観葉植物です。
直射日光が当たらない室内で育てていると、ポロポロと落葉して枯れていきます。ただ、新しい環境に慣れずに落葉していく場合もありますので、その点は見極めが大事です。

写真から、数本の幹を根元からねじって葉を丸く刈り込む「スタンダード仕立て」というスタイルのベンジャミンだったことがわかります。

「スタンダード仕立て」のベンジャミンは、よく見かける人気のスタイルです。しばらく育てると、新芽が伸びてもっと自然な樹形に育っていくはずですが、この写真ではまだ「スタンダード仕立て」の樹形が残っているので、購入後、比較的早い段階で枯れていったのではないでしょうか。

実際に状態を見ていないので、写真から推測するしかありませんが、たぶん日照不足で枯れたのだと思われます。

日当たりが不足して枯れてきたベンジャミンに、さらにどんどん水をやって根腐れさせてしまって失敗する人も多いです。ご相談者の方も、もしかするとそのパターンかもしれません。

自分では「明るい部屋だから大丈夫」と思い込んでいても、植物にとってはまったく日照時間が足りていないという場合もあり得ます。

植物が弱ってきたら、まず原因究明しましょう

植物が枯れてしまうのは、どこかに原因があります。今回はベンジャミンでしたが、植物の不調が目に見えてきたら、その原因を追及するようにしましょう。

たとえば今回の場合だと、以下のような流れです。

① 室内に置いたら葉が枯れてきた

② 日当たりが問題?

③ 置き場所を変えてみる(日当たりのいい窓際またはバルコニーに置く)

④ それでも枯れてくる

⑤ 水やりが問題?

⑥ 水やり頻度を変えてみる(基本は土表面が乾いたら水やりです)

新しく購入した植物の場合は、環境に慣れるまで根気よく見守る必要もありますが、条件を変えて原因をよく見定めてください。

例えば、この夏にお客様から「何種類かの鉢植えが、全体に元気がなくなってしまったけれど、暑さのせいだろうか?それとも肥料が足りないのか?」という相談がありました。

こういうときには、たとえば長期間水やりができなかったとか、何かいつもと違うことがなかったか、いろいろな面から質問をするようにしています。本人も気付かないでやったことが、植物に悪影響を与える場合もあるからです。

結局、春先にそれらの鉢の植え替えをしていたことがわかりました。そのときに、知らずに根を傷めてしまったのでしょう。根を触ったら体力を温存するために、枝葉を剪定してやる必要もありますが、剪定されていませんでした。根が傷んでいるところに、夏の暑さダメージも加わったにちがいありません。枝葉を剪定して、活力剤を与えることをおすすめしました。

あまり植物を育てた経験がない人には原因追及が難しいかもしれませんが、購入したお店に相談したり、育てる条件を変えたりして、状態が悪くなりすぎないようにがんばってみてください。

また、相談者の方のベンジャミンは、状態にもよりますがちゃんと再生することができます。
次の記事で、ベンジャミンの基本的な育て方や再生方法について説明します。

2015/09/15

プロフィール

寺井 通浩

東京都渋谷区上原にある、フラワー&グリーンショップ「からならの木」のオーナー。「植物と暮らす」をテーマにガーデニングやディスプレイを手がける。月に1回花の教室も開催するほか、個人宅のコーディネート相談も受け付ける。


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