マンション・ガーデニングで失敗しないバラの鉢植え基本の育て方

バラを育てるのは難しいですが、一度は試してみたいと思っている方も多いようです。今回は、マンションのバルコニーで鉢植えのバラを育てるための注意点などをアドバイスいたします。

バラはデリケート、手入れの基本は「こまめに!」

マンション・ラボのガーデニングに関するご相談を拝見していても、バラの育て方で悩んでいる方も多いようです。庭と違って難しい点も多いですが、以下の点に注意して手入れしてください。

・土の更新は毎年~1年おきに行うのがお勧め

鉢植えの場合は、土の容量が少ないためすぐに痩せてきます。また、根詰まりを起こすため、冬に剪定とセットで植替え(土の更新)を行いましょう。

・日当たりは4~5時間程度は必要

バラはたっぷりの日当たりが必要です。マンションのバルコニーでバラを育てる場合には、半日(4〜5時間)くらい日照のある環境が必要です。

・肥料は適正に

バラの肥料は、有機肥料がお勧めです。油かすや骨粉などが良いでしょうか。バラ専用の肥料でも構いませんが、肥料をあげすぎないように注意が必要です。また、野生種で生育が旺盛なモッコウバラは、他のバラとは育て方が異なりますのであまり肥料を与えすぎないようにしてください。

バラの病気対策

花が咲き終わったあとのバラ。

デリケートなバラは、常に葉の状態をチェックし、花が枯れてきたら早めに摘むようにします。花びらが葉に付着していると病気になりやすくなります。特に注意したいのが、梅雨時のカビや病気の発生です。この時期、葉が多すぎるようであれば、多少内側の葉を間引いて風通しをよくすることでカビの発生などを防げます。病気予防には木酸液などもよいでしょう。また、花持ちをよくするために、雨風に当てないようにしてください。

花が咲き終わった後のバラの剪定方法

バラは四季を通じて剪定が必要ですが、特に花が咲き終わったあとのバラはなるべく早めに剪定しましょう。花が散ったままの状態にしていると、病気にもなりやすく、次の芽の生育も遅くなります。

バラの品種や花芽の付き方にもよりますが、花が終わったあとの枝はカットします。すぐ下の節辺りに花芽が出ているようでしたら注意してください。

(左・剪定前)花が咲き終わったあとのブルームーン。/(右・剪定後)1/3位の長さに剪定した状態。

鉢植えのバラの手入れの年間スケジュール

バラは、年間通してこまめな手入れが必要です。
年間通してどのようなことをする必要があるか、年間スケジュール(鉢植えの場合)の目安は以下のようなものです。

肥料 追肥 追肥 追肥 元肥入れ
病害虫防除 ・うどん粉病
・アブラムシ
・カイガラムシ
・ハダニ
・カイガラムシ
・毛虫
・黒星病
・うどん粉病
・カイガラムシ
・毛虫
・黒星病
 –
剪定  – 9月頃剪定  – 1月頃剪定
土替え  –  –  – 土替え
その他 花がら摘み  –  – つるの誘引

鉢植えを育てているマンションの階数・日当たり・風向きなどの環境や、その年の気候によって異なりますので、上記はあくまで目安として考えてください。

バラの鉢植えの選び方のポイント

失敗しないためには、花が咲いている大株の鉢植えを買ってきて始める方が楽です。ただし店頭にたくさんの鉢植えが並んでいると密集して蒸れやすくなります。鉢植えを選ぶ際には、以下の点をチェックしてください。

・ 蕾がたくさん付いているか。
・ 根がぐらぐらしていないか。
・ 病気にかかっていないか。
⇒葉や茎に黒っぽい斑点や白い粉がふいていないかをチェックします。

バラの鉢植えは、母の日ギフトなどにも使われるため3〜5月位に出回ります。なるべく早めの方が、株もきれいでいいものが多いです。

バラの育て方おすすめの本

NHK出版 上田善弘・河合伸志 監修『バラ大百科 選ぶ、育てる、咲かせる (別冊NHK趣味の園芸)』(2006年、日本放送出版協会)

バラの育て方に関しては『別冊NHK趣味の園芸』の上記の本がオススメです。まさに百科事典のように、バラに関する情報がまとまっています。

次のページ:マンション・ガーデニングで失敗しないバラの鉢植えの育て方〜種類編

2015/05/28

プロフィール

寺井 通浩

東京都渋谷区上原にある、フラワー&グリーンショップ「からならの木」のオーナー。「植物と暮らす」をテーマにガーデニングやディスプレイを手がける。月に1回花の教室も開催するほか、個人宅のコーディネート相談も受け付ける。


ブログ村「バルコニーガーデンブログ」ランキングに参加しています