家庭にある器を利用して、簡単でお洒落なテーブルアレンジメントに挑戦してみませんか?ポイントは、花の選び方とグリーンの使い方。リビングのテーブルに、秋らしい落ち着いた雰囲気が漂います。
テーブルに秋の彩りを運ぶアレンジメント
家庭で簡単に手軽にできるフラワーアレンジメントの方法をご紹介します。ポイントは、以下の点です。初心者でも失敗せずにできるはずです。
・家庭にある器や入れ物を、花器として利用する
・剣山や吸水スポンジなどの特別な道具は使用しない
・大ぶりのグリーンの葉を1〜2種類用いる
・円形または平たい形の花を選ぶ
ここでは、家庭にあるガラスの器を水盤替わりに用いましたが、陶器や漆の皿などでも構いません。アレンジメントの雰囲気にあわせて器選びも考えてみましょう。
クワズイモとジニアのアレンジメント
<利用した器>
ガラス製のケーキスタンドを用いました。ガラスの器は夏向きと思い込みがちですが、選ぶ花や緑の組み合わせ、用いる小物次第で、秋らしい深い色合いが映えます。ここでは小石を奥に並べてみましたが、たとえば夏には透明感のあるガラスのビー玉など、涼やかな小物を配置してもよいでしょう。
<使用した花材>
中央にクワズイモの葉を配し、こんもりした形のジニア(クイーンレッドライム)の花を中央に据え、右脇に紫の小さな花が集まって咲くアゲラタム トップ ブルーをあしらいました。一枝のアイビーを左端に添えて、少し動きを加えました。
<手順>
①クワズイモの大きな葉は、器に敷くように置くため、茎を斜めにカットして、水を吸い上げやすくします。
②こんもりしたジニア(クイーンレッドライム)の花をカットして、クワズイモの上に配置します。
③紫のアゲラタム トップブルーを、縁からこぼれるように挿します。
④アイビーの枝を少しカットして添えます。家にある観葉植物を一枝あしらってもいいですね。
⑤クワズイモの後ろに小石を並べました。後ろから見るとこんな感じです。
野ばらの実とダークオパールバジルのアレンジメント
<利用した器>
たまたまあった同じサイズの深いガラス鉢を、お重のように二段に重ねてみました。一段目は、デコレーション的に用いて、シルバーに塗った松かさを入れて秋らしさを演出しています。二段目のガラス鉢には、水を張ってアレンジメントを。
<使用した花材>
左にダークオパールバジル、オレンジの野ばらの実、木イチゴの茎、ルスカスの葉、奥にドラセナコンパクタの葉を使いました。
<手順>
①立体的なドラセナコンパクタはアレンジメントに便利に使えます。これもやはり切り口を斜めにカット。

こんな風に水面に接するようにします。
②ドラセナコンパクタの横に、木イチゴの葉をあしらいます。
③ダークオパールバジルを挿します。
④太い茎のものは、こんな風に縦に鋏を入れて、水はけをよくします。
⑤オレンジの野ばらの実を差し込んでできあがり。二段目に入れた松かさを見せるように、少し空間をあけています。
アレンジメントのコツは、花器の特長と余白を活かすことです。みっちり詰めすぎることなく、ゆったりしたレイアウトで考えましょう。
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2013/11/14