マンションで緑のカーテン5:ゴーヤーやヘチマのアブラムシ対策はどうしたら?


ゴーヤーやヘチマが生育してくると、気になるのがアブラムシなどの害虫対策。市販の殺虫・殺菌剤や、ネットで流布している肥料についてお話します。

市販の殺虫・殺菌剤は、スプレー式が一番手軽

オルトランC 420ml スプレータイプ殺虫・殺菌剤(住友化学園芸)ケンコーコム

アブラムシなどの害虫、ウドンコ病などの病気には、市販の殺虫・雑菌剤が一番効果的です。スプレー式のタイプは表面から、固形タイプ(粒)は、根から薬剤を吸収します。基本的には農薬ですので、定量通りに用法を守って使用すれば、問題ありません。
スプレー式が一番手軽ですが、野菜系の葉っぱは柔らかく、薬負けしやすいのでやり過ぎには注意してください。葉にヤケや傷みが出てきたら、やり過ぎです。右の写真で紹介している商品は、アブラムシ類、ツツジグンバイ、ケムシ・アオムシ(アメリカシロヒトリ、チュウレンジハバチ、ルリチュウレンジハバチ)、チャドクガに効き、病気はうどんこ病、黒星病に効きます。

ネットで流布している無農薬系の害虫対策は○? ×?

市販の殺虫剤とネットの流布情報

実を食べたいから、なるべく殺虫剤は使用したくないという声もよく聞きます。マンション・ラボ編集部からも「できれば無農薬で害虫対策できる方法はありませんか?」と質問されました。
たとえば、「牛乳、炭、唐辛子、木酢液、石けん、アルミホイル」などで害虫対策する方法がネットで流布しているようですが、多少の予防効果があったとしてもこれらは、気休め程度だと考えていた方がよいでしょう。いったん害虫が発生してしまったら、殺虫剤を使用しないで駆除はできません。スーパーで販売しているオーガニック野菜でも、完全な無農薬の野菜は少なく、やはり数度の農薬使用を記載しています。

どうしても無農薬でアブラムシ対策したい場合はこまめな除去を

緑のカーテンは、面積も小さく管理しやすいので、どうしても無農薬にこだわって害虫対策したい場合には、根気は必要ですがこまめな害虫除去が一番です。
アブラムシなどは、水のシャワーで落とす、やわらかめの歯ブラシで取り除くといった方法があります。テープで虫を除去する人もいるようですが、葉も傷めてしまうので注意が必要です。

害虫について考えたいこと

テントウムシは、アブラムシを食べる益虫ですが・・。

アブラムシが大量発生すると、葉が食われ、さらにそこから病気を呼ぶために、除去します。しかし多少のアブラムシは、すぐさま植物に害を及ぼす訳ではありません。
また、緑のカーテンの目的が、遮光と省エネのためなのか、それとも無農薬で果実を食べたいためなのか、どちらの目的が大きいのかによっても手入れ方法は異なります。
ガーデニングに、虫はつきものです。緑のカーテンには、受粉のためにテントウムシなどの羽虫も必要です。自然や植物と暮らすことの意味を考え、あまり神経質になりすぎずに、緑のカーテンづくりを楽しんでください。


次回記事では、緑のカーテンの肥料についてアドバイスします。

以下の記事も合わせてご覧ください。
「マンションで緑のカーテン1:ゴーヤーやヘチマの育て方」
「マンションで緑のカーテン2:ベランダ設置の注意点とネット」
「マンションで緑のカーテン3:一年草と、ゆっくり成長する常緑つる性低木(宿根草など)」
「マンションで緑のカーテン4:ゴーヤーの開花と手入れ」
「マンションで緑のカーテン6:ゴーヤーやヘチマの化学肥料と有機肥料」

※ ベランダ・バルコニーはマンションの共用部分です。ガーデニングを行なう際は、各マンションの管理規約に沿って行なうようにお願いいたします。

2012/07/18

プロフィール

寺井 通浩

東京都渋谷区上原にある、フラワー&グリーンショップ「からならの木」のオーナー。「植物と暮らす」をテーマにガーデニングやディスプレイを手がける。月に1回花の教室も開催するほか、個人宅のコーディネート相談も受け付ける。


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