翼よ、あれが妄想の灯だ! 街の活用法を全力で妄想するアナバ不動産

足水ビアガーデン(c)アナバ不動産

街を歩いていて、「この場所がこうなったらいいのになあ」と妄想したことはありませんか? 実際にそんな妄想ともいえるアイデアを具現化、さらに展示までしちゃっている不思議なユニット、アナバ不動産の活動をご紹介します。

全力で街を妄想するアナバ不動産

子供の頃に空想した未来都市や、荒唐無稽な架空の街のお絵かきってほんとに楽しかったですよね。

大人になったら、常識や既成概念で凝り固まって、あの頃のような自由な発想力が枯渇した気がします。私達はピーターパンが見えない大人に成長しちゃったのでしょうか? いえいえ、そうではありません。

現在マンション・ラボでは、「妄想は自由だ!」「こんなマンションあったら面白い!」をコンセプトに、妄想デベロッパーとしてフリーダムかつ無責任に、これまでにないスペシャルなマンションを妄想する新コンテンツ「妄想マンション不動産」を、紆余曲折しながら鋭意制作中です。

マンション・ラボが準備中の新企画コンテンツ「妄想マンション不動産」イメージイラスト。「あんなマンション、こんなマンション」を絶賛妄想中。まだできてないけど、とりあえず雰囲気だけでも感じてください(笑)!

「妄想するってやっぱり大事だよね」と考えていた矢先、福岡にアナバ不動産というユニークなプロジェクトが、架空の不動産屋さんとして全力で妄想疾走中というではありませんか!

なんという偶然の一致でしょう。「じゃあ、一緒に妄想マンションを考えてくれないかな?」という甘い期待を抱きつつ、アナバ不動産の皆さんにコンタクトを取ってみました。

福岡を拠点に活動するアナバ不動産の皆さんと、東京のマンション・ラボ編集部をSkypeでつないで、いろいろお話を伺いましたよ!

今回お話を伺ったアナバ不動産メンバーの皆さん。写真左から、都甲美智子さん、橋口敏一さん、喜多峻平さん。奇しくもメガネトリオ(笑)。

アナバ不動産誕生のきっかけ

アナバ不動産 Facebookページ
https://www.facebook.com/anabafudosan

——活動を開始したのはいつ頃からでしょうか?

都甲さん「2013年頃からです。福岡で毎年開催されている『アートをたずねる月』というアートイベントに参加したのがきっかけです」

都甲さん「アナバ不動産のアイデアは、そもそもは自社出版物に掲載していたコラム『ANABA不動産』から生まれました。こんなものが街にあったらおもしろいな、という妄想を紹介していたんです。空きス泊まりホテルとかスクランブルカフェとかクルクル駐輪場とかね」

——アイデア名を聞いているだけでおもしろそうです(笑)。

橋口さん「私と都甲は、店舗や住宅づくり、リノベーション、まちづくりなどの場づくりを行う、ダイスプロジェクトという会社に在籍しています。この仕事は、柔軟で自由な発想力や妄想力が大切ですから、社外活動のひとつとして、街の活用方法を妄想していました。このコラムのときのアイデアを、アートイベントでもっと発展させたらおもしろいんじゃないかなと、社外の関係者にも声をかけて一緒に参加することにしました」

喜多さん「私は、昨年から仲間に入れてもらいました。仕事では、九州各地の地域づくりをお手伝いしているランドブレインという会社にいます。アナバ不動産は架空の不動産会社ですが、こうした活動が広がっていけば、全国各地の建築物や公共空間をおもしろくなるんじゃないかと思っています」

アナバ不動産のメンバーは、約10名前後。建築関係、都市計画、不動産業、イラストレーターなどさまざまな分野の人達が、会社の枠を超えて参加しています。

仕事ではないけれど、それぞれのプロフェッショナルが本気で街を面白くするアイデアを妄想する。その本気の取り組みが、アナバ不動産の活動をこれほどユニークでおもしろいものにしている気がします。

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2015/08/12