マンションの間取りにも活かせる模様替えのテクニックとは?

改善することの「優先順位」と「数年先の暮らしのイメージ」を決める

次に、改善するにあたり2つのことを決めました。1つ目は、「改善したい悩みの優先順位を決めること」、2つ目は「何年後くらいの生活をイメージして模様替えを考えるか」です。
山田さん家族の場合、子供の成長の大きな節目がある3年〜5年先の生活をイメージし、その時に部屋の役割をどうしたいかを考えていきます。3年先は、子供が中学1年生・小学4年生・小学1年生となり全員が就学し、基本的なことは自分できるようになります。長男も思春期に入り、家族の関係性も敏感になってくることを踏まえ、改善の優先順位を下のように決めました。

①子供たちの勉強する部屋をどうするか。
②3人の子供たちが寝る部屋をどうするか。
③リビングの「導線」の悪さを考える。
④夫のパソコンの置き場所を考える。

生活「導線」を考え、新たに部屋ごとの役割を与える

カウンセリングを受け、改善点が整理されたことで、山田さん夫婦も模様替えのイメージがだんだんできてきました。「tadaima!」では、この後、具体的どう模様替えするといいかを細かな提案(=ゾーニングプラン)を出してくれます。通常は有料ですが、今回は取材オプションとして口頭で提案までしていただきました。

コメント付きのゾーニング(間取り計画)を1~2案、提示してもらえます(有料)。全部選ぶ必要はなく、家族がその時にできることを相談し実現していきます。

三木さんが部屋や収納場所などの計測すると、4つのゾーニングプランが出されました。

プロが提案する4つのゾーニングプラン

Ⅰ 大人と子供のワークスペース

今使われている勉強部屋に、壁沿いに4つ机を並べます。人が作業するのに欲しいスペースは縦450mm×横600mm。部屋の奥行きが3100mmほどあるので、余裕をみて横700mmの机にすれば4つ十分に並びます。家族の気配を感じながら作業をしたかったご主人の願いも叶います。また、各自の机の後ろに収納棚を設置し、振り向けば収納できるようにします。

Ⅱ 母と子の寝室にone more bed!

現在、寝室で奥さんと3人の子供たちが一緒に寝るので、すぐに変更とはいきません。3年後、子供たちだけで寝られるようになることをイメージし、2段ベッドの下にもう1段引き出せるタイプのベッドを探しておきます。3年後に向けた宿題。こういったことも、模様替えの作業で大事な考え方です。

Ⅲ 導線重視のリビング・ダイニング

思い切ってソファーはなくし、コンパクトなソファーダイニングに変更の提案。今よりくつろげなくなりますが、ダイニングにソファー機能も取り込むことで家具が減り、「リビングダイニング→子供部屋」「キッチン→リビングダイニング」への導線がスッキリします。とはいえ、リビングの家具変更は一大事。すぐに買い替えられない家具は、3年先の購入をイメージし無駄買いをしないようにとの忠告もありました。

Ⅳ 玄関横の壁面収納

玄関横の壁に天井までのワイヤーラックを取り付け、部屋に持ち込まれたくない砂や泥のついたラケットやボールなどをS字フックでつり下げます。取り出しや返却の作業を極力簡単にするのがコツ。かごを置き「入っていればOK」とする。大雑把さも片付けの第一歩!

before:現在の間取り

after:ご提案間取り

最後まで一緒に悩みを考えて模様替え

三木さんの提案で、大きな模様替えと家具の買い替えが必要なった山田さん家族。「住めば住むほど、家具の配置や使い勝手にこだわりが出て、今あるものを動かして少しでも快適に過ごせないかと考えがち。良くも悪くもそれが生活導線を悪くする原因だったりするんです」と三木さんは話します。
「tadaima!」ではお客さんの希望を実現するために、部屋にピッタリと合う家具を、大手チェーンの家具量販店や大手通信販売などから、値段も手頃な商品をリストアップもしてくれます。その中から家族の生活スタイルにあったものを、相談者に選んでもらっています。
DIYで対応する場合は作業手順のマニュアルも作り、家具の組み立てから部屋の完成まで、モヨウ替えコンサルタントが最後まで立ち会ってくれるので安心です。

ゾーニングプランの提案の成果

山田さん夫婦は、子供部屋は子供たち専用の部屋だと思い込み、部屋の長さを3等分して3つ置くことを前提に机の長さも算出していました。三木さんが出してくれたゾーニングプランを見てご主人は、「一度家具の位置を決めてしまうと、なかなかそこから新しい発見って出てこないですね。まさか自分が子供たちと机を並べるとは思っていませんでした。いろいろ提案していただいた中で1番の驚きです」と感心していました。3年後には、家族の会話が今よりもっと増えているかもしれませんね。

奥さんは「全部やりたいけど、まずはできそうなところから」と、さっそく玄関にネット式の壁面収納を設置しました。

(変更前)玄関横のラケット収納袋を見て、「袋だから入れにくいんじゃないかな」と三木さん。子供は、もっと簡単な仕組みじゃないと戻せません。

(変更後)ネット式壁面収納の代わりに、百円ショップで「ワイヤーネット」を購入し設置。ラケットはS字フックでひっかけました。これならすぐに戻せるので部屋への持ち込みはなくなりそうです。

自己流のアイデアで部屋をつくるのも楽しい作業ですが、家族のライフスタイルの変化の時は数年ごとにやってきます。その度、今ある家具をちょっと動かすだけではなく、今回のような“第三者の目”で、新しい発見や提案を聞いて模様替えをしてみてはいかがでしょうか。新しい発見があり、もっと家族が笑顔で過ごせる住まいとなるかもしれません。

▼模様替えに関連した記事
「子ども部屋のインテリアは、大地震を意識した春の模様替えを!」

「人間関係運アップのプチ模様替え プライベート編」

「子ども部屋を陽気に彩る、フランスのドメスティック社の壁紙ステッカー」

文:北村愛(Loco共感編集部)

2017/07/05