マンションの1階暮らしの魅力とは?~心にゆとりをもたらす専用庭のある暮らし~

●TOP

多くの人は、「マンションに住むなら、見晴らしや風通しも良い上層階に住みたい」と思うのでは?
今回ご紹介するのは、1階の部屋に魅力を感じて購入を決め、快適な生活をしているKさん家族。「なぜ1階を選んだの? 防犯や湿気が心配ではないの?」そんな疑問を解き明かしに、マンション1階での暮らしぶりを探ってきました。

取材者・住環境紹介

Kさん
家族構成:夫婦・息子2人(小学4年生・年少)
居住年数:8年
マンション情報:築15年・専用庭つき中古物件。
面積:90平米
間取り:3LDK
専用庭面積:14.3平米(専用庭利用料:450円/月)

両方の良さがある1階暮らし

Kさんは元気な男の子2人を子育て中。上の子が1歳ごろに住んでいたところが手狭になり、住み替えを考え中古マンションの物件を探し始めました。
初めはご主人が、防犯面を気にして2階以上の物件を探していましたが、5軒ほど内覧後、不動産屋が「1階だけど良い物件なので」と今住む部屋を紹介。試しに内覧したところ、気に入ってしまい購入を決めました。Kさんが決めた理由は、「マンションと戸建ての両方の良さがあること」と、部屋の売り主の住んでいる様子を見て、「ここで暮らしたら楽しそうだな」と思ったからです。

Kさんの購入の決め手になった「マンションと戸建ての両方の良さ」とは、何でしょう?「マンションの良さ」で言えば、セキュリティ対策や宅配BOXなどの設備があること。また、管理人がいることで環境面の心配や手間がかからないことや、24時間ゴミ出しが可能なこと。この「安心と便利さ」は戸建てにはないですよね。

「戸建てのような良さ」は、1階は足音で下の部屋の方への気遣いが少なくて済むこと。男の子はどうしても室内で走り回ったり、ボールで遊んだりなどしがちですからね。「足音が響くのを心配して、『静かにして!』と言わないので、のびのびと子どもたちも遊んでいます。室内ブランコも置いて遊んでいます」とKさんは言います。

―そして、何よりも「専用庭があること」が、大きなメリットのようです。

庭で広がる子どもの興味と想像力

専用庭は、子どもにとって良い遊び場となります。
夏場は庭にビニールプールを出して、子どもたちは思いっきり水遊び。Kさんは、クーラーのかかった室内で本を読んだり、クッキーを焼いたりしながら見守ります。
冬は雪が降れば庭で雪遊び。裸足で雪の中に出て行ってしまっても寒くなったらすぐ家の中に入れるので、風邪をひく心配もありません。

庭なら、水はねや水漏れの心配なく水遊びをさせられます。

庭なら、水はねや水漏れの心配なく水遊びをさせられます。

夏に大盛り上がりするのが「流しそうめん」。外水道を利用して、竹の代わりにホームセンターで買ってきた雨どいをつなぐと流し台ができます!
この流し台は、時には上の息子さんが椅子や台を使って工夫し、傾斜を調整してスーパーボールなどを流し、転がる様子を楽しむこともあるそうです。庭の空間は、遊びの想像力も刺激するようですね。

雨どいを組み合わせてやる流しそうめんは、家族で大盛り上がり。 ゼリーが流れると争奪戦です!

雨どいを組み合わせてやる流しそうめんは、家族で大盛り上がり。ゼリーが流れると争奪戦です!

この庭は、子どもに植物や生き物を身近なものにもしてくれます。
バッタや巨大なダンゴムシを見つけて捕まえたり、ザリガニやメダカの飼育器を置いたりもでき、日々生き物と触れ合うことができます。虫好きの息子さんたちのために、庭に面した窓際に置いているのが虫図鑑。虫を見つけて「何かな?」と思ったら、すぐに調べられるのも良いですね。
「最近、次男のお気に入りは、ザリガニの散歩。『芝生の上で散歩させたい』と言って水槽から出すと、なぜだか後ろに歩きます。それが面白くて!」と楽しそうにKさんは話します。

近くの川でとってきたメダカやザリガニ。小さな生き物たちにも快適な1階暮らし!?

近くの川でとってきたメダカやザリガニ。小さな生き物たちにも快適な1階暮らし!?

今、庭に子どもたちの大好きなトマトを植えています。空の下で、毎日その成長を見ることができ、実が赤くなれば収穫、その場で食べてフレッシュな味わいも体験!子どもの植物や生き物への興味や観察の力も養ってもらえそうですね。

早く赤くならないかなぁ……とりたてトマトの味は格別!!

早く赤くならないかなぁ……とりたてトマトの味は格別!!

心にゆとりをもたらす専用庭

もともとガーデニングには興味がなかったKさん。ガーデニング好きのお母さんやお姉さんに習いながら、冬はパンジーやビオラ、夏はマリーゴールドや日々草など、季節の花々を子どもたちと一緒に選んで植えるのを、今では楽しんでいます。色とりどりの花を眺めながら、お茶を飲んだりのんびりしたりする時間は、Kさんにとって癒しの時間となっているようです。

また、長い夏休みの間は、毎日どこかに連れて行くのでは親は疲れてしまいますが、庭があれば出かけなくても、親の目が届く範囲で子どもも楽しめます。遊んでいて「暑い〜〜」となったら、おやつにカキ氷やスイカを庭で食べれば格別で、楽しい夏の思い出にも!遠くに連れ出さずに済むので親にとってもストレスがなく、快適な夏を過ごせそうです。

広すぎず狭すぎないマンションの1階の専用庭。日々の生活に自然の彩りを添え、心にゆとりを与えてくれるようです。

四季を感じる専用庭。限られたスペースだと手入れも行き届きますね。

四季を感じる専用庭。限られたスペースだと手入れも行き届きますね。

1階住まいの気になる心配事は大丈夫?

ところで、旦那さんも気にしていた「防犯面」は、どうなのでしょう?
Kさんのマンションの場合、専用庭前の通路や玄関前の通路はマンションの住民しか通れません。そのため、外からの音は気にならず静かな上、防犯カメラが入り口2か所に設置され、セキュリティ対策がしっかりされ安心できます。

専用庭から見た住居者専用道。

専用庭から見た住居者専用道。

「湿気」の面ではどうなのでしょうか?
確かに湿気は多く、最初の年は北側の部屋のクローゼットにカビが生え、スーツなどにもカビがついてしまったそうです。そこで、Kさんは玄関・キッチン・クローゼットに湿度計を置き、時々湿度をチェックし、カビが発生する湿度70%を越えると部屋に除湿機をかけます。外出時にはシューズ用クローゼットの扉を開けたりなどの対策したことで、2年目からはカビが出たことはないそうです。湿気対策も、梅雨時と夏場だけの期間限定で、負担はあまりないそうです。

マンション1階暮らしの気になる防犯面や湿気も、クリアできるようですね!

湿度計はいくつかの場所に分けて置いているので、湿度のチェックが意識されます。この日は、梅雨時。一番湿度の高い状態でした。

湿度計はいくつかの場所に分けて置いているので、湿度のチェックが意識されます。この日は、梅雨時。一番湿度の高い状態でした。

周りの人とのコミュニケーション

専用庭にはパーテーションがなく金網で仕切られているので、庭に出るとお隣さんと顔を合わせると挨拶やちょっとした話をします。お隣は子育てを経験している方で、「かわいい声が聞こえるからいいわ」と理解してくれるので、Kさんはありがたさを感じています。それでもやはり、子どもたちの声もうるさい時もあると思うので、「うるさくしてすみません。気になるときは言ってください」と伝えています。

1階は下の階への足音を気にしなくても良いし、専用庭には楽しみも多いのですが限度があります。流しそうめんも、つい楽しくなって騒いでしまいがち。友達から「今度、誘って」と言われるそうですが、家族だけで楽しむようにしています。「マンションは集合住宅、周りに迷惑にならないように配慮することも大切です」と、Kさんは言います。

庭先で生まれるコミュニケーション! 気遣いの一言が大切です。

庭先で生まれるコミュニケーション! 気遣いの一言が大切です。


Kさんの爽やかな笑顔からは、日々の暮らしの楽しさが伝わってきました。「せっかくのマンションなのに、なぜ1階?」と思っていましたが、湿気や防犯対策がきっちりされていれば、専用庭のある1階には魅力がいっぱい!のびのびした生活が親子でできる1階暮らし――男子の子育てにはおすすめのようです。

(文:Loco共感編集部 野村香奈)


<あわせて読みたい記事>
マンションのバルコニーを活用する!人気のベランダ・グランピングって?
「咲かない!育たない!最適な剪定方法は?」マンションガーデニングのお悩みに答えます

2016/09/14