どんな間取りで暮らしてみたい?平成生まれが考える理想の家

◆テーマ:反抗期の兄のいる家

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間取りのポイント

・反抗期の兄がひきこもることを想定し、玄関近くが妹、反抗期の兄は奥というように、子供部屋を二つにわけている
・トイレは2つ。そのうち1つは玄関のすぐ脇につくって、いつでもトイレに入れるようにしている
・トイレの壁面には新聞をはるスペースがあり、兄に勉強してもらえるようになっている。
・対面式キッチンで、家族の会話を増やす配慮も忘れない

発表してくれたグループ。彼女たちのリアルが反映された、独創的で素晴らしい間取りプランでした

発表してくれたグループ。彼女たちのリアルが反映された、独創的で素晴らしい間取りプランでした

思春期らしいリアルなテーマ。なんといっても兄と妹のテリトリーをわけ、それぞれ干渉しなくても生活できる空間分けはこのテーマだからこそ生まれたのかもしれません。

とはいえ、トイレの壁面に新聞を貼って兄にも勉強してほしい、対面キッチンで家族の会話を大切にしたい、という兄や家族とのコミュニケーションを忘れない、彼女たちのやさしさの溢れる間取りにちょっと感動しました。平生さんも、テーマ設定と独創的なアイデアを絶賛していました。

◆テーマ:宮古島アクティブファミリー

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間取りのポイント

・部屋は最上階にあり、玄関は土間になっている。靴を脱がずにトイレにいけるほか、すぐに収納スペー
スがあり、サーフボードをしまったり、着替えができるので便利。
・バルコニー近くの窓ぎわに畳があり、そこに布団を敷いて寝る。布団は畳下が掘りごたつになっている
ので、収納スペースにおさめる。朝日を浴びて起床できるので健康的。

・バルコニーはサンルームになっていて、そこに勉強机と親が監視する用の椅子を設けている。自然光でのびのび勉強できるので子育てにもいい、とは生徒さんの談。

プランを発表する生徒さん。実に上手なプレゼンは、大人顔負け

プランを発表する生徒さん。実に上手なプレゼンは、大人顔負け

まさにアクティブな家族と暮らし方にぴったりの間取り。玄関の土間や収納スペースの考え方は、ライフスタイルから考えられたプロ並みの発想ですね。

さらに窓際に寝室のスペースをつくったり、サンルームに勉強机を設けて自然光でモチベーションを挙げるなど、「太陽」の暖かさや明るさを目一杯活用するアイデアは、素晴らしいのひとこと。プレゼンテーションの上手さも加わり、暮らしぶりが目に浮かぶような素敵な作品だ、と平生さんも大絶賛。

◆テーマ:小石川生のいる家(保護者さん)

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間取りのポイント

・入り口は土間になっていて、趣味や部活の荷物がそのまま置けるようになっている。またワークスペースも兼務している。
・廊下からも取れる収納を完備。

・キッチンからダイニングが見渡せるため、子どもの勉強を見やすい。

発表いただいた保護者の方。子供たちのことを考えた、愛情あふれる機能的な間取りに感心しました

発表いただいた保護者の方。子供たちのことを考えた、愛情あふれる機能的な間取りに感心しました

保護者の方のプランは、前作品と同じく土間を設ける設定ながら、その用途は部活の荷物置き場や作業台など、日頃の生活を考えたさすがな発想。さらに、廊下部分に収納を設けたり、キッチンとダイニングを一体化して目の届く範囲で子どもの勉強を見ることができるようにしたりと、子どもへの愛情に溢れたプランを、平生さんも称賛していました。

グループの発表について、プロの目線からコメントしてくれた平生さん。素人の私が聞いていてもわかりやすい、楽しみながら聞ける解説に、生徒さんも保護者の方も大変満足そうでした

グループの発表について、プロの目線からコメントしてくれた平生さん。素人の私が聞いていてもわかりやすい、楽しみながら聞ける解説に、生徒さんも保護者の方も大変満足そうでした

ほかにも、友人とみんなで勉強するスペースがある「勉強ができるようになる予定の家」や、夜遅く帰ってきても家族を起こさずに着替えができるよう、廊下からも出し入れできる収納を設けた「忙しいお父さんのための家」など、ユニークながらも家族のことを大切に想う気持ちが伝わる、そんな素敵な間取りがたくさん発表された、充実のワークショップでした。

間取りを考えること。それは、自分の暮らし方や大切なものを考える、ということ。

今回参加させていただいて感じたことは、間取りを考えるということは、自分がどう暮らしたいのか、何が大切なのかをしっかり考えることなんだ、ということでした。
生徒さんたちは、今回自分や家族のことをしっかり考え、どう暮らしたいのか、何が大切なのかを遠慮せず、一番に考えました。だからこそ同じ間取りはなく、どれも魅力的でリアルなものばかりでした。

人生でもっとも長い時間を大切なひとやものと過ごす「住まい」を真剣に考えることは、自分の暮らしや家族を豊かにし、それは周りも豊かにしていくことにほかなりません。間取りを考えることは、そうした大切なことをあらためて認識できる、とても有意義なテーマだと強く思いました。

2016/04/06