緊急アンケート:テレワーク経験者の増加で求められるマンション設備とは?

新型コロナウイルスが世界を揺るがしている中、日本でも働く場所や働き方に変化が表れています。感染予防のため、時間差通勤や在宅勤務を積極的に取りいれている方も多いのではないでしょうか。今回は、マンションにお住まいのみなさんのテレワークの利用状況と、マンションでテレワークをするために必要な設備についてうかがいました。ではアンケートの結果をご紹介します。

アンケート概要
アンケート概要 マンションでの「テレワーク」に関するアンケート
実施期間 2020年3月13日~2020年3月30日
調査方法 インターネットリサーチ
回答数 2,547名

引用の際は、こちらからマンション・ラボまでご連絡ください

(※)グラフの数字は、小数点以下第2位を四捨五入しているため、回答比率の合計が100%にならない場合があります。

テレワークの経験者は、去年の1.7倍に!

まず、テレワークの利用状況についてうかがったところ、「している」「したことがある」を合わせて36.1%の人が「テレワーク経験がある」と答えています。2018年11月の調査ではテレワーク経験者が20.7%でしたので、テレワーク経験者が1.7倍増えていることになります。

Q.あなたは「テレワーク」をしていますか?(雇用型、自営型どちらも含みます)
※テレワークとは
情報通信技術(ICT = Information and Communication Technology)を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方のことで、自宅や施設利用等会社以外の場所でネットワークをつないで仕事をする方法です。
(n=1794)
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▼2018年11月の調査結果についてはこちらの記事をご覧ください

注目のテレワーク、マンションに必要なのは静かな環境と安定した通信だった! ~テレワークアンケートの結果より~

では、テレワーク経験者のみなさんが、テレワークにする理由とはなんでしょうか。

1位:会社の制度として奨励されていたから(38.3%)
2位:新型コロナウイルス対策として在宅を指示されたから(34.9%)
3位:仕事を効率化したかったから(28.4%)
4位:新型コロナウイルスの感染を防ぎたいから(27.2%)
5位:通勤時間を短縮したかったから(23.6%)

Q.「テレワーク」をしている(いた)理由を教えて下さい。
(複数選択可)
(n=648)
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昨年のアンケート結果と1位、3位、5位の並び順は変わりませんが、2位、4位に新型コロナウイルスの影響でテレワークを選んだという理由が入ってきています。

▼2018年11月の調査結果についてはこちらの記事をご覧ください

注目のテレワーク、マンションに必要なのは静かな環境と安定した通信だった! ~テレワークアンケートの結果より~

テレワークをしている人はどんな環境・設備が欲しい?

続いて、テレワーク経験者へテレワークをするのに欲しい環境・設備をうかがいました。

1位:高速で安定したインターネット環境(79.0%)
2位:安全なインターネット通信ができる高度なセキュリティ(61.6%)
3位:業務に集中できる静かな環境(57.7%)
4位:業務に適した机や椅子などの家具(49.7%)
5位:快適な温度・湿度が保たれた空間(40.9%)

Q.「テレワーク」を行う場所に備わっていてほしい、環境や設備などを教えてください。
(複数選択可)
(n=648)
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さらに前問のテレワーク時に欲しい環境・設備の条件が整った場合、利用を希望するかうかがったところ、「ぜひ利用してみたい」「やや使用してみたい」を合わせて利用希望者は56.6%と約半数。「あまり利用したくない」「全く利用したくない」を合わせて利用を希望しない人が33.5%でした。

Q.もし、前問で選んだ条件が整ったワークスペース(仕事をする空間)がマンション共用部にあったら、利用してみたいですか?
(n=648)
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また、テレワーク経験者へ、テレワーク時に欲しい環境・設備の条件が整った場合に欲しい設備やサービスをうかがうと、次のような結果になりました。

1位:仕切り・個室ブース(78.2%)
2位:プリンタ・複合機(62.4%)
3位:防音ブース(58.9%)
4位:無料ドリンクサーバー(54.8%)
5位:電話ブース(31.1%)

Q.「テレワーク」に適した環境が整っているという条件の上で、さらにあったら良いと思う設備やサービスをお選びください。
(複数選択可)
(n=367)
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テレワーク未経験の人は、テレワークをどう思っている?

では、テレワークをしたことがない人は、テレワークに対してどのように感じているのでしょうか。「是非したい」「ややしたい」を合わせて、テレワーク希望者は45.6%でした。一方でテレワークを希望しない人は「あまりしたくない」「全くしたくない」を合わせて54.4%でした。

Q.「テレワーク」をしたいと思いますか?
(n=1146)
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テレワーク未経験者でテレワークをやってみたい人の理由をうかがったところ、次のような結果でした。

1位:通勤時間を短縮したい(54.9%)
2位:新型コロナウイルスの感染リスクを防ぎたい(46.1%)
3位:仕事を効率化したい(38.0%)
4位:病気や怪我でも仕事を続けたい(17.2%)
5位:勤務地が遠いから(14.1.%)

Q.その理由を教えて下さい。
(複数選択可)
(n=523)
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テレワーク未経験者でテレワークをやってみたい人へ、するとしたら欲しい環境・設備をうかがった結果はこちらです。3位の業務に必要な機器類は、テレワーク経験者ではすでに所有しているのか、上位に入ってこなかった点です。

1位:高速で安定したインターネット環境(74.8%)
2位:安全なインターネット通信ができる高度なセキュリティ(70.9%)
3位:業務に必要な機器類(ディスプレイ・ヘッドセットなど)(44.0%)
4位:業務に集中できる静かな環境(40.9%)
5位:業務に適した机や椅子などの家具(34.0%)

Q.もし「テレワーク」をするとしたら、備わっていてほしい環境や設備などを教えてください。
(複数選択可)
(n=523)
グラフ読み込み中...

テレワーク未経験者でテレワークをやってみたい人へ、前問のテレワーク時に欲しい環境・設備の条件が整った場合、利用を希望するかうかがったところ、「ぜひ利用してみたい」「やや使用してみたい」を合わせて利用希望者は60.8%と過半数。「あまり利用したくない」「全く利用したくない」を合わせて利用を希望しない人が28.8%でした。

Q.もし、前問で選んだ条件が整ったワークスペース(仕事をする空間)がマンション共用部にあったら、利用してみたいですか?
(n=523)
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また、テレワーク未経験者へ、テレワーク時に欲しい環境・設備の条件が整った場合に欲しい設備やサービスをうかがうと、次のような結果になりました。テレワーク経験者の場合はプリンタ・複合機のニーズがそこまで高くなかったので、紙ベースで進める業務が少なかったり、紙への出力が必要ない業務だったりするのかもしれません。

1位:仕切り・個室ブース(74.2%)
1位:プリンタ・複合機(73.6%)
3位:無料ドリンクサーバー(49.4%)
4位:防音ブース(48.1%)
5位:電話ブース(29.2%)

Q.「テレワーク」に適した環境が整っているという条件の上で、さらにあったら良いと思う設備やサービスをお選びください。
(複数選択可)
(n=318)
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テレワーク未経験者で、今後もテレワークを希望しない人に、その理由を聞いてみました。

1位:職種がテレワークに向かない(52.5%)
2位:会社と同じ効率でできるか不安(30.3%)
3位:プライベートと仕事が曖昧になるのが嫌(27.6%)
4位:テレワークの必要性を感じない(19.4%)
5位:時間の管理が不安(15.9%)

Q.その理由を教えて下さい。
(複数選択可)
(n=623)
グラフ読み込み中...

オフィスワークだとテレワークも可能ですが、医療従事者の方やサービス業の方など、対面が必要な方は、なかなかテレワークで勤務するということも難しいようです。
では最後に、これからの働き方についての意見をご紹介します。

テレワークが可能な企業や職場は積極的に導入して通勤時間に使う時間ロスを解消するのがこれからの働き方の在り方だと考える。

現在新型コロナウイルスの蔓延でテレワークを余儀なくされている方も少なくないと思われますが、この新型コロナウイルスを機にテレワークがより一層推進されればいいのかなと思います。

都心部なので、近隣にはコワーキングスペースが多数ある。自宅でも勤務先でも仕事ができるようにすることで、通勤ラッシュが緩和する。

仕事の記録が必ず残るので、電話よりもメールなどが良い。

テレワークが出来る仕事は積極的に取り入れる方がいい。最初は家族も慣れないが、すぐに馴染んでくると思う。働き方だけじゃなくて家族のあり方も問われているような気がする。

もう「オフィスに行く事=仕事」という時代ではない。

会社はリタイアしているがネットで在宅ワークをしてみたいです。

家族が家にいる環境では仕事に集中しずらい。家族も気を遣う。

普通の会社員のみ守られる対策のみで、サービス業の人達のことも考えた(守る)働き方を考えて欲しい

テレワークが一般的になれば家事もシェアできそう

特に長期間テレワークとなるときは家内の不満(食事の準備が増える等)をどう処理するかという問題がある。

家では複数の人間がテレワークをしておりやはりほかに人がいると電話の時などやりづらい時もある。前述していたテレワーク室がマンションにあれば必要な時に利用出来て便利。

仕事の過程を見られず、結果のみが評価のみが評価の対象となるのではないかと危惧する。

平均的な住居ではテレワークをするにふさわしい場所の確保が難しいのではないか?

お客様側が電子決済化されても、自社側の社長印が必要な契約書、見積書が多いため、結局そのためだけに片道2時間もかけて事務所に出社しないといけなくなるのが非常に不便

新型コロナウイルスが落ち着いた後また全てが元に戻るのではなく、今回のことを機に、色んな働き方パターンが各企業に導入されたら良いと思います。


【まとめ】

約1年ぶりに実施したテレワーク利用状況調査ですが、テレワーク経験者は新型コロナウイルスの影響もあり、前回の1.7倍と増加しています。

テレワーク経験の有無を問わず、設備は「高速でセキュリティが堅牢なネットワーク環境」が求められていることは依然変わりません。自宅では家族への配慮や仕事に集中できる環境づくりのため、マンション共用部にワークスペースを求める声も。今は新型コロナウイルスの影響もあるためか、静かで集中できる環境を作れるよう、ワークスペースの仕切りや個室ブースを希望する声も多く見られます。マンション共有部のワークスペースには、プリンタや防音ブースなども求められており、職場と同様に業務ができる設備環境が重要になってきそうです。

一方で、テレワーク未経験で、今後も希望しない人は、業務効率への懸念や、仕事とプライベートが曖昧になることへの不安を持っているようです。テレワークでもメリハリがつけられるような時間の使い方や環境の作り方が見えてくると、一歩踏み出せるかもしれません。

今回は新型コロナウイルスの影響でテレワークを余儀なくされた方も多いと思いますが、これを機に、様々な働き方が定着していくことを期待したいですね。

(文 Loco編集部)

2020/04/22