マンション内の交流、どのくらいしていますか?

マンション内で会う人と挨拶はするものの、それ以上の会話となると、なかなか機会がないという人が多いのではないでしょうか。実際、マンション内での交流はみなさんどれくらいするものなのでしょう?今回はマンション内での交流状況についてアンケート結果をご紹介します。

アンケート概要
実施期間 2019年11月12日~2019年11月26日
調査方法 インターネットリサーチ
回答数 2,449名

引用の際は、こちらからマンション・ラボまでご連絡ください

(※)グラフの数字は、小数点以下第2位を四捨五入しているため、回答比率の合計が100%にならない場合があります。

マンション内でどんな交流をしている?

Q.今お住まいのマンションで、他の居住者との交流はありますか?
交流レベル別に、当てはまる人数をお選びください。
(※管理員は含まないものとします)
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「顔を知っている」「挨拶を交わす」に関しては90%以上の人が1人以上いると回答。ほとんどの人が、マンションで顔を合わせる人には挨拶をしていることがわかります。
  
続いてマンション内で「立ち話をする」人が、1人以上いると回答したのは約60%。挨拶を交わすだけよりも、グッと割合が減りました。挨拶の後も話し続ける共通の話題があるか、という点がポイントになりそうで、少しハードルが上がりますね。

さらに「電話やメールをする」人が、1人以上いると回答した人は約30%と、その割合はさらに少なくなります。連絡先を確認する理由がないと、電話番号やメールアドレスはわからないので、何かしらのきっかけで一歩踏み込む交流となりますね。電話やメールをする交流があれば、家同士の行き来があったり、一緒に遊びにでかけたりすることも自然とつながっていくようです。

マンション内の交流のホンネ

では、実際のところ、マンション内交流が必要だと感じている人はどれくらいいるのでしょうか。必要という人は73.4%で不要な人は26.6%という結果でした。 

Q.マンションで居住者同士の交流は必要だと思いますか?
(n=2448)
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必要な3大理由は「防災」(72.3%)、「助け合い」(70.1%)、「トラブル防止」(61.0 %)の順で、いざという時のために、普段からのコミュニケーションを取ることや、助け合うことが大事だと考えている人が大半のようです。

Q.マンション内の住民交流が必要だと思う理由について、あてはまるものをお選びください。
(複数選択可)
(n=1797)
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一方で、マンション内交流を不要と考える人の理由はなんでしょうか。「わずらわしさ」(48.8%)を上げる人がダントツで、管理組合や管理会社に任せて問題ないと考える人や、交流自体がトラブルの元になりそうだと考える人が約30%を占める結果となっています。

Q.マンション内の交流は不要だと思う理由について、あてはまるものをお選びください。
(複数選択可)
(n=651)
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思いやりがつなぐ、心温まるマンション交流エピソード

では、マンション内で交流のある方は具体的にどのようなことをしているのでしょうか。交流できて嬉しかった、助かった、エピソードをご紹介します。

子どもを通じて交流

夫婦とも帰宅が遅い時に、保育園児だった子供を預かってもらったことがある。

育った息子さんのおもちゃ・絵本・洋服などを孫に頂いた。(2軒から)

パンの先生をしている方がいるので、マンション内で雨にぬれずに習いに行ける。実家の母の手術の日に、放課後 娘を預かってもらえた。

鍵を忘れた子供を私が帰宅するまで預かっていてくれた。

理事会をきっかけに交流スタート

管理組合の役員を一緒にした女性の方と食事に行って、マンション内の問題や様々なことを話すことができたこと。

理事会公認の親睦サークルに参加しているが、居住者向けのセミナーを実施したら知らない住民が参加してくれて嬉しかった。

イベント毎で人手が必要な時はいつでも言って!と言ってくれる知人が出来たこと。そういってもらえる組合運営が出来ていること。

副理事長兼自治会長就任後は、「お世話になっています」と声掛ける方々が多く苦労も癒される。1500世帯のマンションで顔を覚えるのは困難で、外で見知らぬ方々から会釈されることが多く、常に前方の人達に注意が必要です。でも嬉しいことです。

病気・ケガで助けてもらった

自分が足を怪我した時「いったん行って下さい」と自分は声かけしたのですが「ゆっくり歩いて下さい」と、エレベーターをあけたまま待ってくれたのはありがたかった

お隣さんがいろいろ気遣ってくれる。身体の不具合をご存知で回覧板の階段使用が辛く、何も言わずに順序を変えてくれたりしてくれる。

震災時の心配り

東日本大震災の際、マンション内での水の供給の情報を教えてもらった

3.11の際に建屋の顔役の人が計画停電で真っ暗な中、ランタンを持って建屋の1Fで案内をしてくれていたときは、とても心強く感じた。

大阪北部地震のときに安否確認をしましたが、途中で応援がありとても良かった。

新築入居以来、挨拶はかわすものの、それ以上関わらない希薄な空気感が大変気に入っていました。しかし、東日本大震災をきっかけに住民相互の結び付きを考えるようになりました。そんな時期に理事長を務めたのですが、理事会が主導するかたちで住民参加型のイベントなどを催し、年々参加者が増えています。皆さんつながりを求めている部分もあるのだな、と感じています。

台風19号の時、一時停電したが、ラインでマンション内の方と情報交換していて心強かった。

何気ない日常の交流

挨拶をする程度の方が「しばらく顔を見ないけど、奥様お元気?」と夫に聞いて下った時は、うれしかった。

このマンションへ入居して間もないころ、田舎から帰ってきたときに、たくさんの荷物があり、お手伝いしましょうかと声をかけてくれた人がいた。同じ同郷でありその後親しくなり、現在は親戚以上のお付き合いとなっている。

マンション中庭で実施された花壇の花植え、ビアパーティで何名かの方々とお話しする機会があり、大変楽しかった。

ゴミステーションの前で出会うと、ドアを開けてくれる方がいる。
私もそのようにしている。

日常生活で気付かなかった情報を知らせてくれる。

普段からこまめにコミュニケーションを取る方もいれば、ケガや病気など困ったときに助けてもらい、心強く感じた人も。特に、震災や台風による被害があった際は、情報交換やその後の対応など、一致団結して絆が生まれる場合もあるようです。理事会や管理組合の活動を経験した人が、未経験者をフォローしながら運営をサポートすることで、新たな交流も生まれているようですね。

他に、マンションの交流や活動を盛り上げるアイデアをうかがいましたのでご紹介します。

当マンションでは、若い世代や子どもたちが多いので、防災訓練に参加した人にはクリスマスパーティー招待無料券を差し上げています。

エントランスで無農薬野菜の販売があり、そこに出向くだけで会話をする機会ができるので、そういう興味をもてて気軽に行くことで自然と交流が生まれるような方法がいいと思います。

防災・防火訓練の名目でも良いから、住民同士が集まる機会があれば良いのに、と思う。

マンション内で「メルカリ」のような物々交換みたいなのができるといいです。重たいものもマンション内なら台車で運ぶこともできるので。

マンションのホームページの作成。マンションのマニュアルや、不用品交換、連絡事項などで交流。

考え方や価値観は人毎に異なることを第一に意識すること。一つのイベントに多数を参加させるより、多様なイベント開催や多種類のサークル発足させるほうが参加者は増える。一人が複数のイベントやサークルに参加することで、交流の幅も広がる。


このように、共有スペースを中心に、マンション全体で顔見知りを増やすようなイベント案が多く見られましたが、単に多世代が住むので、一つに絞らず、様々なイベントやサークルをつくる方が、接点が増えそうです。

一方で、コミュニティについて次のような視点を持っている方も。

「強制しないこと。盛り上げに消極的な人たちを責めないこと。非常時に無視しないこと」
「自信のある分野で共に汗を流せると強いきずなが生まれるのでは」

今回のアンケートでは、挨拶の延長で他愛もない会話をして交流が生まれたり、参加したい人が気軽に参加できるようなイベントで、交流のきっかけを作ったりしている人がいるとわかりました。強制はしないまでも、こうした小さな交流の種が、いざというときの助け合いにもつながっていきそうです。みなさんのマンションでも、何か一つ、交流のきっかけの場を作ってみてはいかがでしょうか。

(文:Loco編集部)

2020/01/28