AI管理員/コンシュルジュがあなたのマンションにやって来る?! 導入賛成? 反対?

AI技術の急速な発展がニュースをにぎわしています。マンションの管理業務に関しても、マンション住民からの問い合わせに画面と音声で対応するAI管理員/コンシュルジュの実証実験が2017年から始まっています。AI管理員/コンシュルジュが導入されたらマンションライフは快適になる?どんな機能があったら助かる?
今回は、「AI管理員/コンシュルジュ」に関する意見をまとめてみました。

アンケート概要
アンケート名 マンションのAI管理員/AIコンシェルジュに関するアンケート
実施期間 実施期間 2018年05月25日(金)~2018年05月31日(木)
調査方法 インターネットリサーチ
回答数 2,251

引用の際は、こちらからマンション・ラボまでご連絡ください


※ 本文の数値は四捨五入した整数で表記しています。
※ 百分率表示は四捨五入の丸め計算をおこなっており、合計が100%とならない場合があります。

1. AI管理員/コンシェルジュって、何ができるの? 実証実験まっ最中!

生活を便利にするために研究が進められているAI、すでにアメリカではAIを導入したマンションが展開されており、住民の行動パターンを学習し、先回りして生活の手助けをしています。また、日本でも2017年からAI管理員/コンシェルジュの実証実験が始まっています。管理人業界の人手不足解消とマンション住民の利便性向上を目的とし、これまでに蓄積されたマンション住民からの問い合わせや要望をAIに記憶させ、住民から問い合わせがあった時に画面上の管理員/コンシェルジェが音声を介して答えるというものです。アメリカのマンションのように生活に密着して手助けするというよりは、マンション管理人やコンシェルジェの仕事のうち、問い合わせ対応業務をAIにさせる形です。
では、実際にマンション住民はAI管理員/コンシェルジュにどのような印象を抱いているのでしょうか?

▼AI導入のショールームについて記載した記事もあります。併せてご覧ください。
「AI(人工知能)で変わる!これからのマンションの未来とは?AIスマートホーム「CASPAR」ショールーム体験レポート」

2. AI管理員/コンシュルジュの導入“どちらとも言えない”が60%弱!

マンションのAI管理員/コンシュルジュの導入に賛成か、反対か伺ってみたところ、58.4%が「どちらとも言えない」と回答しており、賛成と反対はほぼ同数でした。

Q.お住まいのマンションで、仮にマンションの管理業務をAI化する=「AI管理員/AIコンシェルジュ」化する話が出た場合、あなたは賛成ですか?反対ですか?
グラフ読み込み中...

具体的に理由を聞いてみると、以下のような声が上がりました。
【どちらともいえない派】

flowerさん具体的にどのように活用されるのかイメージできないから。

makkyさん管理員業務などの対人業務をどうやってどの程度までAI化するかの詳細がわからない。

カズさん具体的にどういうことができるのかわからないので。

iwatiさん現状AIの活用の評価があいまい。

poohさん事例が少なく、メリット、費用対効果等一切不明。

maakunAIの利点は認めるものの、やはり人間のかかわりが欲しいから。

ayameさん時代の流れ的に可能性は十分あるので、賛成とまではまだ言えないが、試してはみたいと思う

「具体的にイメージができない」や「AIに何ができるのかが分からない」という意見が圧倒的に多く、マンションの管理業務においてAIがどのくらい活用できるのか、コストがどのようにかかるのかわからず、判断がつかない人が大半だということが分かりました。

【賛成派】

kozy49さん簡単な業務であればOK。

misty0513さん精度にはよるが業務効率化され、管理費が安くなる。データでいろんな改善をしてくれることに期待。

はなちゃん24時間対応が可能になる。駐車場の予約や管理組合の連絡など電子化できる。

すず之助さん(管理員の)休日も連絡が取れるようになる。

かっちゃん管理事務員とのコミュニケーションはとても大切であるが、知識や情報、スキルはAIに期待したい。

みなをさん特に夜間の警備員、人材費が抑えられる。

Mikaさん担当者により対応に差が出ない。

岐阜のじいさん人と接する必要がなく煩わしくない。

kinさん人の方が無駄が多い。もめる。

ぱぱぞうさん否が応でも近い将来、人手不足でそうならざるを得ないから。反対する意味がない。

賛成派は、年中無休で24時間対応できることやサービスの均一性に価値を見出していることが分かります。

【反対派】

利ちゃん人との触れ合いが大切。AIだと細かなニュアンスが伝わりにくい。高齢者は戸惑う。

ゆぃりぃさん子どもや不審者の見守り機能がなくなる。

kojiさん今のコンシェルジュの方がとても愛想が良く、会話が弾んだり、マニュアルにはないことを対応してくれるので、いなくなったら困る。

あんかけさん現時点でのAIは代替できるレベルに達しておらず、利便性以上のデメリットやコストがかかるから。

これきんさん管理費が高くなる。

クラコンサさん誤作動など心配。

サムさん緊急の用事対処ができないと思う。

kazooさんシステムの信頼性の不安。停電時の無力化。

賛成派とほぼ同数の反対派。意見では「人間らしさの欠如」「業務面での不安」「コスト面への不安」などが挙がりました。

3. AI管理員/コンシェルジュの導入で描く未来予想図は?

次にマンションの共有部分や専有部分において、将来AI管理員/コンシェルジュにやってもらいたいことを伺ってみました。

【共有部分】
〇セキュリティの向上

ruki-papaさん生体認証やスマホとの連動で、エントランスから自宅のドア、ゴミ置き場等の開錠ができる仕組み。

スローけんさん顔認識で玄関を開けてくれる。顔認識で居住者でない人を判定する。

ParticQさん入館者の全記録(日時・顔写真)を作成、蓄積。同様に建物周囲における動くもの(動物・人を判断して)の全記録を作成、蓄積。不審者については別途詳細に記録するシステムの構築。

〇設備管理の充実

JEDI1010さんマンションの劣化状況をAIで判断する。

ぽきぽきさん大規模修繕、その他の修繕などに向けて修繕積立金のプランを最善のもので提案してくれる。管理費計上のもので削減できそうなものを提案してくれる。

〇サービスの向上

やすさん機械式駐車場の稼働を顔認証により自動的に行う。

マギーさん来客用の駐車場の空き具合がスマホなどですぐ判断できて、予約できるサービス。

あんかけさん共有部(例えばエントランス)の出入りを顔認識して、事前に最適な階にエレベーターを移動させるとかしてほしい。

こづさん住民の顔と名前、家族構成などを全員覚えてくれて、一人ひとりに合った対応をしてくれる、高級ホテルのコンシェルジュのような存在だったらいい。

vermontさん規則を守らない、たとえば入り口付近で遊んではいけないと何度も注意を聞かないお宅に自動的に手紙を送る等(管理人さんは嫌なことを言いたくないようで、注意していない様子)。AIなら感情的にならず、角がたたないので。

【専有部分】
〇生活の向上

こめすたさん生活備品の消費サイクルや寿命を計測して最適タイミングで補充する、あるいは補充の提案をする。

miat77さんAIお掃除ロボ、冷蔵庫内のあるものでの自動こんだてプラン。(同様の意見多数)

あんかけさん電力消費と快適性の最適化を自動で行う。例えば、事前にエアコンを稼働させ、帰宅時の急激な冷暖房をさけ、電力消費と快適さをバランスとるなど行う。また、不在時には電気の消し忘れなどをAIで判断し、スマホなどを通じてお知らせして、遠隔で家主がスイッチを切るなど行う。

きららさん外の明るさを判断して、自動的にカーテンを開閉してくれて、めざましCallで起こしてくれる。

ツッチーさんIoTをイメージします。テレビを見たいと言ったらテレビの電源をONする、暑いと言ったらエアコンを適温でつけてくれてくれる、コーヒーを飲みたいと言ったらコーヒーを煎れてくれるなど生活をサポートしてくれることを期待する。

ゆりゆりさん家具配置の自動提案。

ちーこももさん自宅で生活するだけで健康診断ができ、体調が悪い時、総合病院等に画面とかで相談できるシステムがあるとうれしい。

〇セキュリティの向上

けんぴさん何か異変があったとき、自動で離れた場所に住む親せきに連絡を取ってくれる。(同様の意見多数)

mercuryさんドアの施錠忘れに気がついてくれる。

rose2002さん部屋カギが見えない時、スマホや電話を使って探すことができると便利。

のぞみさん高齢者の見守りサービスと、いざという時の緊急連絡や通報。

〇そのほか

mikeさんマンション専有部の故障に対して修理方法の検索システムと修理業者の検索及び概算修理価格の見積もりシステム。

myd802さんマンション内で火災が発生した場合の適切な避難経路をアドバイスしてくれる。そのため、火事の原因になる要素、例えば居室での喫煙時のヤニ量を天井側で感知し、あらかじめ火事の発生しやすい居室を割り出し、該当居室はもちろん隣室にも警告してくれるコンシェルジュ。高年齢者の居室がある場合、火事等の避難に補助が必要か判断するコンシェルジュ。

共有部、専有部ともに、期待することは多岐に渡りました。災害時の安否確認などは大勢が暮らすマンションならではの切実なニーズなので、すぐに実現できれば助かりますね。一方で専有部については、個人情報漏洩の心配や、プライベートまで管理されることへの嫌悪感により、導入を反対する意見も数多くありました。

OIDOSさん専有部の情報を漏洩することには特に反対なため、なし。

きたっちさん専有部は、マンションの区分所有者のものであるため、AIコンシェルジュに頼る部分は少ないと思います。AIコンシェルジュよりも畳が古くなった、ふすまを子どもが穴をあけてしまった、買い替えたいといった、ありきたりな質問に安価で安心な業者を紹介頂いたほうがマンションに長く住む価値が生まれると思います。

▼大学生がAIを導入した未来のマンション像を語りつくした記事もあります。併せてご覧ください。
「大学対抗!AIで変わるミライのマンションを描こう(前編)~妄想マンションvol.1~」

まだまだ実証実験の段階のAI管理員/コンシュルジュ。人同士だからこそできる部分はそのまま残してAIの技術を適材適所で利用する――両者でマンションライフの快適さを追求していかれたらいいですね。

文:Loco共感編集部 野嶋敦子

2018/07/17

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アンケートレポート

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