魅力は野菜にある?マンション居住者に聞く食材宅配サービスのメリット・デメリット

食の安全や美味しさの観点から、野菜を中心とした食材宅配サービスが人気です。食材宅配サービスを利用しているマンション居住者は、どんなタイプのご家庭で、どういうポイントで選んでいるのでしょうか?
マンション・ラボが実施した「野菜の購入に関する意識調査」アンケートから見えてきたメリットとデメリットについてご紹介します。また、食材宅配サービスを提供する会社にもお話を伺いました。

食材宅配サービスを利用せず店舗で野菜を購入している人が約90%!
理由は「必要性を感じていない」「受け取りが面倒」だから。

さまざまな会社から提供されている食材宅配サービスは、美味しさや食の安全性、そしてネットで簡単に注文できる点で、最近人気です。

一方で、「野菜などの生鮮食品は、実際に自分の目で確かめないで買うのは不安」という人がいるのも確か。

では、マンション居住者は、どのくらいの人が宅配サービスを使っているのかについてアンケートを実施してみました。

アンケート概要
実施期間 2015年4月13日~2015年4月20日
調査方法 インターネット(マンション・ラボ)
対象者 マンション・ラボ リサーチ会員
有効回答数 3,127

引用の際は、こちらからマンション・ラボまでご連絡ください

Q.あなたは主にどのような方法で野菜を購入していますか?(N=3,127)

グラフ読み込み中...

結果を見ると、意外にも「野菜はスーパーや八百屋の店舗で購入する」という人が約90%でした。他に「ふだんの常備野菜はスーパーで買い、美味しそうなものを宅配サービスで購入する」という、共存スタイルで利用している人もいました。

宅配サービスを使っていない方の理由はというと、

・ スーパーが近くて必要ない。
・ 自分の目で見て買いたい。
・ 宅配を受け取る時間がない。
・ 量が多すぎるから。
・ スーパーなどと比べるとコストが高い。

というものでした。

しかし、食の安全性や美味しさの点で野菜を選ぶ意識の高い人々が、食材宅配サービスを定期的に利用しているのも確かなようです。食材宅配サービスを利用している人々は、どういう理由で利用しているのでしょうか? 具体的に探ってみましょう。

食材宅配サービス利用者は「食の安全性」「美味しさ」「利便性」重視

食材宅配サービス利用者を年齢で分けると、30代後半が「利便性」、30~40代が「価格」、40代後半~50代は「食の安全性」、50代以上は「健康志向」をポイントとして選んでいるようです。

「安心。美味しい。生産者の活動も知ることができる」
「有機野菜や無農薬野菜を多く扱っていて、安心だから」
「電話で注文、即日配達、玄関まで届けてくれる」
「家まで届けてくれるのが便利」
「子供に安全な食品を数多く扱っているため」

という利用者の声から、安全性と利便性、品質が高く評価されているのがわかります。
また、利用者ではお子さんのいる家庭が特に多く、子育て世代が「食の安全性」にこだわっているのがわかります。

食材宅配サービスを利用している人からの評価が高いとはいえ、まだまだ活用している人は少ないというのが残念ですね。実は、マンション・ラボスタッフの一人は、野菜好きの食いしん坊。各種宅配サービスを使い分けて美味しい野菜をお取り寄せしています。

特に、週に一回旬の野菜が届く野菜ボックスなどは、どんな野菜が入っているのかが楽しみでもあるとのこと。作ったことがないレシピにも挑戦して、食生活の幅が広がった聞きました。食材宅配サービスをうまく活用すれば、きっと豊かな食生活が得られるはずですね。

そこで食材宅配サービスの専門家に、メリットとデメリットについて伺ってみました。

 食材宅配サービスの「豊菜JIKAN」様に宅配のメリットを伺いました

「豊菜JIKAN」を提供する、株式会社ジカンの代表取締役 小森谷 正さん。

─まだまだ食材宅配サービスを利用していない人が多いというアンケート結果をご覧になって、感想はいかがですか?

小森谷さん「生鮮品は自分の目で鮮度を確かめたいという方が多いのもよくわかります。しかし、実は産地直送の宅配サービスの方が、一般流通などと比べると格段に鮮度がいい場合もあります。こういうメリットをご存じではない方が多いということは、逆にこれから利用するお客様が増える可能性を感じますね」

─それは知りませんでした。そんなに鮮度が違うのですか?

小森谷さん「一般的な流通システムですと、一旦集荷した作物が中継地の保冷庫に集められて、そこから分配されてということになりますので、収穫から数日以上かかっている場合もあり得ます。『豊菜JIKAN』では、原則として収穫した日の翌日に配送し、翌々日には皆さんの食卓に届くような流れとなっています。やはり獲れたての野菜や果実は、みずみずしさが違いますよ」

豊菜JIKAN(ほうさいじかん)

九州や阿蘇の無農薬野菜・有機野菜や果物を、産地直送で届ける食材宅配サービス。野菜ソムリエが吟味した、安全・安心の食材をチョイスしている。[AD]
http://housai-jikan.com

─食の安全性という点ではどうでしょうか?

小森谷さん「生産物のトレーサービリティという点では、食材宅配サービスは生産者の開示だけでなく、出荷する農産物の土壌の違いや、農薬の有無から散布回数まで細かく調査して情報を開示している場合が多いです。安全・安心できる情報の開示できるという点では、安心できるものだと思います。

私達のお客様は、幼稚園から小学生くらいのお子さんをお持ちの子育て世代が多く、お子さんに安全な食材を食べさせたいということでお選びいただいているようです。お子さんのアレルギーに配慮して、安全な食材を求める方もいらっしゃいます」

産地の味やレシピを知る楽しみも!

─「豊菜JIKAN」は九州・阿蘇を中心とした産地の野菜や果物ということですが、こちらの産地はどんなも特長があるのでしょう?

小森谷さん「阿蘇は、半径50キロ圏内に高低差のある土地が集約されています。冬はスキーもできるほどの寒冷地もありますが、夏は温暖な気候で、露地物の期間が長く、旬を長く楽しめる産地です。特にミネラル豊富な水をたたえる阿蘇の豊かな土壌は、滋養溢れる野菜や果実を育んでくれます」

─阿蘇ならではの野菜はありますか?

小森谷さん「そうですね。初夏にかけては大きな地きゅうりというのが出てきます。それからこれは保存食ですが、旬のタケノコを乾燥させた干しタケノコというのもありますよ。こういう食材の話やレシピについては、ホームページのコラムなどでご紹介しています」

初夏に出回る、阿蘇地方の「地きゅうり」。瓜ときゅうりの間くらいの大きさで、直径10㎝×長さ30㎝ほどもあります。阿蘇では、きゅうりと同じようにお漬け物にしたり、お味噌汁に入れたりするそうです。

阿蘇から福岡にかけてよく食べる「干タケノコ」。乾燥させてあるので水で戻して、どんこなどと一緒にうま煮にしていただきます。旬を保存する地元の知恵ですね。

─食材宅配サービスを通じて、いままで知らなかった地元野菜や、ローカルなレシピを知るというのも楽しみのひとつですね。

小森谷さん「お子さんにとっても食育になりますね。スーパーのようにカットしていない、泥付きや葉付きの野菜そのままの姿でお届けしていますから。もちろん葉も食べられます。泥付きの野菜を洗う手間を惜しまず、旬の食材を五感で感じていただければ嬉しいです」

泥付きの野菜をそのまま届けることで野菜の鮮度を保てるそうです。

メリットとデメリットは考え方次第。自分に合ったサービスを選んでみては?

─いくつかアンケートに挙げられていたデメリットについて、小森谷さんからアドバイスをいただきました。

・自分の目で鮮度を確かめたい!

小森谷さん「宅配サービスの会社は、野菜の目利きでもあります。たとえば当ショップは、野菜ソムリエ協会認定 青果取扱店です。利用するサービスの資格をチェックされてはいかがでしょう?」

⇒食材宅配サービスは、厳選された野菜を取り扱っています。各社でトライアルセットなども用意しているので、一度試して味を確かめるのもひとつの方法ですね。

・ 受け取りが面倒!

小森谷さん「最近の宅配便サービスは、地元密着型で、お客様の在宅に合わせて配達してくれる心遣いもあります。共働きで不在がちなお宅は、利用する宅配便会社にあらかじめ在宅時間と曜日を伝えておくのもいいかもしれません。
私達のサービスでは、平日と週末のどちらかをお選びいただけるようになっていますが、皆さん週末には外出の予定があるので、平日受け取りをお選びになる方が多いです」

⇒宅配サービスならば、重い野菜の詰め合わせも自宅の玄関まで配達してもらえるというのはメリットです。不在時の受け取り指定などができるか調べましょう。

・ 価格が高くない?

小森谷さん「確かに輸送コストはかかりますが、生産者の顔が見えて、無農薬野菜や有機野菜などの安全な食品を買うことができます。その安心料という意識で考えてもらえればと思います。また安全な野菜を生産する農家を応援することもできます」

⇒スーパーでつい無駄なものまで買いすぎたり、電車賃を使って都心へ買いに出かけたりすることを考えると、コスト高とは言い切れないかもしれませんね。

─こうしてみると、メリットもデメリットも考え方次第ですね。「豊菜JIKAN」さんもネットを通じて注文するサービスですが、それについてはどうお考えですか?

小森谷さん「先ほども申し上げた通り、ネットよりも、自分の目で見て買いものしたいという気持ちはよくわかります。特に女性はそうですよね。
しかし近い将来には、ネットを介した買い物でも、たとえばチャットやテレビ電話を通して、相手の顔や生産物を見て、コミュニケーションを交わしながら買えるシステムが生まれてくるかもしれませんよ。
“この野菜はどうやって食べればいいの?”なんて、八百屋のおじさんに聞くように、気軽にコミュニケーションができるシステムがあれば、もっと身近なサービスになっていくでしょうね」

季節の旬の大切さ、食べることが健康維持へつながる

ミネラル豊富な水をたたえる阿蘇地域。湧き水を利用した山葵棚。

─最後に、これから安全な食材に関心を持つ方へメッセージをいただけますか?

小森谷さん「自分が選んで食べるものは、そのまま自分の体をつくってくれます。生命力溢れる新鮮な野菜を食べると、季節の旬の野菜のパワーを体に取り込んでいる!という感じがするはずです。
食べることは、すなわち生きること。その大切さを感じながら、ご家族を健康にするための、安全で美味しい食べものを選んでいただければと嬉しいですね。私達も農家の方々と協力して、皆さんが健康で美味しく食べるための野菜や果実をご提供していきたいと思います。」


安全な食材や美味しさを手軽に届けてくれる食材宅配サービス。メリットもデメリットもよくわかったので、まだ試したことのない方は一度トライしてみてはいかがでしょうか

2015/06/22