マンション住民の地震対策、 積極的な取り組みが急務!

みなさん、こんにちは。今回は、マンションの地震対策に関するアンケート結果をご報告します。

首都直下地震の発生と大きな被害が心配されている中、現在の防災対策や意識についてうかがいました。

3月11日で東日本大震災より3年が経ちます。いま一度、みなさんが「防災」について考え、備えていただくために、このレポートが少しでもお役にたてば幸いです。

アンケート概要
実施期間 2014/1/17 - 2014/1/22
調査方法 インターネット(マンション・ラボ)
対象者 マンション・ラボ リサーチ会員
有効回答数 2,761

引用の際は、こちらからマンション・ラボまでご連絡ください

まずはじめに、大地震が発生した際の「生き残る自信」と、大地震が発生した際の「不安」についてうかがいました。

約半数の方が「大地震が発生しても生き残る自信がある」と回答

Q1.あなたは大地震が発生した際、生き残る自信はありますか?(N=2,761)
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地震が起きて不安なこと 1位は「家族の安否」

Q2.東日本大震災当時を振り返ってみて、今後大地震が発生した場合、どのような点に不安を感じますか?(N=2,761)(複数選択可)
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「生き残る自信がある」と答えた方が半数を超えたものの、45%もの方が不安を感じていることがわかりました。不安を感じる点については、「家族の安否」が最も多く、次いで「マンションの倒壊や損壊」、「自宅での被災生活」となりました。不安を解消するためにも、ぜひ積極的に取り組んでほしいと思います。

それではここより、まず個人での防災対策(自助)として大切な「家具の固定」そして「備蓄品の準備」についておうかがいした結果をご紹介しましょう。

家具の固定をしている・していない人の割合はほぼ半々

Q3.ご自宅の地震対策として、家具や家電を固定していますか?(N=2,761)

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Q3で「固定している」と回答した方にお聞きしました。

Q4.固定をしている家具や家電を教えてください。(複数選択可)(N=1,349)

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Q3で「固定していない」と回答した方にお聞きしました。

Q5.家具の固定をしていない理由をお選びください。(複数選択可)(N=1,349)

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家具の固定については、実施している・していない方が約半数ずつという結果になりました。固定しているものとしては、食器棚や本棚、タンスなどの大型の家具やテレビが多いようです。倒れると大きな被害につながるものを優先に行っているということでしょうか。ただ、大地震の際は大型家具だけでなく、小さな家具や電化製品も凶器となる可能性がありますので、こちらもぜひ備えていただきたいと思います。

一方、家具の固定を行っていない方の理由としては、「面倒」「必要性を感じない」という回答が多い結果となりました。想定外の被害がおきる可能性もあるため、マンションだからと過信せずに、ぜひ家具の固定を行っていただきたいと思います。

住まいの備蓄、約8割の方が準備をしている

Q6.ご家庭内では、大規模な災害に備えた備蓄品(水・食料・生活用品・防災グッズなど)を用意していますか?(N=2,761)

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Q6で「用意している」と回答した方にお聞きしました。

Q7.用意をしているものであてはまるものを教えてください。(N=2,089)

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Q6で「用意していない」と回答した方にお聞きしました。

Q8.災害に備えた備蓄品などを用意していない理由として、当てはまるものをお選びください。(複数選択可)(N=672)

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備蓄品類については、約8割の方がご家庭内でなにかしらの備蓄をしていることがわかりました。東日本大震災の際には、都心部でも日用品や食料品が不足する事態も起こりましたから、そういった実体験が影響しているのでしょう。

用意されているものとしては、「飲料水」や「食料品」「非常用照明」「ラジオ」などが多いですが、気になったのは「簡易トイレ」を準備されている方が少ないということ。マンションではトイレが使えなくなる可能性があり、実際に被災したマンションの方からも、一番困るのは「水」と「トイレ」という声が多くきかれます。ぜひ「災害用トイレ」もしっかりと準備しておきましょう。

一方、備蓄をしていない方の理由としては「収納スペースが足りない」「どのくらいの量を用意すればいいかわからない」という回答が最も多い結果となりました。確かに戸建てに比べて収納スペースが少ない面はあると思いますが、これから春に向けて模様替えや衣替えの時期を迎えますから、この機会にあわせて整理整頓をして、少しでもの備蓄品を保管できるよう、工夫してみてはいかがでしょうか。

地震が起きてもっとも不安なことは「家族の安否」。。。のはずなのに、災害時に備えて家族との連絡方法を決めている人は少ない、という矛盾が

Q9.お住まいの地域で災害が起きた際の、家族の集合場所や連絡方法を決めていますか?(N=2,761)
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Q1で地震が起きた際に最も不安なことが「家族の安否」だったにもかかわらず、家族との集合場所や連絡方法は決めている方は40%にも満たないことが分かりました。東日本大震災のように、携帯電話がつながらない、といった可能性も大いに考えられます。そんなときに家族の安否をどのように確認するか、もう一度ご家族で話し合ってみてください。家族の安全が速やかにわかれば、離れていても落ち着いて行動ができ、結果として被害が軽減されることにもつながります。

さて、続いてはマンション全体での防災対策についてうかがった結果をご紹介しましょう。

防災訓練への参加率は約40%台。今後の参加を期待

Q10.あなたは、お住まいのマンションで実施される防災訓練に参加したことがありますか?(N=2,761)

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Q10で「参加している」と回答した方にお聞きしました。

Q11.防災訓練には、どなたと参加していますか?(N=1,124)

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Q10で「参加していない」と回答した方にお聞きしました。

Q12.今後、防災訓練に参加したいと思いますか?(N=1,637)
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現状、防災訓練に参加していない方が多いようですが、参加したいという方は多いようです。マンションによっては、マンネリ化などで参加率が低いといった課題を抱えるところも多いとききます。どのような内容の訓練であれば参加したいかをアンケートでおうかがいしたところ、「消防体験など参加型の防災訓練」「マンション内設置の防災機器使用法」「インフラが停止状態の場合のシミュレーション」「実際に広域避難所に行く。その時たとえば建物が倒壊していることなどを想定して難所を回避しながら行くなど」「マンションの備蓄品の配布方法や簡易トイレの設置方法、居住者の安否確認方法など、災害がおきた場合マンションはどこまで機能できるのかがわかるような訓練であれば積極的に参加したい」「避難場所の見学など、実際の地震時の想定を体験できるような訓練」などの意見が寄せられました。マンション全体の防災訓練は、いざという時に助け合える機会をつくる大切な取り組みでもあります。ぜひこのような意見も参考に、一人でも多くの住民の方が参加される訓練を検討されてみてはいかがでしょうか。

マンションで用意している防災備蓄食料や防災備蓄品について、住民の関心の高さは・・・?

Q13.あなたのお住まいのマンションでは、防災備蓄食料(非常食、飲料水など)が用意されていますか?(N=2,761)

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Q13で「用意されている」と回答した方にお聞きしました。

Q14.マンションでの防災備蓄食料は何日分備蓄されていますか?(N=966)

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Q13で「用意されている」と回答した方にお聞きしました。

Q15.マンションでの防災備蓄食料の内容(種類や数量)をご存知ですか?(N=966)
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Q16.お住まいのマンションで防災備蓄品(救助用具、医療品、毛布、簡易トイレなど)が用意されていますか?(N=2,761)

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Q16で「用意されている」と回答した方にお聞きしました。

Q17.マンションの防災備蓄品の保管場所をご存知ですか?(N=752)

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Q16で「用意されている」と回答した方にお聞きしました。

Q18.マンションの防災備蓄品の内容をご存知ですか?(N=752)
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続いて、マンション全体で備えている防災備蓄食料や備蓄品についてうかがいました。用意されているマンションが少ないうえに、「わからない・知らない」という回答が多いことに驚きました。せっかく備わっていたとしても、その内容がわからなかれば、いざという時に利用できない可能性もあります。また、過信しすぎて個人での備えが疎かになり、困った事態になることも考えられます。みなさんも、ぜひ自分ごととして、マンション全体の備えについて確認してみましょう。

入居者名簿や防災マニュアルが準備されているか?多数が「わからない」

Q19.お住まいのマンションには、災害時に活用可能な入居者名簿が準備されていますか?(N=2,761)
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Q20.お住まいのマンションには、防災マニュアルが準備されていますか?(N=2,761)
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災害時に住民同士で速やかに協力し助け合うために必要な「入居者名簿」と「防災マニュアル」。整備されているマンションも徐々に増えているようですが、本アンケートの結果としてはまだまだ少ない結果となりました。また、用意されているかが「わからない」と回答した方が非常に多いことも気になります。いざという時助け合える環境づくりをもっと意識しあい、整備されるマンションが増えるといいですね。

Q21.お住まいのマンション内に、いざという時に助け合える友人・知人はいらっしゃいますか?(N=2,761)
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最近防災面でも重要視されている「マンションコミュニティ」。ゆるやかなご近所とのお付き合いをして、いざという時にも助け合える環境をつくっておくことは、大地震を経験されたマンション住民の方も重要だといいます。ですが、60%以上の方が助け合える友人や知人が「いない」と回答されました。確かに近隣だけにお付き合いの方法も難しく、また、互いに干渉しないこともマンションに住むメリットであるものの、「防災」の観点から、もう少し住民同士のつながりができるといいのではないか、と思います。

最後に、今後どのような地震対策を行っていきたいかをうかがいましたので、いくつかご紹介したいと思います。みなさんのこれからの防災対策の参考にしていただければ幸いです。

「免振マンション」と言うことで安心しているが、家具の転倒防止措置など、考える必要があると思う。おかちゃん

マンション内での防災備蓄品について管理組合で話し合い備えをし、居住者同士の助け合いの方法も明確にしてほしい。ぱこ。

いつ起きるのかわからないので、出先での避難場所の確認もしておきたいと思っています。たかくら3

ペットを飼っているので、被災した際にペットが食べ物や飲み物のの心配がなく飼い主と一緒に暮らしていけるためには何を準備しておいたら良いかを考えています。ウメマツ

火事を出さないこと。マンションなので、自分がいくら対策していても、1軒でも火を出してしまうとアウトなので。大災害時は消防車等が来てくれる可能性はほとんどない。os3t

理事会だけでマンション運営は無理なので、サブコミュニティとして防災委員会等を立ち上げたいと思う。みけ


いかがでしたでしょうか?

今回のアンケートで、みなさんが「不安」でありながらも十分な対策を講じていないという、矛盾があるように感じました。「誰かが助けてくれる」「なんとかなる」という気持ちでは、不安はいつまでも払拭することはできないち思います。一人ひとりが、自分ごととしてしっかり捉えできる範囲でも備えをしておくことで、はじめて地震に対して前向きに立ち向かうことができるのではないでしょうか。

マンション・ラボでは、今後も皆さんの防災に役立つ情報を引き続きお伝えしていきたいと思いますので、ぜひご覧ください。最後に、今回のレポートをご覧いただきまして、誠に有難うございました。

2014/03/05

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リサーチ研究員

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