2011/4/1~5/10の間に「マンション・ラボ」で実施した「震災チャリティアンケート」に多数のご協力をいただき、ありがとうございます!
今回は、この春一部エリアで実施された「計画停電」を体験した方からの貴重なご意見もいただくことができ、マンションにとって想像以上に大きな影響があったことがわかりました。
今回のアンケート結果をまとめましたので、これからの防災に活かしていけたらと思います。
アンケートについて
・実施期間 | 2011/4/1 – 2011/5/10 |
・調査方法 | インターネット(マンション・ラボ) |
・対象者 | マンション・ラボリサーチ会員(マンションにお住まいの居住者) |
※紹介したコメントは一部編集しています。
※義援金の寄付につきましては、チャリティーアンケート第2弾(8/3まで実施)とあわせて、あらためてご報告いたします。
※引用の際は、マンション・ラボまでご連絡ください。ご連絡先はこちら
マンションならではの停電による影響 ~専有部の場合~
計画停電を経験した20%の方に、ご自宅内の影響についてお答えいただきました。
「インターネットやテレビなどの情報収集ができなかった」「家電が利用できず家事ができなかった」という項目は想像しやすいものの、停電により「断水する」というのは、想定していない方も多いのではないでしょうか。
マンションの場合、給排水のシステムを電力で稼働させているところが多いのですが、普通に暮らしていてそこまでご存じの方はほとんどいないのではないでしょうか。まさにマンションならではの影響といえるでしょう。
停電の意外な影響
驚きなのは、停電すると断水する、ということ。22階に住んでいて、断水して水を買いにいったらどこにもない。さらになんとか見つけて買っても、今度はエレベーターが動いてないから階段で上ったという方も。
他にも「ガス湯沸かし器も電気と連動しているため使えなかった」「インターフォンが使えず来客者が来たかわからなかった」という実体験に基づくコメントもいただきました。意外な影響を、あらかじめチェックして、積極的に「防災」に挑戦していきましょう。
マンションならではの停電による影響 ~共用部の場合~
次に、マンション共用部分への影響についても答えてもらいました。
もっとも深刻な影響を与えたのが、停電による「エレベーター」の停止。低・中層階のマンションでも、普段使わない階段の上り下りは、想像以上に精神的・肉体的な影響を及ぼしますが、高層・超高層にもなると、階段の使用は非現実的かもしれません。特に小さなお子様や要介護者のいる方や、水や食料などの重い荷物を抱えての上り下りは、他の方の手助けがないと非常に困難な状態になることが想像できます。
またエントランスやカードキーの停止、共用部照明の停電など、防犯面での課題も深刻です。実際の停電時には、住民同士で協力して見廻りを行うなど、対策が必要な部分だと思われます。
そのほかにも「機械式の駐車場が使えず車の入出庫ができない」「宅配ロッカーが使えない」など、マンションならではの影響もあったようです。
エレベーターの重要性をあらためて認識!
エレベーターはいわば「マンションの大動脈」。そのエレベーターが使用停止になるということは、マンション生活の機能が停止するということです。特に高層階に住む人は、よほどの体力がない限り上り下りは厳しい・・・。多めに水や食料の備蓄をしておくなどの準備をしておきたいところですね。
あとは防犯面。マンションはセキュリティ対策が充実しているが、使用できなくなるとその反動はとても大きいです。「郵便受けの辺りも、駐車場も真っ暗になった」「非常階段は停電後1時間程度は非常電源で照明があるが、以降は真っ暗になる」というコメントもあり、特に夜間は不安を感じた人も多かった様子。いざというときのために、普段から住民同士の交流を深めて防犯対策を考えておくことが必要ですね!
2011/06/21