マンションでの「シェア」を仕掛ける人たち

このコラムではこれまで、様々なタイプの「シェア」の取り組みをご提案してきましたが、今回は少し視点を変え、現在、マンションで実際に行われている素敵な「シェア」についてご紹介したいと思います!

「シェア」の仕掛けで住民のコミュニティづくり

リノベーションしたマンションで、様々な「シェア」の取り組みが行われていると聞きつけ、お話をお伺いしたのは、中古マンションの「一棟丸ごとリノベーション」事業を展開する、株式会社リビタの長瀬徳之さんと、木内玲奈さん。

株式会社リビタの「一棟丸ごとリノベーション」事業では、その名の通り、既存のマンションや企業社宅等の共用部分も含めた全体をリノベーションし、分譲マンションとして販売しています。

日本の住宅が新築されてから取り壊されるまでの年数は平均約30年と言われていますが、鉄筋コンクリート造の建物は適正なメンテナンスをし続けることで100年以上も維持することが可能です。

人が長く、快適に住むことのできる住宅をつくることは、建て替えによる地球環境への負荷を減らすだけでなく、住み替えによる経済的負担の軽減、また地域コミュニティの形成がスムーズになるなど、様々な利点があります。

株式会社リビタは、人が長く、快適に住むことのできる住宅をリノベーションによってつくるため、建物の大規模修繕だけではなく、共用部の充実にも力を入れています。

物件の特性や地域性を考慮し、多くの人が使いやすく、人の集まる共用部をつくることは、物件の付加価値となるだけでなく、そこから住民同士のコミュニティが生まれやすくなります。

住民のコミュニティが存在することは、建物の維持管理においてもプラスになり、「長く、快適に住まう」ことに大きく貢献する…という好循環につながるのです。

共用部に「シェア」の仕掛けがあることが、住民同士のコミュニティづくりにつながっている…そんな事例をご紹介します!

「ブックシェア」ライブラリー @リノア南浦和

リノア南浦和のエントランスホールの壁には、大きな本棚が設けられています。様々なジャンルの本が並んでおり、住民の方々が自由に閲覧できます。

これらの本、入居時に行われた「ライブラリーをつくるワークショップ」で、ブックセレクターの江口宏志さんが35世帯100名以上の住民一人ひとりのためにセレクトしてくださったもの。

選ばれた本を名刺代わりに入居者同士が自己紹介を行ったり、本をきっかけに会話が始まったり…。「ブックシェア」からつながりが生まれる、そんなライブラリーになりました。
入居から2年ほどたった現在も、ライブラリーの人気は健在とのことです!

共用部に本棚を設置し、住民それぞれが本を持ち寄る「ブックシェア」は、手軽に始められるマンションでの「シェア」の取り組みですね。

持ち寄った本について紹介するイベントなどを行うと、それがきっかけとなって本棚がより充実しそう!
次回も引き続き、マンションでの素敵な「シェア」の事例をご紹介します!

参考:株式会社リビタ
http://www.rebita.co.jp/

2013/05/31