シェアのためのコミュニケーション~人柄がわかる関係づくり~

前回のコラムでご紹介した、「おとうさんのヤキイモタイム」。このWebサイトの右側に貼られている、「みんなでカブリケーション」というバナーがとても気になりました!

Webサイトに貼られていたバナー。

ということで、引き続き、「おとうさんのヤキイモタイム」の企画運営・呼びかけをしているNPO法人ハンズオン!埼玉の西川正さんにお話を伺いました。

インタビューのため、ハンズオン!埼玉の事務所にお伺いすると、何やら頭に装着する被り物がたくさんストックされていました。

かぶるとぬげる!?

西川さん:『「カブリケーション」というのは、被り物とコミュニケーションからつくった造語です。

「おとうさんのヤキイモタイム」はもちろん、ハンズオン!埼玉が関わっている行政の会議などでも、主催者の方やその場のまとめ役の方に、このような被り物をしていただいています。時々場が凍ることもありますが(笑)、大体はみんなが笑ってなごむので物事を進めやすくなります。これが「カブリケーション」です。

また、被り物には、笑いを生むという以外に、「かぶるとぬげる」効果も大きいんです。「おとうさんのヤキイモタイム」をはじめ、地域活動の中では、特に「おとうさん」が強く持つ傾向のある、社会的な立場や企業での役割をいったん外して「一おとうさん」として、「一市民」として取り組む必要があります。

「かぶり」物をすると、そういったものが上手く「ぬげる」のだということが、これまでの取り組みを通してわかってきました。

社会での立場を離れて、人柄でコミュニケーションすること。私たちはそれを「カブリケーション」と呼び、様々な被り物を制作し、場面で活用しています。(ちなみにこのサツマイモの被り物、手作りなんです。)』

親が「人柄」を知り合うことで、子どもも安心して過ごせる

西川さん:『自分自身の子育て経験を通して、特に子育てにおいては、親どうしで「人柄がわかっている」関係をつっておくことはとても大切だと感じました。

子どもは遊びの過程で喧嘩をしますし、友達に怪我をさせたり、させられたりというのが日常的に起きます。

そのようなとき、人柄のわかった親同士であれば、「ごめんね、うちの息子が…」ですみますが、知らない親同士だと不必要に恐縮してしまったり、疑心暗鬼になったり。

親同士が「お互いさま」の気持ちで、子どもたちを見守る関係がないと、子どもたちはのびのびと、子どもらしく過ごせないと思います。

これは何かを「シェア」するときと同じですよね。空間やモノ、時間も、「人柄がわかる」関係だとシェアしやすいのは、万が一何かあったときも、「お互いさま」と思うことができるという安心感があるからだと思います。』

ハンズオン!埼玉では、「カブリケーション」をはじめとする様々な「人柄がわかる」関係をつくる方法を、「おとうさんのヤキイモタイム」などのプロジェクトに取り入れながら、地域を元気に、素敵にする活動を広げています。

マンションの親子イベントで手作りの被り物をつくってイベントに参加してみる、年に一度は理事が被り物をして公開理事会を開くなど…はじめは抵抗があるかもしれませんが、このような取り組みだけでも、マンションの雰囲気がグッと良くなるかもしれませんよ。

マンションでのシェア活動、コミュニティづくり活動において、ぜひ参考にしていただければと思います!

参考:
ハンズオン!埼玉
http://www.hands-on-s.org/blog/

2013/02/26