子どもたちに夢をつなぐ、憧れのお仕事体験をプログラム【マンション・アフタースクール#10】

皆様、こんにちは。放課後NPOアフタースクールの平岩国泰です。前回より私たちの“放課後プログラム”について紹介させていただいております。今回は先日秀逸だったスタイリストさんのプログラムについて紹介させていただきます。憧れのファッション業界のお仕事を子どもたちはしっかりと体験しました。

少々長文ですが、どうぞお付き合いください。よろしくお願いいたします。

スタイリスト プログラム!

本日はスタイリストプログラム。スタイリストさんに会えるということで、早くから集まりソワソワしている子もいます。お待ちかね!本プログラムの先生、西脇智代さんの登場です。

西脇さんはアーティストやタレントの方を中心にスタイリングをなさっている方です。一緒にお仕事なさった人は、大塚愛さんや宮崎あおいさん、多部未華子さんなどなど…みんなの知っている人ばかりで驚き!

まず初めに、スタイリストについてご自身の経験談も交えてお話していただきました。スタイリストになるには2,3年間アシスタントをする必要があります。その間に人脈を広げたり、スタイリングに関して勉強をしたりします。

アシスタント時代はほぼ休みがなく強い意志がないと辞めてしまう人もいるくらい大変だそうです。

心配そうな顔をしている子もいましたが、そこで先生の「意思をもってそれを乗り越え、頑張ればなれる!」というお言葉。先生自身が乗り越えてきたからこそ、非常に説得力がありました。

次にスタイリストの種類についてお話していただきました。

スタイリストと一言でいえども、ドラマ専門、CM専門、タレント専門、雑誌専門など様々な選択肢があるそうです。まずは、自分が“どのようなスタイリストになりたいのか”考えることが大切です。

そして、どのスタイリストになるにせよ必要なことはチームワーク+自分オリジナルのアイディア です。1人では作品はつくれません。監督さんやアーティストさん、ヘアメイクさんと協力して作り上げることが必要とされます。みんな真剣にメモをとっています。すごい集中力です。

ここで、先生の過去のお仕事として大塚愛さんのプロモーションビデオを観ました。4つの作品を観ながら、そのときの仕事やエピソードを話してもらいました。

スタイリスト講座

プロモーションビデオの撮影は24時間かかることも珍しくなく、さらに現場で何が起きるか分かりません。しかも現場での要求に対して「できません」はNG!ハードですね…それでもなぜスタイリストは面白いと感じるのか。それは、トータルでみたときに、みんなが1つになったことによってできた作品に感動するからだそうです。

さて、先生に今年の春の流行を教えてもらった後、いよいよ別教室に用意されたプレスルームに行ってスタイリング体験!

5人一組になってまずは服選び。先生にアドバイスをいただきながら真剣に選んでいます。

服選び

始まりだすと止まりません!

まるでバーゲン会場のような一面も…

服選び

みなさん丁寧に扱いましょう!プレスルームからは服を“お借り”するので、しっかり元のようにしないと次に貸してくれなくなる可能性もあるのです。なんとか各チームスタイリングを終え、本日のプログラムは終了!時間めいっぱいまで頑張りました。

さて第2回です。

まずは、スタイリストさんのお仕事、タグ書き・底ばり・アイロンがけ・着替えを体験。タグ書き→服についているタグをメモします。スタイリストさんは通常洋服を借りているそうで、このタグがなくなると買い取らなければいけなくなってしまいます。どの服にどのタグがついていたかがわかるよう、メモするポイントを聞きました。

底ばり→モデルさんがはく靴の裏に、ガムテープをはります。これは、借りている靴を汚さないよう、また撮影のときは白いシートをひいているのでそれを汚さないようにする役割があります。靴を、傷つけないようにハサミで切ります。

何足か底ばりして、みんな慣れてきました。

底張りとアイロン掛け

アイロンがけ→スチームアイロンを使います。わざとシワを残したりするそうです。

そのシワにも、ふわっとしたシワ、きちっとしたシワなどがありアイロンがけも、スタイリングの一部なんですね。みんな着た姿をイメージしてアイロンがけをしています。着替え→モデルさんが着る順番に洋服を渡します。着やすいように手渡し方も考えました。

いよいよモデルさんの撮影を見学。

先生は、カメラマンさんと同じ視線で、モデルさんの服をチェックしていました。

何枚か撮影したらパソコンでチェックします。最後に素敵なプログラムを創ってくださった先生からの言葉がありました。

“夢を持つこと、そしてそれを追い続けること”
そのきっかけを私たちも少しでも多く創ることができたら、と考えております。 「マンションでも?」

いかがでしたでしょうか?スタイリストさながらの体験を子どもたちはいたしました。現場の臨場感を出来るだけ再現しました。子ども合わせの簡単な内容にはしませんでした。最後に子どもたちの発表の場も用意しました。このあたりが私たちのプログラム作りのノウハウです。ぜひマンションアフタースクールでも参考になさってください。

これからもたくさんの夢に出会うプログラムを作っていきたいと思います。

今回のコラムはここまでにいたします。次回以降もどうぞよろしくお願いいたします。


平岩 国泰
hiraiwa@npoafterschool.org(皆様、お気軽にご連絡くださいませ)

2011/06/21

プロフィール

平岩 国泰

放課後NPOアフタースクール代表理事。1974年東京都出身。1996年 慶應義塾大学経済学部卒。2004年長女の誕生を機に放課後NPOアフタースクールの活動開始。日本初の“放課後NPO”の活動は、100種類以上の“放課後プログラム”が誕生し、1万人以上の子どもが参加。グッドデザイン賞(2年連続)他各種受賞。