放課後スクールバス、東北に走る!【マンション・アフタースクール#9】

皆様、こんにちは。放課後NPOアフタースクールの平岩国泰です。

震災後に迎えた新年度、まだまだ避難している子もいますが、首都圏の学校はだいぶ落ち着いてきたかな、という印象です。私たちの“放課後プログラム”も少し遅れましたが、今年の活動を活発に始めております。今回のコラムから最新のプログラムの事例を紹介していきたいと思います。

まず今回ご紹介したいのは、“放課後スクールバス”の取り組みです。被災地へ市民先生とご一緒してプログラムを開催してきました。そちらの様子をレポートいたします。

市民先生とともに東北へ

“放課後スクールバス”が先日東北へ走りました。これはかねてより仲良くさせていただいているアサツー ディ・ケイの社員の方々との共同企画です。被災地で子どもたちの遊びが課題になり始めている、ということでバスを仕立てて行ってきました。

今回の放課後プログラムの先生は、けん玉の日本チャンピオンである秋元さん、NHK教育テレビ「つくってあそぼ」造形スタッフのいしかわさん、山田パンダカンパニーに所属するミュージシャン元就さん。

仙台市若林区に向けて、早朝に3台のバスが東京を出発しました。バスには放課後スクールバスのロゴを貼り、みんなでTシャツを着用。

放課後ハイスクール・Tシャツ

14時前に現地に到着し、早速テントを張ってプログラムの準備。まずは1つ目のプログラムを開始!

けん玉チャンピオン秋元さんによる、けん玉プログラムが開催されます!基本の大皿小皿に加えて、日本チャンピオンの技が連発!

けん玉プログラムにて

「えー!すごい!」

と歓声を上げ、まわりからは拍手喝采!子どもたちは身を乗り出してけん玉をじっと見つめております。周りで見ていたおじいさんやおばあさんも驚きの表情で秋元さんの技を見ていました!その後はしばらくけん玉の講習会。どうやったら上手く乗るかを、みんな一生懸命教わっていました。

雨が徐々に強くなってきたので、次は室内に移動し、折り紙タイム。

とその前に、つくってあそぼのわくわくさんからの子どもたちに応援メッセージが登場。今回のためにわくわくさんがつくってくださいました!本当にありがとうございます!

「つくってあそぼ」のいしかわさんは、かわいらしい指人形づくりを子どもたちと。パンダ、ねこ、ぶた、好きな動物をつくるのですが、あっという間につくれます。折り紙を持参した子も嬉しそうに、自分の好きな動物をつくり、目や鼻、耳を描いていました。

完成品はこんな感じ♪指人形なので指に装着して遊べます!

1日に連続して3つのプログラムを実施するのは、今回が初めて。そろそろ子どもたちも疲れてくるかなと不安ではありましたが、そんな心配をよそに子どもたちは元気に外へ飛び出します!さぁそれでは、元就さんと一緒に「むすんでひらいて♪」誰もが知っているその歌をみんなで一緒に歌います!

「そのてを〜・・・」みんなの頭、鼻、菊千代の頭などに触れ、盛り上がりを見せていきます!一番下は3歳の女の子から、一番上は中学生の男の子。年齢など一切関係なく、みんなで一緒にわいわい♪菊千代も一緒に参加し、音楽に合わせて歌うと子どもたちもジャンプに手拍子に歌にノリノリです♪

その後も子どもたちは一生懸命に、雨が降る中、外を走り回っていました!「行ってよかった」と皆が感じたことだったと思います。

今回感じたこと

今回の件で、私たちが改めて実感したのは、“子どもを通じて皆の気持ちがひとつになること”です。今回ご一緒してくれたメンバーや市民先生、また現地で一緒に遊んだ子どもたち、またそれを見て集まってきた大人たち、皆がひとつになりました。やはり子育ては社会の共同事業です。マンションなどの共同住宅も全く同様かと思います。みんながつながる、有力な取り組み候補が“子育て”です。

もう1つ感じたのは、“コーディネーターの重要性”です。今回のこの取り組みに対して、実はバスに乗り切れないほど多くの希望者がありました。そうです。みんな行きたい気持ちがあるのです。そして被災地も困っている方々がたくさんいます。つまり需要も供給もある状態です。しかしながら供給側からは「どこに行って何にするのが最もお役に立てるのか?」という声が聞こえます。だからこそ、皆このバスに乗って行きたい、とおっしゃってくれているのです。

“災害が起きたら皆で助ける”

これについては神戸の震災以降もう確かな意識になりました。次に必要な被災対応力は、

“支援を最適分配すべくコーディネートする”

ということなのではないでしょうか。たくさんのマンションコーディネーターさんが活躍し、普段から皆がつながっておくことで、有事の際の行動がより確かなものになります。“マンションアフタースクール”は有効な災害対策にもなっているのだと思います。

放課後スクールバスは、継続して取り組む予定です。ご興味のある方はぜひおっしゃっていただければと思います。今回のコラムはここまでにいたします。次回以降もどうぞよろしくお願いいたします。

平岩 国泰 hiraiwa@npoafterschool.org

(皆様、お気軽にご連絡くださいませ)

2011/06/07

プロフィール

平岩 国泰

放課後NPOアフタースクール代表理事。1974年東京都出身。1996年 慶應義塾大学経済学部卒。2004年長女の誕生を機に放課後NPOアフタースクールの活動開始。日本初の“放課後NPO”の活動は、100種類以上の“放課後プログラム”が誕生し、1万人以上の子どもが参加。グッドデザイン賞(2年連続)他各種受賞。