アフタースクールプログラムの作り方~プログラムの進め方【マンション・アフタースクール#8】

皆様、こんにちは。放課後NPOアフタースクールの平岩国泰です。今回もコラムを更新させていただきます。アフタースクールプログラムの作り方の第2回~プログラムの進め方です。

プログラムの進め方

前回のコラムで、マンションアフタースクールのコーディネーターのお仕事として下記をあげました。

①     マンション住民のニーズヒアリング
②     市民先生の掘り起こし(マンション内外)
③     マンションアフタースクールプログラムの提案
④     実施準備(告知、募集、材料用意、タイムスケジュール作成)
⑤     実施、サポート
⑥     フィードバック(参加者の声、実施レポートなど)

この進め方を少し詳しく確認したいと思います。

①     マンション住民のニーズヒアリング

こちら、そうですね。まずニーズありきです。マンションの住民の皆様がどんな講座があったら面白いと思っているのか?大人向けなのか、子ども向けなのか?屋内なのか?屋外なのか?都合のいい時間・曜日などはどうなのか?こういったアンケートをとってみるといいと思います。そしてこのアンケート自体が告知にもなります。もちろんアンケートと同時に、住民の方に「どんなお仕事ですか?」「特技のある方は?」と聞いておくのも忘れないようにしましょう。

②     市民先生の掘り起こし(マンション内外)

アンケートと並行して、市民先生探しは始めておくとよいと思います。マンションの住民の他にも、近所に在勤・在住の方などが候補になります。いつも行く近所のレストランやカフェの方などは、よい先生になりそうです。また最初は自分のご友人などを辿ってもよろしいかもしれません。

③     マンションアフタースクールプログラムの提案
④     実施準備(告知、募集、材料用意、タイムスケジュール作成)

この辺りからいよいよ忙しくなります。アンケートや自身での掘り起しの中から、第1回のプログラムの企画を決定し、皆さんに提案します。

告知はメーリングリストなどあると便利なのですが、ない場合は紙のチラシになると思います。チラシを作るのは少々骨が折れますが、内容の面白さがしっかり伝わるといいですね。受付は原則メールで受けるのがいいと思います。私も当初はメールで受付をし、会社員をしながらでも十分準備が出来ました。

そして、人数なども固まってきたら、いよいよ具体的な準備です。材料、当日用意するものなどをリストアップし、準備します。タイムスケジュールもあるといいですね。出来るだけ皆さんが参加できるようなプログラムが理想です。

ちなみに私たちNPOの活動では、必ず子どもたちが自分の手を動かし、体験できる内容にします。そして学んだことを子どもたち自身で発表して終えるように設計することが多いです。

子どもたちの発表の様子~演劇プログラム

子どもたちの発表の様子~演劇プログラム

⑤     実施、サポート

いよいよ実施のフェーズに入ると、コーディネーターはサポート役に徹します。主役は市民先生と参加者。もちろん自分たちも一緒に楽しんでいいのですが、次の動きを予測しながら、準備をしたり司会をしたりした方が上手くいきます。

ちなみにプログラム開催に際して、忘れてならないのが安全性の確保です。アクシデントの危険性の把握から、起きた時の対応まで事前に確認しておく必要がありますし、プログラムの最中も最も注意を払っておくのがこの点です。

⑥     フィードバック(参加者の声、実施レポートなど)

プログラムが終了しました。ひと段落なのですが、ここからが実は重要です。まずはアンケートを必ずとっておいてほしいと思います。今日の感想、今後期待する内容などをとりましょう。これは当日しかできません。

そしてその声は市民先生にフィードバックします。特に子どもからの感想・感謝の声などはとても大事です。市民先生も興味を持ってくれますし、やってよかった、と次への活力になります。

市民先生への感謝のお手紙

市民先生への感謝のお手紙

そして当日の様子をレポートすることも重要です。ブログなどあればよいのですが、難しい場合は紙のレポートを作って、皆さんに配布するか、掲示するかなどになると思います。

ですので、当日のよい写真が撮れているといいですね。よい記録を残すため、写真は私たちもたくさん撮ります。一方で個人情報ですので(特に子どもは注意です)、顔写真を撮ること、それを後日掲載することなどは事前に断っておくことが必要です。

総括いたします

マンションアフタースクールを進める上で、前回はコーディネーターの重要性を、そして今回は具体的なプログラムの進め方をお書きいたしました。以前ご紹介したような全国の団体も、きっと素晴らしいコーディネーターが活躍していることだと思います。

始めてみると確かに面白いやりがいのあるものです。自分自身のネットワークもとても広がります。家庭、職場の他に第3の居場所が出来ます。私たちのNPO法人も自分たちだけでなく、これからたくさんのコーディネーターをご支援していく団体になりたいと思っております。

皆様がご活躍できるように願っております。

今回のコラムはここまでにいたします。次回以降もどうぞよろしくお願いいたします。

平岩 国泰 hiraiwa@npoafterschool.org

2011/06/02

プロフィール

平岩 国泰

放課後NPOアフタースクール代表理事。1974年東京都出身。1996年 慶應義塾大学経済学部卒。2004年長女の誕生を機に放課後NPOアフタースクールの活動開始。日本初の“放課後NPO”の活動は、100種類以上の“放課後プログラム”が誕生し、1万人以上の子どもが参加。グッドデザイン賞(2年連続)他各種受賞。