教えると学ぶを “つなぐ” 事例その1「シブヤ大学」【マンション・アフタースクール#5】

皆様、こんにちは。放課後NPOアフタースクールの平岩国泰です。

このたびの震災で被災された皆さまに対し、心よりお見舞い申し上げます。

これまでの平穏な暮らしや、些細なことに一喜一憂していた日々がいかに幸せであったかを思い起こします。ですが震災が起きて以来、些細なことはもう気にならなくなりました。いかにして被災地の方々のお役に立てるかに、私も日本中の気持ちも集中してきたのだと思います。

1人では生きられないことに改めて気付きました。
人間はみな見えない糸でつながって生きているのです。
事が起きて初めてその糸がくっきりと見えてきたような気がします。

5回目のコラムとなる今回からは、そんな見えない糸を可視化する全国の“つなぐ”事例をご紹介したいと思います。

「シブヤ大学」

シブヤ大学は、こういうつなぐ事例の代表格の存在です。ご存知の方もきっと多いと思います。

(シブヤ大学HP)
http://www.shibuya-univ.net/

シブヤ大学HP渋谷、という街の色々な場所を使って、色々な街の先生が講義をしてくれます。大学と名前がついていますが、参加されるのはそのテーマに興味のある多くの世代の方々。毎月第3土曜日に楽しい授業が数々開催をされています。

実際の2月の授業内容を見てみると…

「世界一周経験者に聞く、一生に一度は訪ねたい世界のあの国、あの絶景!」
「スポーツ業界で飯を食う~好きなことを仕事にするためのヒント~」
「新生活がやってくる!~暮らしのヒントお掃除編~」

といった感じです。面白そうな授業が盛りだくさんですね。この楽しい授業を作っているのが、授業コーディネーターさんです。街の先生を探し、授業として成立させる、そこに生徒さんが集まる、そのことを非常に楽しみながら活動されています。

私も何名かのコーディネーターさんとお目にかかりましたが、皆様本当にユニークで、本当に人が好きな方が多いな、と思いました。このコーディネーターの存在については、後日また触れさせていただきたいと思います。

“放課後ゼミ”の誕生

このシブヤ大学の動きは全国にも拡がっています。札幌オオドオリ大学、京都カラスマ大学、大ナゴヤ大学、琉球ニライ大学、などなど、各地で立ち上がっています。素晴らしいですね。

実は私たちもシブヤ大学で以前一度授業をさせていただきました。そしてそこを受講いただいた方々が独自に“放課後ゼミ”というゼミ活動を始めてくださいました。
http://www.shibuya-univ.net/club/list_seminar.php#09

(放課後ゼミの方の企画による“宇宙エレベータープログラム”)
http://npoafterschool.cocolog-nifty.com/blog/2010/06/post-5717.html

子どもの教育に関心ある方々が集まっていただき、私たちの放課後プログラムなどを作っていただいております。

シブヤ大学は基本的に大人向けですが、これの子ども向け版が私たちの放課後NPOアフタースクールと言えるかもしれません。いずれも学校の授業にはないけれど、学びたいテーマのものを授業やプログラムとして成立させているわけです。

構想中の“マンションアフタースクール”でも、このような様々なテーマで開催されるのが面白いと思います。大人向けも子ども向けも一緒に参加できるのもあっていいと思います。次はどんな先生が!?と住民の皆様が楽しみに待つようなものが出来るといいと思います。

今回のコラムはここまでにいたします。次回も引き続き“つなぐ事例”をご紹介させていただきたいと思います。

次回以降もどうぞよろしくお願いいたします。

平岩 国泰 hiraiwa@npoafterschool.org

2011/04/04

プロフィール

平岩 国泰

放課後NPOアフタースクール代表理事。1974年東京都出身。1996年 慶應義塾大学経済学部卒。2004年長女の誕生を機に放課後NPOアフタースクールの活動開始。日本初の“放課後NPO”の活動は、100種類以上の“放課後プログラム”が誕生し、1万人以上の子どもが参加。グッドデザイン賞(2年連続)他各種受賞。