マンションでペットと暮らす心構え~ペットを迎え入れた後に~

こんにちは、ドッグアドバイザーの高田由香です。前回、今回で「ペットと暮らす心構え」についてお話致します。今回はペットを迎え入れた後の心構えについてです。

ペットと築く信頼関係

ペットを家族に迎え入れたら、まず信頼関係を築くことが大切です。ペットは、知らない場所、言葉の通じない知らない人間との新生活に戸惑っているかもしれません。「この場所は安心、この人たちは安心」と思わせてあげましょう。

ペットが信頼してくれるのは、

・客観的な目を持ち、冷静に状況判断できる人
・自分に都合のよい解釈をしない人、ペットの目線になって物事を考えることができる人
・見返りを求めず無償の愛を注いでくれる人

です。
ペットと信頼関係を築くには、言葉が通じない分日々の態度や行動で示していきます。

ペットの「社会化」ってなんだろう?

犬と暮らす場合についてですが、犬は散歩等で外に出ることが多い分、よその人や犬、外の物や音に接する機会が多いです。いろいろなものに慣らせてあげることができれば、心穏やかに生活できるようになります。むやみに吠えたり噛んだりしない、危険な飛びつきをしない、など人間社会で共存していくためのルールを教えてあげるのは飼い主さんの責任です。

ただ、最近少々気になるのが「社会化」という言葉が独り歩きしている傾向にあることです。
ドッグランで他の犬と仲良く遊べなくては社会化不足、ドッグカフェで何時間も大人しくしていられなければ社会化不足、どんな人にもフレンドリーに接することが出来なければ社会化不足…。社会化不足を解消しようと必死になるあまり、楽しいはずの愛犬との生活を楽しめない飼い主さんが多いのはとても残念です。

犬の社会化は飼い主さんとの信頼関係があって初めてできるもの。信頼している飼い主さんが一緒ならよその犬だって、よその人だって、どんな音がしたってへっちゃら。社会化は無理矢理トレーニングして覚えさせるのではなく、飼い主さんとの信頼関係の中で自然に身に付けるのが一番です。

ということは…犬達をトレーニングする前に、飼い主さん自身が、よその犬にも堂々と接し、どんな人にも明るくフレンドリーに接し、予想外の出来事が起きても地に足をつけて慌てない精神力を身に付けることが先。犬の社会化トレーニングの前に、飼い主さんの社会化トレーニング、と言う感じですね。

生き物と暮らすことは、思い通りにならないこと、予想外の出来事が起きることが当たり前です。飼い主の思い通りにならないことを「わがまま」と片づけず、どうしてそのような行動をするのか、どうしたらそのような行動をしなくなるのかを真剣に考えてあげることが大切です。どんな状況になっても「無償の愛」でペットを包んであげられる飼い主さんが増えることを望んでいます。

プロフィール

writer高田 由香
日本ドッグパーク普及協会認定ドッグアドバイザー。日本ペットマッサージ協会認定ペットマッサージセラピスト。
短大卒業後、証券会社に入社。結婚を機にコーギー2匹を飼い始めるも、しつけに大苦戦。犬について学ぶスクールに通ううちに犬の魅力に取りつかれ、会社を辞めドッグアドバイザーになる決心をする。
2006年、世田谷・用賀に「犬の保育園 Parco del Caneカーネ保育園」を開園。園長となる。
犬の保育園の他、ペット共生マンションでのしつけ教室やセミナー、ペット博でのペットマッサージのデモンストレーション、朝日新聞デジタル「&」、ジョンソン株式会社「DOG TOWN」等ウェブサイトでのペット相談やコラム執筆など、多分野で犬に関わる毎日を送っている。
愛犬は、パピヨン、小型犬ミックス、チワワ2匹の4匹。キースホンド、コーギー、ダルメシアンの飼育経験あり。

2015/04/23

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